河野美砂子の「モーツァルト練習日記」+短歌+京都の日々の暮らし

9/7(土)15時 京都府民ホール・アルティ シューマン「ピアノ三重奏曲第2番ヘ長調」Op.80 

クイズの答

2010-07-11 13:54:18 | モーツァルトピアノ協奏曲全曲演奏会
前回の日記のクイズ(?)の答えです。

第11番コンチェルトのフィナーレ、第127小節左手バス、
3拍子、三連符の伴奏

 「♭シ♭ミ ラ ♭シ♭ミ ラ・・」と来て、
  次の3拍目は、なぜ同じ和音なのに、前2拍と同じ「♭シ♭ミ ラ」ではなく
 「♭シド♭ミ 」なのか?

なぜならば、
左手に対する右手、ソプラノのメロディが
「ド~レ ♭ミ~ファ ソ~ラ」であるから。

1拍目の、左手三連符の3番目の音「ラ」と同時に鳴る右手の音は「レ」、
2拍目の、左手三連符の3番目の音「ラ」と同時に鳴る右手の音は「ファ」、

それに対し、

3拍目の、左手三連符の3番目の音「♭ミ」と同時に鳴る右手の音は「ラ」です。

もし、これが、1、2拍目と同じように、
左手三連符の3番目の音た「ラ」だったとすれば、
同時に鳴る右手の音は左手と同じ「ラ」となる。

つまり、ユニゾン(=ここの場合、ハーモニーがなくなり美しくない響き)になってしまう。

・・・ほんの0.何秒かの、一瞬の響きですが、
それが美しくないとなると
超多忙のモーツァルトさんではありますが、
かくのごとく
ささっと音を代替されるのですね。

コメント
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