河野美砂子の「モーツァルト練習日記」+短歌+京都の日々の暮らし

7/27(土)13時30分 NHK文化センター京都 ショパン「マズルカ」Op.59全曲、「バラード第3番」等

バースデートリオ!

2019-09-01 00:52:56 | 室内楽
9月5日生まれの三人による室内楽です!

ベートーヴェンのOp.70-2は、
「幽霊」と「大公」に挟まれた位置にあり、
ある意味いちばん有名でないピアノトリオかも。。。

中期から後期にわたる過渡期的作品で、
私見によれば、この曲は、次作の大曲「大公」の前哨戦
(その証拠に、この曲のフィナーレのテーマは、
「大公」のテーマの鏡映形なんです!)として
ドミナントとトニカだけをしつこくしつこく繰り返す実験。

なんの衒いもなく、ただただ属和音と主和音の力を限りなくくりかえす。
そのエネルギーの持続たるや、はんぱない。
やっぱベトさんです。


一方のシューマン、
いかにもシューマンというパッセージ満載。

ロマン派全開の大曲ですが、ソナタという形式を熟知したうえで
シューマンのせつなさを散りばめているので、
音楽が説得力をもっている。。。と言えばいいのでしょうか。

弾いてみてあらためて、シューマンはピアニストだったということが
よくわかります。
なんというか、手がそこに行くんですね。





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