河野美砂子の「モーツァルト練習日記」+短歌+京都の日々の暮らし

7/27(土)13時30分 NHK文化センター京都 ショパン「マズルカ」Op.59全曲、「バラード第3番」等

バッハ フルートソナタ h-moll ④

2015-10-15 17:06:28 | 室内楽
つづきです。
ヘンレ原典版の「おせっかい」について。

この楽譜はヘンレ原典版ですが、
赤矢印の箇所、カッコ付きでスラーが書かれています。

意味としては、「バッハの自筆譜にはここにはスラーは書かれていないが
それは書き落としなので、補筆した」ということ。

↑これって、時々ある「ヘンレ版のいらぬおせっかい」の典型。

バッハの自筆譜(のちほどアップします)には、はっきりと
ここには何も書かれていない。

それは書き落としでは決してなく、以前わたしが書いたように
フレーズが異なるからですね。

ヘンレ版と一口に言っても、曲によって編集者は違うので一概に言えませんが、
たとえばベートーヴェンのピアノトリオ全曲を弾いた時にも、
たしかOp.70-2、Es-durあたりで同じことを感じました。

べーレンライター原典版の方は、ちゃんと自筆譜の通りです。
原典版にもいろいろあるのですね。

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