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一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

注文住宅を考えたら「住宅の考え方が180度変わる」住宅勉強会やセミナー、他では聞けない住宅や建築がわかるブログ。

高台での上棟

2018年01月28日 18時01分33秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲ 道路から階段で8メートル上がった敷地での上棟


2018年今年は、継続的にブログを書こうと決めたのに、
まもなく1月が終わってしまいますね。

ミタス一級建築士事務所のユーザーの方から、

「ブログ更新がないので残念」
「久しぶりにブログ更新があって嬉しかった」
「お忙しいでしょうが、ブログ楽しみにしています。」
「ブログがないので、他のブログを読んでいます。」

というようなメールや年賀状、電話で話をしたときに、
頻繁にお聞きするようになりました。

今日も電話でお話をしたときに、
話の流れから複数のユーザーの方に言われてしまいました。(笑)

もう完成して、ご入居されているのに、
『そうなのか~?』と感心しながら聞いていました。(^^)ゞ

さて、昨年末になんとか基礎工事打設が終わって、
2018年1月、といっても先週ですが
横浜市栄区に上棟したばかりの例を、今年最初にご紹介です。


ここは、道路から階段を上って
高さ8メートルくらいの高台に建っていて
途中に他の家や電線の影響もあるので、クレーンが使えません。

解体もそうでしたが、

手作業で上棟の木材をすべて階段から
8メートルの高さまで運んでもらいました。

他の現場ですが、実質的な道路が狭くて車が入らず、
ネコという一輪車を使って材料を運んで
建て替えた戸建ては、昔に経験済みです。

その敷地は、その道路からさらに2メートル降りるのですが
東横線の妙蓮寺駅の近くでした。

この現場では、8メートルの高さまで階段で材料を運んでもらうのに、
大工さんではなく、専用に別の人に何人も来てもらって
一気に運んでもらいました。体力勝負ですね。

8人の大工さんが、上棟に専念できたので、
2日間掛かった上棟ですが何事もなかったように進んでいきました。

2日目の土曜日に、屋根の野地板、
屋根の防水となるルーフィングを敷き込み、
上棟式を建築主の皆さんと無事行って、
すべて予定以上の順調な滑り出しとなりました。

年末に基礎コンクリート打設が終わって
正月を迎えられたのが、

私の気持ちとしては非常に良かったです。
理由は次回、写真と一緒に。

 


▲▼初日、まだこの後も作業が進みます








▲▼2日目、屋根と屋根の防水となるルーフィングが敷き込まれました。




▲▼上棟式を夕方に行いました


次回は、遡ってこの現場の基礎工事についてアップします。

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耐力壁とホールダウン

2017年10月29日 12時08分57秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲金属部分が、基礎コンクリートと柱を
つなぐビス式のホールダウン金物です 


「家の四隅のうち3か所が、35KNのホールダウン金物がつく設計になっています。
これでも良いでしょうか?」という質問がきました。

耐力壁や筋交いの配置による構造的な設計のバランスが悪いといけない
引き抜き力が大き過ぎると、計算上はOKでも木造の柱が裂けることがあるので、
考慮した方が良い、と

このブログやホームページでお話ししているので、
ご心配されたのだと思います。

いくつかの要素、条件、状況などで変わりますが
ひとまずの結論として、

上記の内容だけの質問に回答しますと

「ビス留め式のホールダウン金物35KNが、柱に1つついているだけならば
通常は、問題ないと思います。」

ということで、まず安心してもらってから、もう少し補足します。

阪神大震災の教訓から、2000年にこの制度がスタートした当初は
ほんとうにひどい現場をいくつも見ました。
住宅専門誌にも依頼を受けて写真と一緒に投稿しましたが、反響が大きかったです。

筋交いをカットしてホールダウン金物を付けたり
背割りのある柱に、ボルト貫通式のホールダウン金物を1つの柱に2か所付けたり
ホールダウン金物が全くなかったり、

などなど、それでも中間検査なしで合格、中間検査があっても指摘無し
という状態のときがあった記憶があります。

本末転倒ですし、何のために行うのか全く意味がわかっていない、
という状況のときがありました。

今では、金物が改善され、工事業者も使い方がわかってきたので
そういうひどい使い方は、見なくなりました。

熊本大地震で、長期優良住宅として認定を受けている住宅が
被害を受けた理由のひとつに
このホールダウン金物の施工不良がありました。

長期優良住宅で設計上は、耐震等級2以上、
建築基準法の1.25倍以上になっていて良さそうに思っても
施工が悪ければ、意味がないということです。

良い住宅にするには、良い設計だけでなく工事をしっかり監理して
細かい部分も含めて、見えなくなる箇所は手直しさせることが
同じように重要だと

私が何十年も言い続けてきている理由です。

手直しが必要のない現場というのは、まずありません。

話をもとに戻すと、全体の壁の余裕度がギリギリの1.0を少し上回る程度だと
ホールダウン金物に掛かる引抜き力の負担は、まともに必要になります。

全体が1.25倍、1.5倍と余裕ができるにつれて、
他の壁がそれだけ負担してくれることになるので、

計算上、同じ引き抜き力のホールダウン金物が必要とされていても
実際の揺れの場合は、余裕が出てきます。

ミタス一級建築士事務所が1.5倍以上を満たすように設計しているのは
このためでもあります。

そして、もうひとつ重要なのは、

平面的なバランスは
偏心率を計算することで数値化が可能ですが、

上下階の地震時の力の伝わり方が、大変重要なのです。

2階建ての場合は、屋根から2階、2階から1階、1階から基礎、
基礎から地盤へと、どのように力を伝えていくかを考えないといけません。

特に2階から1階が重要で、偏心率と違って数値化できません。
チェックも規制もありません。

直下率という考え方がありますが、

重要なのは、耐力壁にどのように流していくかなので
単純に柱や壁がある直下率とは少し違ってきます。

最初の質問に戻りますと、

もし、私が改善するなら、全体の壁量を1.5倍以上にすることを前提にして

① 外壁ではなく、内部の壁に筋交いや耐力壁を多くすること。
② 外壁には、できれば筋交いより、耐力面材を使うこと。
③ 床を含めて上下階の力の流れを考えて耐力壁を配置すること。
④ 筋交いを使う場合は、平面と上下階の両方を考えて向きを決めること。
⑤ 引抜き力を分散できるように、可能ならば窓の位置や大きさなどを変えること。


これをコンピューターを入れたデーターで

壁倍率、偏心率、金物の引抜き力を
シュミレーションしながら、ベターな方法を考えるのです。

ミタス一級建築士事務所では、スタッフがデーターをインプットして考えた後、
必ず私が上記の方法を再度行って訂正しています。

この具体的な方法は、一般の方には、とても説明できません。

プランによっては、無理な場合もあるので、

① そのプランの範囲内で、できるだけ改善する
② プランを僅かに変更しても良いので改善する
③ 1.5倍以上で、他の要素もクリアするようにプランも改善する

方法がありますが、

心配な方は、ご自宅の資料をもってお近くの建築士事務所に相談に行かれて、
(知識があるだけでなく実践していて、コンピューターソフトを持っている建築士事務所であることが前提)

①なら①の前提で、耐力壁と金物の修正図面とその理由を書いてもらい、
依頼している工務店やハウスメーカーにお願いするしかないでしょう。



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明らかな間違いが、わからないのは…

2017年10月27日 18時17分57秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲15年前に有名な住宅雑誌で発表した写真のひとつ
なぜ間違っているかがわからなくて、
全国の工務店やハウスメーカーから
出版社にクレームがたくさん入りました。

今でも、間違っている現場は珍しくありません。 


2017年10月25日(火)の朝のテレビ番組の中で、

「日本の携帯が毎年550万台破棄され、
そこに入っている金の量が165トンもある。」
という文字表示と説明がありました。

東京オリンピックのメダルを廃棄された携帯から
金を回収して造るという話の中でした。

『えっ、そんなに入ってる?』と思って
暗算で計算してみると、やはり有り得ない数字でした。

『165トンではなく、165キロだったのかな?
金ではなく、金属だったのかな?』

私の見間違いか、聞き違いかなとタイムシフトで
再度確認してみると

やはり、そのようにコメントも表示もされていました。

その数字が本当なら、
「携帯1台に含まれている金が30グラム」となってしまいます。

現在、使われている携帯の数を考えると、世界中の金を
携帯だけに使っても間に合わないということになってしまいます。


どうでもいいことなのですが、
こんなコメントをわざわざするのは、建築の世界でも

「これは、明らかに間違っている!」と
大切な構造で思うことがときどきあるからです。

建築確認申請で、構造の大切な筋交い計算書を
添付していた時代がありました。

現状の不具合が多くて、ご心配になった家の調査依頼を受けた時のことです。

建築確認申請を見せてくださいとお願いしたら、

図面に書かれた筋交いの少なさに、「これは有り得ない」と感じました。

計算書を調べると、筋交いの量を表す数字のゼロを1つ多くしていたのです。
ひとけた多いのです。
単位の間違いか、勘違いでしょう。

その計算で、確認申請はOKとなっていたのです。

計算する前に、筋交いを配置した時点で、
足りるわけがないと感じて当たり前の量しかなかったのです。


実はごく最近、先月の話ですが、
依頼された耐震診断で、確認申請を出してもらったら
同じようなことがあったのです。

これは、新耐震といわれる1980年以降の建物なので
耐震診断の自治体の援助はなく、自費で直接、
ミタス一級建築士事務所に依頼されたものです。

これも計算間違いというより、そもそも地震力や風圧に対して
建築物がどのようになっていなければならないか、

さらにその計算方法を知らないのでは?

という根本的で基本的な理屈をわかっていないとしか
思えない間違いでした。


理屈や理論がわかっていれば、途中の数字を
ひとめ見ただけでおかしいと思う間違いなのです。

建築確認申請書でチェックされ、それでOKが出てしまったのも残念ですが、
結論の数字だけを見ると、見落としてしまうのでしょう。

現在は、コンピューターを使っての計算が多く
理屈がわかっていなくてもインプットが間違っていても
答えがでてきます。

逆にいえば、なおさら理論がわかっていないと
インプットでの間違いを含めて

とんでもない間違いを起こしていても、
全く気付かないということになります。

ミタス一級建築士事務所では、
スタッフがコンピューターを使っていますが、

構造に関しては、全て最終確認を私が行うようにして
よりよくするために、毎回、必ず修正を行って完了しています。

重要なことに関しては、根拠や理由、理論を知っておかないと
明らかにおかしい、ということでも疑問に思わないということが
怖く感じます。

住宅の欠陥は、設計者、工務店、現場監督、職人も
気付いていない、または正しい方法や、なぜそうしないといけないかを
知らないというケースが多いのです。


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無垢床材のワックス

2017年10月25日 12時52分32秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲お手入用に汚れ落としと保護のための
専用クリーナーが、グラノス、これです。そういえば、
ユーザーに差し上げようと私がまとめてたくさん購入して、
ストックを持ってたのを思い出しました。(^^)ゞ 


ミタス一級建築士事務所では、床材はいつも無垢材を標準として使用しています。

ユーザーの方から、お手入れについてよく質問されますので、簡単にアップしておきます。

無垢材でも、家具のようにウレタンなどの工場塗装してあるものは
合成ワックスを使うことになりますが、

天然塗料で染み込むタイプの無垢材の場合は、お手入れにも天然塗料の
床用ワックスを使ってください。

ホームセンターでも各種売っていますしネットの通販でも購入できます。

購入先例を、下記に載せておきます。

ミタス一級建築士事務所のホームページブログ



一般的に天然植物オイル系が多いです。

有名なブランドでは、

オスモ、リボス、アウロなどの外国製品です。

私も以前はオスモを指定指定したが
最近の塗料指定はリボスです。
理由は、オスモよりもリボスの方が塗りやすいからです。

ワックスを塗るのは、

陽当りの良い床材は、ワックスが蒸発して
無垢の木がカサカサになってくることがあります。

ひどくなるとひび割れもあります。

新築時には、一度塗ってあるとはじいてしまうので
ご自身で塗ってもあまり意味がありません。

少なくとも半年間は放置した方が良いです。

ご自身でもう一度塗ると、以前のワックスも奥に残っているので
陽当りの具合によりますが、かなり長くもつはずです。

ワックスが効いていると、汚れも付きにくく
水をこぼしても弾いてくれます。

まあ、無垢材の良さのひとつに、汚れが
あまり気にならない、というのがありますね。

 

▲リボス の例 色は、クリアだけでなく、いろいろあります。


▲オスモ の例


▲アウロ の例

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工事中に台風が来る場合

2017年10月21日 17時10分43秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲このように足場のシートなどは、
すべてたたんでおきます。 


超大型台風となった21号が、本州に直撃しそうです。

現場があるので、状況によってはいろいろ指示を出します。

現在の現場で心配なのは、幸いにも足場のシートをたたむだけで
OKなので、まだ気が楽です。

事前に、現場監督にお願いをしておいて
足場の養生シートやその他のシートをたたんでもらいました。

こうしておかないと、足場が風圧で倒れることがあります。

現場状況によって一番心配する状態は、部分的に窓が入っていなくて
建物に入った風が抜けていかない場合です。

屋根が飛ばないか心配になるので、その場合は、応急にベニヤで
空いているところを塞いでもらったりしています。

現場だけでなく、今回の台風が上陸すると
被害がないとは考えられないので、

みなさんの通常の外出時や移動時でも
どうぞ充分注意してくざたい。


 

▲これが、シートをたたむ前の現場です。



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サイディングのシーリング材について

2017年10月16日 11時49分30秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲本日は、外壁サイディング材のシーリング材に
ついてのお勧め情報です。


サイディングのシーリング材については、耐久性の高い変性シリコンを使用しています。

ですが、ここ数年は超高耐久シーリング材が発売され、それに注目していました。

既存の外壁塗装で、サイディング仕上げの場合は、この超高耐久シーリングをお勧めしていました。


通常は、変性シリコンで見積が来るので、ミタス一級建築士事務所のユーザーには
問い合わせがあると、変更のアドバイスしていました。

メーカーの指定まではせずに、工務店の仕入れが安いメーカーで価格を抑えようと
していましたが、使ったことがないと、かなり高額で見積もりが来るのです。
そういった場合も交渉の仕方を教えて、業者によっては前面にでて話をしてきました。

こういう画期的な新商品が出ても、すぐには飛びつきません。
様子を見ながら、メーカーの話を聞いたり、質疑応答しながら検討します。

実際に建材展などで確認や比較をしながら、納得ができたら採用するようにしています。
サンプルも手に入れて確認をしました。


先日からは、サイディング材の打替えシーリング材なら、
オート化学というメーカーの超高耐久シーリング材をハッキリお勧めしています。

しかしながら、メーカー名のオート化学と商品名の「オートイクシード」
まで業者に教えても、見積もりを見るとダメなのです。

メーカー名は同じでも、通常の高耐久シーリング材を選らんで見積りに入っているのです。
それだけ、関心がないというか、知らないということです。

他社の超高耐久シーリングではなく、オート化学をお勧めするのは
単に耐久性だけでなく、弾力性の維持期間がすぐれているからです。

超高耐久シーリングを使うことによって、それまでのシーリング材なら
2回か3回、交換をしないといけないのが、一度で済めば、コストパフォーマンスが
かなり高くなります。

シーリング材は、剥がす手間賃が新規の手間の3倍くらいかかる見積もあるので
打ち替える回数を少なくすると、トータルの節約金額が多くなります。

高耐久シーリングが10年とすると
超高耐久シーリングなら30年くらいというメーカー発表ですから
コストパフォーマンスが良いわけです。
実際には20年でも、安くなります。

手間は同じで材料代のアップだけですが、
ブログで私がいくらアップと公開するのは
いろいろ問題があるでしょうからいたしませんが、

価格差がわかれば誰もが使いたくなる価格差です。
(知らない業者が、高い価格提示しなければ)

新築時でも、サイディング材の場合は、このシーリング材を
最初から使うことをお勧めします。


 

▲一番右の写真のように、シーリング目地が劣化すると
ひび割れや隙間が空いてきます。そこから水が浸入してきます。

侵入しても、正しく防水していればすぐには雨漏れしませんが
この写真はひどい状態ですので、この前に打ち替えしないと
いけません。



▲他メーカーの超高耐久シーリング材と比べても
シーリング材専門メーカーだけあって
弾力性を含めて耐久性が高いと、私は個人的な判断をしました。


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深基礎コンクリートの場合

2016年02月05日 15時31分55秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲深基礎部分の配筋です。
浅い擁壁を兼ねています。


2016年2月1日に、横浜市緑区で基礎配筋検査を行い

2月3日に基礎コンクリートを打設しました。

立上りの型枠を設置し、2回目のコンクリートを
打設します。


 

▲コンクリート打設後、新たに型枠を設置



▲この型枠部分は、最初の配筋時からあります。
ここが、深基礎となり、基礎と車庫の壁を兼ねています。



このような深基礎の場合は、その分、平均地盤面が下がり、
結果的に建物の高さを少し低く抑えないといけなくなります。

深基礎にしないで、

擁壁を造ってから、建物の基礎を平面的に位置をずらして作れば、
平面的にはバックしますが、高さは余分に下げる必要はなくなります。

どちらが良いか、それぞれのケースにおいて
プランや費用との関係で決めることになります。

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平屋の上棟

2016年02月03日 10時56分31秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲ 川崎市宮前区での上棟


2016年2月2日、川崎市で平屋の上棟をしました。

30年前に私が、既存に増築をしたお客様のお宅の建替えでの増築です。
私には、特別感慨深いものがあります。

当初の予定は、1月30日でしたが、天気予報が悪かったため
事前に延期にしました。延期にしておいて、正解でした。

風は冷たかったですが、日が照っていて天候に恵まれました。

平屋でも、通常はレッカー車を使いますが
今回は、人力で材料搬入をまかなうとの業者から連絡があり、
OKしています。

前日に、土台敷きは完了しています。

柱は、無垢ヒノキ乾燥材、土台は、無垢ヒバ乾燥材、梁が米松の無垢乾燥材、

含水率とヤング係数を個別測定、いつものミタス一級建築士事務所仕様です。



 

▲前日に、土台敷きをしておきます。


▲▼屋根の垂木が完了し、野地板を一部張り始めています



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住宅リフォームでの大切な考え方(2)

2016年01月29日 15時09分38秒 | 住宅ノウハウ・実例
 
▲まずは、この写真です。 


 前回 の続きです。


この写真には、二つの問題が生じていました。

ひとつ目は、見にくいですが、

窓の右上の壁に換気ダクトの穴を開けています。
本当は、もっと上の位置に開ける予定でしたが、梁が出てきたのです。

もし、職人さんに任せていると
3つの選択肢のどれかを任せることになります。


1)梁を気にせず、そのまま設計通り穴を開けてしまう。(梁に穴が開きます)

2)梁の下に穴を下げて開ける(写真の状態です)

3)従来のダクト穴を使用し、ダクトをそこに接続して
  壁の穴を開ける場所を変えない。


1)以外は、今回、設計変更ということになります。

但し、1)を選択すると、構造的な問題が大丈夫か?

という大切な検討が必要です。

似た例で、例えば、

エアコンを取り付けるために、既存の家に新規に穴を開ける場合、
筋交いに穴を開けてしまっているケースは珍しくありません。
構造的に良いわけがありませんね。

既存の家に新規で穴を開ける場合は、慎重に推測と
確かめを行いながら、穴明けを行います。

新築工事の時には、壁をふさぐ前にエアコンの穴を
開けておいてもらった方が良いのですが

面倒なので、多くの業者は他のもっともらしい理由を付けて、
行わないでおこうとします。


今回の現場に話しを戻すと、事前の設計位置に付けた場合、
梁の欠きが大きくて構造的に不可です。

もし、開けてしまった場合は、補強が必要になります。


現場のケースによっては、大丈夫な場合もあります。
現状の荷重の掛かり方や、火打ち梁や耐力壁の関係、
現在の梁の大きさから判断します。

大丈夫な場合というのは、必要以上に大きな梁が入っている場合です。
横からの大きな梁をそのまま水平方向に伸ばしたことにより、
大きな梁が入っている場合です。

具体的な数字の例ですが、高さ12センチあればOKの梁でも、
横に使っている高さ30センチのものが伸びて入っている場合もあります。


今回は、1)は不可なので、2)か3)の選択になります。

3)は、既存の換気ダクトが、外に出て欲しくない箇所から
排気が出ていたため、変更したいというご希望だったのです。

そのままというのは、できれば、避けたいですね。


そうすると、2)は、どうなのかです。

梁の下に穴を開けた場合、
換気扇フードが、それに伴って下がってくる可能性があるので
使い勝手や、圧迫感がどうなるか

ということを検討しなければなりません。
使用する人の慎重によっても、大きく変わりますね。

梁の下まで下げると、何cmの位置にフードがくるか計算して、

使用する人の一番高い身長の人が、使用するとどうなるかを
検討します。

フードのデザイン、接続方法によっても変わりますので
当然、換気扇の設備図面を見て検討します。

OKであれば、工事上の問題や、変更すべき点は何か
部材の発注関係は、問題ないのか、等をその場で考えます。

今回は、下げるとフードも下がりますが、

使用上は問題のないことを確認して、
お使いになる人の了解を得ましたので

工事業者と、収まりや変更すべき点を確認しあい
部材発注変更までその場で行いました。

検討すべき時に現場確認したため
工事は、予定を遅らせることなく進みました。

もう1点の問題点は、私が勉強会でもいつも伝えていることです。
私の住宅勉強会に出られた人や、ホームページをよく読んでいる人は

写真を観ただけで、お分かりの人もいらっしゃるようです。

次回にコメントいたしますね。



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住宅リフォームで大切な考え方(1)

2016年01月27日 10時55分50秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲キッチンの入れ替えですが、壁も剥がしました 
2016年1月26日、リフォーム工事中の確認をしました。



住宅の新築でもリフォームでも、完成後の見える部分の不具合は
わかりやすいですし、後からでも指摘できます。

色やデザイン、使い勝手は、ご自身でも
事前に考え抜いて頼むことはできますね。

しかし、素人はもちろん、
多くのプロでも大切な部分を軽視していることがあります。

大切なのは、隠れてしまう部分をどう工事しているか、です。

リフォームの場合は、特にそうです。


その理由は、3つです。

1 既存リフォームは、剥がしてみないとわからないことがあります。

2 既存リフォームは、剥がしてみて、初めてわかることがあります。

3 既存リフォームは、剥がしてみると、問題を抱えていることがあります。


その対応策は、3つです

1 既存リフォームは、正しく判断すると設計変更が必要になる場合があります。

2 既存リフォームは、現況に応じて、正しい工事を行う必要があります。

3 既存リフォームは、僅かな手間を掛けて、既存を改善するチャンスがあります。


では、どうすれば良いか、解決策の一番は、

正確な知識と経験をもった第三者の建築士に
解体時に確認してもらって、的確な指示をしてもらうことです。

指示の内容によっては、
その隠れてしまう工事が終わって
塞ぐ前に、もう一度、見てもらえれば、なお良いですね。

次回、これらの内容について、説明していきましょう。

 



▲▼この2枚の写真をみて、最低限、どう判断し、どう指示すべきでしょうか?




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地盤改良工事

2016年01月23日 10時03分15秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲ 柱状改良工事中です


2016年1月20日(水)は、基礎工事前に、地盤改良工事を行いました。

木造2階建ての場合、地盤が弱いと判定されると、一般的には

コンクリートの柱を現場で造ってしまう柱状改良工事か

鋼管杭を打ち込んでいく方法を採用します。


前者の方が、費用が安い場合が多いのです。

支持地盤の深さの問題、水位の問題などで鋼管杭になる場合や、

工事上の問題、例えば擁壁や隣地との兼ね合い、重機搬入の問題で
鋼管杭になる場合があります。

メリットデメリットは、どちらもあります。
大切なのは、第三者の損保会社の保証を付けてもらうことです。

 

▲柱状改良工事には、大量の水を使います。
このように、水を溜めて使用します。



▲トラックを道路に停めて、プラント代わりにします。
白い大きな袋には、材料が入っています。
撹拌して、穴を開けながら流し込みます。


▲この現場では、25本の予定です。


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注文住宅の実例紹介

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立上りコンクリート打設

2016年01月22日 17時39分40秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲立上りコンクリート打設


2016年1月20日(水)に、基礎コンクリート打設の2回目をしました。

前回同様、試験用のコンクリートは採取してもらいます。


このような寒い季節のコンクリート打設の場合、

1 早強コンクリートを打設する。

2 コンクリートの設計強度をアップする。

3 打設後、シートなどで囲う。

4 養生期間を長くする。

というような措置を取ります。


この現場でも、シートはもちろん、
コンクリートの強度を上げました。

コンクリート強度を上げた場合の注意ですが、
良いことばかりでなく、セメントの量が多くなるので、

収縮クラック(ひび)が入りやすくなります。


これを抑えるためには、

1 打設後できるだけ長く、少なくとも24時間は振動を与えない。

2 型枠をできるだけ、長く付けたままにしておく
(ミタス一級建築士事務所の場合は、夏も冬も一律、中5日以上)

という措置を取ります。

夏の暑い季節の場合は、このブログで何度か紹介していますが
散水養生をします。


 

▲打設後、シートを被せてもらいました。
暖かい布だと、もっと良いですが、雨や雪もあるのでこれもOKです。

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漆喰の試し塗り

2016年01月21日 12時16分20秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲漆喰の試し塗り


2016年1月19日(火)に、現場で漆喰の試し塗りを行いました。
前日の月曜日の予定でしたが、雪で延期しました。

コテを使うので、どのようなコテ目を付けるか
職人さんと現場で確認して打ち合わせをするのです。

しかし、天気は良かったのですが、
日曜の夜からの雪が、屋根に積もっており

雨樋がまだ付いていないので、部分的にポタポタ雪解けが落ちてきて
一部の外壁ですが、濡らします。

引越しまでの工期が、残り少ないですが
現場監督にも焦らず、乾燥させてからの漆喰塗りを指示しました。

内部は、外部に関係なく完成します。

外部足場の解体が遅れると、外構工事に影響します。
その部分は、まだ余裕があることを確認しあって、

工期を焦って、漆喰工事に入らないよう念押ししておきました。


 


▲既に練ってある漆喰です。
長期保存しておくには、漆喰上部に水を入れて、
空気中の二酸化炭素と触れないようにしておきます。

漆喰は、水ではなく、二酸化炭素と反応しながら
何十年間もの期間、さらに硬化していきます。


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基礎配筋検査と基礎コン打設

2016年01月16日 12時41分54秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲ 基礎コンクリート打設中



2016年1月14日、川崎市宮前区の現場で、基礎配筋検査を行いました。

 


▲▼全体の基礎配筋




基礎配筋検査では、配筋の径やピッチ(間隔)は、もちろん
例えば、


▲コーナー補強筋の長さ確認



▲かぶり厚を確保するスペーサーブロックは、安全をみて7センチを指定しています。


などや、補強筋やスペーサーブロック、防湿シートなども確認します。



そして、翌日の1月15日は、生コン打設でした。



▲生コンの伝票で、数量、配合などを確認



▲現場で生コンを抜き取って、その生コンクリートについて
専門の会社に調査をしてもらい、データーを出してもらいます。

生コンのテストピース(試験用)を取って
7日と28日後に、強度が正しく出ているか、
実際に破壊して強度測定してもらいます。



▲コンクリートを打設中



▲打設完了


基礎の配筋とコンクリート打設確認の概略でした。




立ち上がりのコンクリート打設は、後日、行うことになります。




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上棟中

2015年10月15日 14時00分45秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲本日だけでは、終わりません。明日も一日掛かります。 


解体、地下車庫、擁壁と経て、ようやく本日上棟初日を迎えた現場です。


土台がヒバの無垢材

柱がヒノキの無垢材

梁が米松の無垢材

最近は、どこの現場をみても、こういう現場を見なくなりました。

そのため、この構造体の状態であっても、

何度見ても安心感を感じて、ほっとします。


 


▲前日に土台敷を行っておきます。




▲▼初日の上棟中







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