一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

注文住宅を考えたら「住宅の考え方が180度変わる」住宅勉強会やセミナー、他では聞けない住宅や建築がわかるブログ。

漏水いろいろ

2007年11月19日 21時24分11秒 | 住宅検査・トラブル相談
みなさん、こんばんは。仕事が遅くなるので、休憩がてらにアップします。どうしちゃたんでしょう。今日は3回目です。


本日は漏水の話が続いています。

ユニットバスではないお風呂で、排水の接続を床下で忘れたまま、気づかずにいたケースです。一流のハウスメーカーでしたが、かなり昔の建売でした。

約20年経ってお風呂をリフォームするために、お風呂の床のタイルとコンクリートを壊したら、どうなっていたと思いますか?

人が入れるくらい地面が、えぐれていました。排水の水が地面に染みこんで外部からはわからなかったのですが、長い間に地面をほじくっていたのです。

そのままさらに続いていたら…。多分地面が陥没して気づいたと思います。


漏水の話は、実は第三者として検査や指示をしているもので、まだ現在進行中のものもあります。業者が誠実に対応してくれることを前提に、業者からの依頼で私が引き受けています。業者からの依頼の場合は、必ず「そちらに不利になる意見になるかもしれませんよ」と確認しています。この例はすべて解決して、少なくとも1年以上経ってから、またの機会があればお話しましょう。


漏水の最後に、サッシからの雨水の漏水の話をしておきましょう。

サッシは、風や雨に耐えられるように設計され実験もして発売されているのですが、どんな風や雨でも耐えられるというわけではありません。といっても、サッシの形状や性能によって異なります。

かなり強く吹き上げてくる場合は、サッシの内側が濡れてくる程度の漏水はあります。私は別々のサッシで2回経験しました。いずれもメーカーを呼んで検討しましたが、不良品ではありませんでした。雨漏れというほどの量ではなく、スポイトで垂らしたくらいの量で被害はないのですが、間違いなく漏れて濡れているという感じでした。

ビルのサッシでは、個別にオーダーで製作するケースが多く、サッシの設計が悪くて雨が入ってくるということはあります。

住宅に使われている既製品のサッシでも、新製品を改良しながら性能アップしていくということはあります。これは、サッシに限らず、自動車をはじめどの工場製品でもそうですね。


今後は、地球温暖化で台風が強くなっていくでしょうから、サッシの性能は断熱性や防犯性だけでなく、こういった性能も合わせて考えていくようにしましょう。



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排水からの漏水

2007年11月19日 17時37分37秒 | 住宅検査・トラブル相談
みなさん、こんばんは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

本日2007年11月19日の朝にアップしましたが、水漏れ関連をもう少しコメントしておきましょう。


朝の話は給水からの漏水でした。
新築で排水から漏水ということもあります。

本日2番目の例は、建売の話です。入居して3ヶ月ほど経ったある日、台所の床下収納が水だらけになっていたことに気づいたのです。調べてみると、ユニットバスの排水接続がされていませんでした。

ユニットバスから排水された水は、ベタ基礎のため外部に出ることなく、床下一面に溜まっていったのです。外部からは気づかなかったので発見が遅れたのです。排水が溜まっていたので、水を抜くだけでなく臭いを取るにも時間が掛かりました。



本日3番目の例です。
ある一流のハウスメーカーの新築注文住宅でした。やはり、お風呂の排水を接続しておらず、家の外に水が溜まるのでおかしいと調べたところ発見したのです。これは、布基礎だったので水が床下の地面から外部に溢れてくれて、すぐに発見できたのです。



同じ布基礎でも、水漏れを気づかずにそのまま放置したらどうなっていたか…。という例を、仕事が終わって時間があれば、本日また夜にアップします。




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洗面台からの漏水

2007年11月19日 07時51分53秒 | 住宅検査・トラブル相談
みなさん、こんにちは。昨日の2007年11月18日(日)は、洗面台からの漏水の現場確認に行きました。先週初めに「どうすれば良いでしょうか?」と電話がありましたので、電話でお話をすることで、その日のうちに業者による漏水の手直しは解決したのです。

ただ、漏水の手直し方法が正しいのかどうか、下階の天井の手直しをどうするか、リフォームして3年経っているため、その費用や方法についてどうなるのかが心配とのことでした。

原因が、「パッキンの劣化のようだという工事業者のコメント」でしたので、もし本当にそうならば、責任はメーカーの可能性もあります。

メーカーの責任であった場合、3年という期間では保証期間は過ぎています。

工事方法には何も問題は無いのか?本当にパッキンの劣化が原因なのか?一体どんな方法で漏水を止めたのか、下階の天井の被害はどういうものか?

電話の話だけでは分からないので、時間の取れる昨日の朝に現場を拝見に行くことにしていました。

その方からお願いしてもらっていたメーカー、本体工事業者、水道業者も来ました。

現場を拝見し、メーカーの話と業者の話の両方を聞き話し合うと、原因はメーカーには関係ないということになりました。工事業者が別途に用意した接続部品での劣化だったようです。

3年となると構造体や雨漏れではありませんし、リフォームですから工事業者は無料ではできないと開き直る可能もあります。その点が心配でしたから、ハッキリしておかないといけません。幸い、無償で行いますとの回答をその場で頂きました。

下階の天井の工事方法や壁の中の状況に応じた手直し方法についても、お話をしておきました。


今回のポイントは、メーカーと工事業者と第三者の私が一度に集まって話し合ったことと、取り替えた部品を捨てないで保管してもらっていたことです。これによる、話し合いがその場で決着が付きました。

工場ですべて造り、厳しいチェックを受けた一流メーカーの電化製品でも、不良品はあります。

住宅の工事は、新築でもリフォームでも現場で人間が造るのですから、不具合が生じることは当然あります。

それに対してどう業者が対応してくれるかは大切ですし、皆さんの対応方法も大切です。

この方は、「消費者センターに電話したほうが良いでしょうか?」と私に電話で質問をされましたが、業者が対応や手直しを拒否したのならともかく、そんなことを最初にイキナリしたら、誠実な業者でも頭に来て対応してくれないでしょう。

今回とは異なり、調べると業者には責任は無く使用方法に問題があるケースもあるのです。もしそうなった場合、消費者センターに電話された方のために、通常以上の対応をしてくれるでしょうか。


時間があれば、本日は別のケースも紹介したいと思います。



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