河野美砂子の「モーツァルト練習日記」+短歌+京都の日々の暮らし

11/23(土)13時30分 NHK文化センター京都「マズルカ⑫最終回」Op.67、Op.68全曲 

シューベルトト長調カルテット

2013-12-20 02:19:19 | シューベルト
先日、岡山潔弦楽四重奏団の定期で聴いたシューベルトのト長調カルテット。

シューベルトさん、イっちゃってるね~。

たぶん、どのピアノソナタよりも(遺作の3曲より)、もちろんどの交響曲よりも、
イっちゃってる度数マックス。

「冬の旅」はもちイっちゃってますが、音の数が少なくて
一曲一曲が、かなしいかな短い。

というか、連作歌曲として「冬の旅」は大きな作品でありますが、
形式の強さは、ソナタ形式にはかなわない。
そのぶん歌詞の補強があるので、全体としてはソナタ形式に対峙していますが。


ナクソスでもう一度聞いてますが、
やっぱ凡人にはついていけないほどの狂気。

このめまぐるしい転調はなんだ?!
なのに、明るくて軽いところも。。。
そこがいいのね。

スペインの若いカルテットで、ピリオドに近いと思われるものが
私には新鮮!

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3 コメント

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同感! (TOTORO)
2013-12-20 08:47:17
 わたしもあの四重奏曲が大好きです。なかなかライブで聴く機会の少ない曲ですが、先日エクセルシオという若い日本の四重奏団がバロックザールで名演を聴かせてくれました。
 あと歌曲集では「冬の旅」より「美しい水車屋の娘」!30年以上前、学生だった頃にシュライヤーとラゴスニク(ギター)の空前絶後の名演をライブで聴いたのは一生の思い出ですが、オッサンになった今でもこの曲を聴くと、年甲斐もなく胸がキュンとなります。バリトンで聴くよりテノールが好き!近いうちに京阪神で聴けないかなあ・・・。
 いろんなジャンルで名曲を残してくれているけど、やはりシューベルトは歌曲ではないでしょうか。「水の上で歌う」なんて、ピアノ伴奏パートだけでも名曲なのに歌が乗っかるともうたまりません!
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卒業試験人気ランキング (TOTORO)
2013-12-21 10:17:02
 全然違う話ですけど、大阪音大「ピアノの卒業試験で弾く人気作曲家ランキング」を見ると1位ショパン、2位リスト、3位シューマン、あとドビュッシー、ブラームス、プロコフィエフ、スクリャービン、ラフマニノフ、チャイコフスキー、グラナドス・・・と続きます。京都芸大でも同じような傾向でしょうか?
 演奏効果の高いショパンやリストが上位に来るのは判りますがモーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトが十傑に入らずプロコフィエフやスクリャービンの後塵を拝しているのはどういうことなんでしょう?若くてパワフルな学生はモーツァルトでは飽きたらずプロコフィエフをバリバリ弾きたがるということ?逆にモーツァルトのように音符が少ないとテクニック以外の面で高度なものが要求されるので怖いのかも知れませんね。
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学生さん (河野美砂子)
2014-02-06 23:54:15
学生さんにとっては、古典派の曲は、ボロが出るというか、扱いにくいのです。
特にモーツァルトは迫力で押すわけにはいかなくて、指先のタッチだけで「ものを言う」ことが必要なわけですが、そういうことを身につけるための膨大な時間より、ロマン派以降の曲に身をまかす方がいい気持ちなんでしょうね。
というか、学生さんの多くはモーツァルトの音楽の良さがまだわからないのですね。ロマン派以降の音楽の、迫力や、センチメンタルなメロディが好きなのです。
ま、学生時代はとりあえず多くの曲を知らなくてはならないので。。。。
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