一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

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洗面台からの漏水

2007年11月19日 07時51分53秒 | 住宅検査・トラブル相談
みなさん、こんにちは。昨日の2007年11月18日(日)は、洗面台からの漏水の現場確認に行きました。先週初めに「どうすれば良いでしょうか?」と電話がありましたので、電話でお話をすることで、その日のうちに業者による漏水の手直しは解決したのです。

ただ、漏水の手直し方法が正しいのかどうか、下階の天井の手直しをどうするか、リフォームして3年経っているため、その費用や方法についてどうなるのかが心配とのことでした。

原因が、「パッキンの劣化のようだという工事業者のコメント」でしたので、もし本当にそうならば、責任はメーカーの可能性もあります。

メーカーの責任であった場合、3年という期間では保証期間は過ぎています。

工事方法には何も問題は無いのか?本当にパッキンの劣化が原因なのか?一体どんな方法で漏水を止めたのか、下階の天井の被害はどういうものか?

電話の話だけでは分からないので、時間の取れる昨日の朝に現場を拝見に行くことにしていました。

その方からお願いしてもらっていたメーカー、本体工事業者、水道業者も来ました。

現場を拝見し、メーカーの話と業者の話の両方を聞き話し合うと、原因はメーカーには関係ないということになりました。工事業者が別途に用意した接続部品での劣化だったようです。

3年となると構造体や雨漏れではありませんし、リフォームですから工事業者は無料ではできないと開き直る可能もあります。その点が心配でしたから、ハッキリしておかないといけません。幸い、無償で行いますとの回答をその場で頂きました。

下階の天井の工事方法や壁の中の状況に応じた手直し方法についても、お話をしておきました。


今回のポイントは、メーカーと工事業者と第三者の私が一度に集まって話し合ったことと、取り替えた部品を捨てないで保管してもらっていたことです。これによる、話し合いがその場で決着が付きました。

工場ですべて造り、厳しいチェックを受けた一流メーカーの電化製品でも、不良品はあります。

住宅の工事は、新築でもリフォームでも現場で人間が造るのですから、不具合が生じることは当然あります。

それに対してどう業者が対応してくれるかは大切ですし、皆さんの対応方法も大切です。

この方は、「消費者センターに電話したほうが良いでしょうか?」と私に電話で質問をされましたが、業者が対応や手直しを拒否したのならともかく、そんなことを最初にイキナリしたら、誠実な業者でも頭に来て対応してくれないでしょう。

今回とは異なり、調べると業者には責任は無く使用方法に問題があるケースもあるのです。もしそうなった場合、消費者センターに電話された方のために、通常以上の対応をしてくれるでしょうか。


時間があれば、本日は別のケースも紹介したいと思います。



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