一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

注文住宅を考えたら「住宅の考え方が180度変わる」住宅勉強会やセミナー、他では聞けない住宅や建築がわかるブログ。

悪徳リフォーム会社

2007年07月09日 16時57分33秒 | 住宅検査・トラブル相談
みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水煬二です。

先日、消費者センターの依頼で現場を拝見したのですが、悪徳リフォーム業者の一般的な例をご紹介しましょう。

悪徳リフォーム会社でなくても、リフォームのときにちょっとやってくれていれば耐震補強の必要がなかったのにという無知な業者もいます。

後者は、非常に多いのですが、本日は前者のお話です。


悪徳リフォーム会社の手口は、

最初は、排水管の清掃とかちょっとした手頃な金額での工事で実績をつけるケースもあります。きっかけは、巧妙になってきています。

ここで終われば良いのですが、次は必ず床下か天井裏の話になります。家が壊れるとか地震が来ると危ない、シロアリがやってくる、シロアリがいる、床下の湿気が多くて腐る。といった内容です。

耐震補強の話も出てきます。補強に大げさな金物を使うものは、悪質な場合が多いです。

業者の担当者は、引っ掛かった1軒の家からは、何度にも渡って悪質な工事を受注します。彼らなりのストーリーがあって、床下の湿気関係で、もうこれ以上床下の湿気関係では注文は無理といというころまで繰り返してから、次に耐震関係で騙してしまおうというような具合です。

水廻りのリフォームを得意として、通常の何倍もの金額で注文を取ってしまうこともあります。

ですから、1回や2回ではなく、何十回にも渡って被害を受けるのですが、被害を受けた方が、なかなか騙されたと気づかいないのです。

必要ないと断っても、あまりに長い時間説得されるので、お年寄りはついOKをしてしまうようです。お年寄りどころか、それほど歳を取っていない方も騙され続けていたこともあります。何回もそして何社からもです。


驚いたことに説明をしていっても、すべての事項に説明をしないと、いくつかは業者の言っていたことが正しいと思っていることです。

みなさんも、ご年配のご両親が単独でお住まいなら、ときどき確認した方が良いでしょう。

見えない床下や屋根裏、一度受け入れると何十回もやってきます。

万一おかしいと思ったら、消費者センターに相談することも有効です。同じような業者が同じような手口で動いていますので、情報が集まれば集まるだけ動きやすくなりますし、単独でも電話相談でもアドバイスや情報をもらえます。

おかしいとわかれば直接業者にも電話をしてくれますから、多少良心のある業者や、まだ被害額が小額であれば、返してくれます。

悪質かつ高額で、建築士の判断が必要な場合、今回のように現場確認してくれることもあります。たくさんの相談があるので、現場を確認できるケースはなかなか少ないそうですが、消費者センターは全国にありますから、気軽に相談をしやすでしょう。

まだ決着が付いていないので、今回の床下や天井裏の写真と解説は、別の機会にお見せしましょう。




住宅設計 ミタス 一級建築士事務所のホームページ  

ALL contentsCopyright ® 2007 mitasu





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする