河野美砂子の「モーツァルト練習日記」+短歌+京都の日々の暮らし

7/27(土)13時30分 NHK文化センター京都 ショパン「マズルカ」Op.59全曲、「バラード第3番」等

ハーモ二ウム

2010-01-31 17:29:02 | シェーンベルク
2月6日アルティで本番のシェーンベルク「月に憑かれたピエロ」。

合わせはもちろんのこと、個人練習がまずたいへんで
ここ何日かそれにかかりっきりですが
その合間をぬって
先日「ハーモニウム」という楽器を見に宇治まで行ってきました。

今回の演奏会のメインは「ピエロ」ですが
前半は、その同じシェーンベルクやその仲間だったベルク、ウェーベルンなどが編曲した
ウィンナワルツを演奏します(聞いている分には、いわゆる現代音楽的な編曲ではなく、ごく一般的なウィンナワルツ)。

シェーンベルクたちは、それまでの音楽を越えた新しい音楽を模索していて
その初期には超ロマンティックな曲を書いていたのですが

結局、ロマン派音楽の行き着く先として調性が崩れて機能和声がなくなるほかなく
しだいに無調や、12音技法で作曲することが必然となりました。

ただ一般的な聴衆にはなかなか受け入れてもらえず
経済的な事情から、ウィンナワルツを小編成で演奏できるように編曲する仕事などもやっていたようです。

あるいはシェーンベルクが「ピエロ」をロシアだったかで公演するためのプログラムとして
やはり自身が編曲したウィンナワルツを組み合わせた、とか。

で、今回の編曲ですが、
弦楽四重奏+ピアノ+ハーモニウムという編成(ウィンナワルツでは、ピアノは河内君が弾きます)。
ハーモニウムを私が担当します。

ハーモニウムは、わかりやすくいえば、足踏みオルガン。
今回お借りするものには、4つのストップが付いています(音色や音量が可変)。
この音色が入ることによって、いわゆるウィーンみたいな雰囲気が出るのですね・・・。

実際に楽器を触ってみてはじめて気づいたのですが
一番たいへんなのは、手ではなく、足!

要するに両足でかわりばんこに足踏みペダルを踏み続けなければ
音が出ないのですから・・・!
慣れないと、やっぱり足が痛くなったりするとか。

先日は、そのハーモニウムを貸してくださるMさんから
靴(ヒール)は履かない方がラク、とか
座る椅子の角度(ちょっとお尻の方を高くする方がラク)のことを教えていただきました。

ワルツの練習は2日から始まりますが、足、大丈夫かな・・・?

ちなみに、
シェーンベルクの家には、ピアノとハーモニウムが1台づつあったらしいです。
コメント
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