河野美砂子の「モーツァルト練習日記」+短歌+京都の日々の暮らし

9/7(土)15時 京都府民ホール・アルティ シューマン「ピアノ三重奏曲第2番ヘ長調」Op.80 

モツ会い4、5のプログラミング

2008-07-17 23:19:26 | モーツァルトに会いたい・4
11月24日(祝)午後3時、芸術センターにて
「モーツァルトに会いたい4・ピアノで聞くオーケストラ作品」開催決定。
一台のピアノを4手(連弾)で演奏する。
若いピアニストさん2人と共演の予定。

さらに
2009年3月20日(祝)午後6時、京都府立府民ホール「アルティ」(烏丸中立売)にて
「モーツァルトに会いたい5(最終回)・ピアノコンチェルト」開催決定。
玉井菜採さんコンサートミストレスの小編成のオケで、指揮者なし。

ただ今、その最終的なプログラミングを模索中。

「モツ愛4」の方は、
メイン(プログラム後半)は「ジュピター交響曲」、というのは動かない。
なにしろ素晴らしい曲なので。
ピアニストである私がジュピターを弾くためにはこういう形しかない。

で、前半を何にするかだが
オペラ「魔笛」より抜粋、という案が浮上。

何ヶ月か前にたまたま見つけたCDが
連弾で「魔笛」をやっていて
へ~え、と思ったのがそもそも。

かのツェムリンスキーが
4手(連弾)のために編曲した楽譜が出版されているのを知った。

以前から
プログラムの最初はオペラの序曲で始める、というのは
なかなかいいと思っていて
それなら「フィガロ」かな、とも考えていたのだけど
その後をどうするかが難しかった。

もう一曲シンフォニーをやる(たとえばA-dur)案や
セレナード、ディヴェルティメントなども可能性ありだけど...。

でも、モーツァルト自身は何しろオペラが好きで
自分はオペラの作曲家である、という自負があったのだし
ここでやっぱりオペラを取り上げるのは
「モツ愛」シリーズとしてはとっても自然なことかも。

まだ決定できないが
音出ししながら決めていくことになる。

というのも
「いい曲だから」という理由だけで本番にかけるわけには行かない
というか、

今回の場合は
オリジナルの曲がいくら良くても
ピアノ4手で演奏したときに
良く聞こえないと意味がないので。

「モツ愛5」のコンチェルトの方は
23番A-durと、24番c-mollは決定。

その2曲だけ、というのもアリかもしれないけど
お客様の立場で考えると
A-durの前に何かもう一つ欲しいかも。

オケだけの序曲というアイデアは
今回の「モツ愛」が私の企画演奏会ということを考えると
もう一歩かも。

そこで
「ピアノと4管楽器ためのクィンテットKV452」などはどうかしら?

両コンチェルトは1786年作で
このクィンテットは、同じ時期の充実した室内楽作品。
モーツァルト自身が
「今まで書いた中で一番の作品」と父親に手紙も書いている。

同時期室内楽作品、ピアノとクラリネット、ヴィオラのための
「ケーゲルシュタット」も考えたのだけど
ちょっと地味で長すぎるみたい。

クィンテットの方は
ジャンルとしては珍しいピアノと管楽器とのアンサンブル。
初演の予約演奏会では、
二つの新作ピアノコンチェルト(KV450,KV451)とともに
モーツァルト自身が演奏したとのこと。

モーツァルトがウィーンに定住してから
自分自身が演奏する予約演奏会のために次々と書いた
素晴らしいピアノコンチェルトは
いずれも木管楽器が活躍する(それがすごく魅力的)のだが

もちろん、23番、24番も
木管とピアノとの掛け合いがそこここに聞こえて
弾いていてそれがとっても楽しい。

それを考えると
このクィンテットを最初に演奏するのは
プログラミングとして
なかなか筋が通っていると秘かに微笑むのですが?
コメント
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