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河野美砂子の「モーツァルト練習日記」+短歌+京都の日々の暮らし

9/5(金)19時 日暮里サニーホール クララ・シューマン「ピアノトリオト短調」R.シューマン「ピアノトリオニ短調」他

モツ会い・2 チラシ

2007-04-03 00:42:04 | 演奏会「モーツァルトに会いたい・2」
チラシの裏面に書いた文章を、ウェブサイト「紫野通信」http://music.geocities.jp/misakn95/にアップしました。

「コンサート情報」→「プログラムの詳細」へ。

共演者の写真とプロフィールがまだ届かず(皆さんお忙しいのですね)、チラシはまだ作成途中です。
 

書けました。

2007-03-29 23:29:08 | 演奏会「モーツァルトに会いたい・2」
「モツ会い・2」チラシ裏面の文章、ようやくアップ。

夕方のろく(黒犬)の散歩で船岡山にのぼりました(頂上までうちの家から5分ですが)。
桜はまだほとんどがつぼみ。
なまあたたかいぼんやりとしたお天気で、比叡山も北山も東山も、それから反対側の天王山あたりも、みな霞んでいました。

明後日の宴会のため、明日はお掃除します。
今月は、2度目。
人が来ると、家がきれいになっていいもんです。

チラシまだ作成中

2007-03-29 00:04:10 | 演奏会「モーツァルトに会いたい・2」
「モツ会い・2」のチラシ裏面の文章、もう書けてるはずが、まだ半分。

ちゃんと資料を調べようと思って、アルフレート・アインシュタイン「モーツァルト・その人間と作品」、メイナード・ソロモン「モーツァルト」、平凡社「モーツァルト大事典」、東京書籍「モーツァルト辞典」という4大資料をつまみ食い。

明日は全部書きますー。♪

チラシ作りその他

2007-03-26 23:43:00 | 演奏会「モーツァルトに会いたい・2」
演奏会「モーツァルトに会いたい・2」(6/10、7/6)のためのチラシ作成中。

今回は、裏面も使って、プログラムに関する文章も入れるつもりで、もう一度資料など確認。
明日は仕上げなくっちゃ。

が、杉本秀太郎先生の新刊『京都夢幻記』(新潮社)が送られてきて、読んでしまいます。

京都最後の文人。
本当にこういう方が、今、同じ京都で暮らしたはる、それだけでスゴイ、と思います。

ここで簡単に書けないところが、スゴイのですよね。

詳細決定「モーツァルトに会いたい・2」

2007-03-22 22:37:48 | 演奏会「モーツァルトに会いたい・2」
Website「紫野通信」でもお知らせしていますが、ようやく下記のように決まりました。

《モーツァルトに会いたい・2》 
京都芸術センター(四条烏丸から徒歩5分・室町通り錦上ガル) 
  電話 075-213-1000
 
  《ピアノトリオ》
2007年6月10日(日)午後2時…一部の方にお知らせした日程が変更になりました。
・K.548 ハ長調 ・K.542 ホ長調 ・断章 K.442 アレグロ ニ短調 ・K.502 変ロ長調
  ヴァイオリン・岸邉百百雄 チェロ・河野文昭 ピアノ・河野美砂子
 
  《4手のピアノ曲》
2007年7月10日(金)午後7時
  ・ソナタK.381 ニ長調  ・アンダンテと5つの変奏曲K.501 ト長調
  ・フーガK.401 ト短調 ・アレグロK.357 ト長調(2005年R.レヴィン補筆)
  ・自動オルガンのための幻想曲K.608 ヘ短調 ・ソナタK.497 ヘ長調
  ピアノ 小林道夫 河野美砂子 

 前売り券 2回券 5000円(学生2500円)/1回券 3000円(学生1500円)・当日各500円増
前売り券は、4月21日より、コンサートモーツァルト、京都芸術センターで発売します。


4手のためのピアノ曲(モツ会い・2)

2007-03-07 23:48:01 | 演奏会「モーツァルトに会いたい・2」
3月1日の日記に書いた、プログラム試案について。

密かに、「よくできたプログラム。あとはさらうだけ…(!)」と思っているのですが。

何がよくできているか、少し書いてみます。

モーツァルトの4手のためのピアノ曲はそんなに多くは残されていないので、たとえば年代順にたどる、ということは あまり意味がない感じです。
ですので、どれだけ変化を持たせるか、ということになるでしょう。

まず、前半ですが、

①ソナタ K.381 D-dur(1772年)
Ⅰ Allegro 4/4 D
Ⅱ Andante 3/4 G
Ⅲ Allegro molto 2/4 D  

②アンダンテと5つの変奏曲 K.501 G-dur 2/4(1786年)
              
③フーガ K.401 g-moll(1782年)ならびに、アレグロ K.357 G-dur 3/4 (1787/8年)+ R.レヴィン補筆(2005年)
              
以上を見て気づくのは、まず調の関係性の良さと、曲調の変化。             
①のニ長調で祝祭的に始まり、下属調②のト長調へ。
①のソナタはしっかりした3楽章の形があったのに対し、この変奏曲のテーマはアンダンテなので、①とは違ったゆっくりした気分+変奏曲という形のおもしろさ。

③は、②と同主調のト短調(モーツァルトの運命の調!)で、しかも、モーツァルトの書いた「フーガ」ってどんなの?って興味しんしん。

でまた同主調のト長調アレグロ(ソナタの第1楽章です)。
レヴィンさんの補作部分にも注目。
「第1楽章アレグロ」というのはよくあるんだけど、これが3拍子なのがとっても新鮮。
明るい気分で前半を終わります。
   
休憩のあとは、 

④自動オルガンのための幻想曲 K.608 f-moll(1791年)
   Allegro 4/4、 Andante 3/4、 Allegro 4/4
               
⑤ソナタ K.497 F-dur (1786年)
   Ⅰ Adagio 3/4 F ~ Allegro di molto 2/2
   Ⅱ Andante 2/2 B
   Ⅲ Allegro 6/8 F

以上ですが、前半、ト長調で明るく快活に終わった気分が、後半④のヘ短調で一気に別世界へ。
この曲、聴いたことなくてもなんとなく凄そう(ヘ短調+91年という死の年の作品)でしょう?

で、最後⑤は、④の同主調ヘ長調で、また明るく立派なソナタで終わる。
このソナタ、第1楽章が序奏付きで、それだけでも期待大きい。

全体に、調の関係が遠くなく近すぎず、長調のなか、時々短調が入る。
シャープ系、フラット系の混じり具合もよろし。

プラス、拍子もとても変化があって、4/4、3/4、2/4、2/2、6/8、と、いろんな拍子が上手く混じってる。

何よりも、本当に良くできている曲ばかりで、はっきり言って、ピアノソナタ弾くよりずっとトキメいてます。


プログラム思案中

2007-03-05 01:58:46 | 演奏会「モーツァルトに会いたい・2」
3月1日の日記に書いたプログラムについて、ほとんど決まりですが、1曲小曲を増やそうか思案中です。

あのプログラム、密かに、ものすごく良くできてると自分では思ってるのですが(理由はまた明日にでも書きましょう)。

前半最後の「アレグロ K.357 G-dur 3/4 (1787/8年)+ R.レヴィン補筆(2005年)」の前に、小曲「フーガ K.401 ト短調」を入れようか、と。
このフーガは5分かからない曲なので、「アレグロ K.357」とセットにして弾く、という案です。


プログラム試案

2007-03-01 22:31:21 | 演奏会「モーツァルトに会いたい・2」
「モーツァルトに会いたい・2」 プログラム試案

〈4手のためのピアノ曲〉

ソナタ K.381 D-dur(1772年)
Ⅰ Allegro 4/4 D
Ⅱ Andante 3/4 G
Ⅲ Allegro molto 2/4 D  
               Primo・河野美砂子 Secondo・小林道夫


アンダンテと5つの変奏曲 K.501 G-dur 2/4(1786年)

               Primo・小林道夫  Secondo・河野美砂子


アレグロ K.357 G-dur 3/4 (1787/8年)+ R.レヴィン補筆(2005年)
              
               Primo・河野美砂子 Secondo・小林道夫

   休憩 

自動オルガンのための幻想曲 K.608 f-moll(1791年)
   Allegro 4/4、 Andante 3/4、 Allegro 4/4
               Primo・小林道夫  Secondo・河野美砂子


ソナタ K.497 F-dur (1786年)
   Ⅰ Adagio 3/4 F ~ Allegro di molto 2/2
   Ⅱ Andante 2/2 B
   Ⅲ Allegro 6/8 F
               Primo・河野美砂子 Secondo・小林道夫





K.357(497a) ト長調

2007-02-28 22:20:57 | 演奏会「モーツァルトに会いたい・2」
この夏に予定している『モーツァルトに会いたい・2』、今回は、アンサンブル特集。

去年11月の『モーツァルトに会いたい』は、ソロピアノ曲(1曲自動オルガンの曲が入りました)でしたが、今年は6月に「ピアノトリオ」、7月に「4手のピアノ曲」の2回。

で、曲選びの段階なのですが、
4手のピアノ曲 K.357 ト長調(アレグロ)、これが、びっくりするほどいい曲!!

なんでこの曲を今まで知らなかったの、と思いましたが、
実はこの曲は未完で、展開部に入ってすぐのところまでしか楽譜が残されてないのです。

が、やはり!!!

この曲をこのまま眠らせておくのはもったいない、と思った人は、私一人にあらず。
19世紀の中ごろに、ヨハン・ユリウス・アンドレという人が補筆したものがあり、
また近年になって、ロバート・レヴィンさんが、補筆したものが出版されました。

ロバート・レヴィン!

どこかで聞いたことあるでしょう?

そうです、
私が去年11月末に東京文化会館で聞いて、めっちゃ興奮して日記に書きまくった、
あのおじさんです。

そうか~。
ここにつながるのね。

もちろん新全集を買ったのですから、未完の楽譜はうちにあるのですが、
やはりレヴィンさんのものを見てみたいので、今、取り寄せ中です。

楽譜はウィーン原典版ですが、日本版はまだ出版されていず、輸入版。

レヴィンさん、ありがとう。♪


モーツァルトに会いたい2?

2007-01-27 01:10:40 | 演奏会「モーツァルトに会いたい・2」
この何日間か、次の企画の日程調整などで落ち着かない時間をすごしました。

やっと、「モーツァルトに会いたい・2」のアウトラインができつつあり。
まだ、最終決定には時間がかかるのですが、今のところ、「ピアノトリオの夕べ」と、「4手によるピアノ曲の夕べ」ということになりそう。

会場はもちろん京都芸術センターのつもりですが、OKが出るかどうかまだわかりません。
共演者のスケジュールもあり、こちらの希望する日は決まっているのですが、どうなることやら。

モーツァルトさん、よろしくお計らいお願いしますね。♪


モーツァルト・ピアノトリオ

2007-01-06 20:59:57 | 演奏会「モーツァルトに会いたい・2」
お正月3日に、ヴァイオリニストK氏と初見大会をするはずが、年末に楽器屋さんに預けたというK氏の楽器、調整が間に合わず返って来なかったとかで、結局単なる飲み会に……。

いくら初見大会とは言っても、ピアノという楽器は何しろ音符が多いので、私は、ハッキリ言って、年末も、元旦も2日も、さらいまくりましたよ(泣)。
だって、一通り通して弾く(計5曲)だけで軽く2時間越えるもんね。

ピアノトリオは、ヘンレ原典版に載っているのは全部で7曲(1曲は「ケーゲルシュタットトリオ」で編成が異なる)。
そのうちの最初の変ロ長調以外の5曲は、すべて81年以降の作品で、なんというか、ほんま上等な音楽。

私は、ずいぶん前に変ロ長調とホ長調は本番で弾いたことあるのですが、あらためてその奥深さを感じるとともに、他の3曲(ト長調×2、ハ長調)も、ぜひぜひ本番で弾いてみたくなりました。


全曲通して

2006-09-30 23:02:48 | 演奏会「モーツァルトに会いたい・2」
東京にいる家族が帰ってきたので、プログラム全部を通して聞いてもらう。
全体の長さ、バランスなど、やはり他人の耳でチェックしてもらわないと心配。

ずいぶん私としては考えたプログラムだったので、全体としてはOK、ちょっと長いところをカットすることになるみたい。

面白かったのは、そのモーツァルトの曲に対する反応。

プログラムの中には有名な曲もあるし、私がしょっちゅう弾いてる曲も多いけれど、今回のような演奏会でない限り、聞くことのできないような小品、それらを聞くのがとても新鮮らしい。

やっぱりね、と思ったのは、アイネクライネジーグK.574(1789年)。
2~3分の小曲だけど、す・ご・い!
ポリフォニー+半音進行+大胆な和声!!

私一人ひそかに凄い曲、と思って弾いてたけど、やっぱり同業者(異楽器だけど)にそこをわかってもらえると、単純にウレシイ。

自分が作ったんじゃないのに、私のものよ、と自慢したい気分。♪


K.330ハ長調ソナタの楽譜

2006-09-30 02:29:23 | 演奏会「モーツァルトに会いたい・2」

もうすぐ10月。
そろそろ楽譜の詳細を比較研究しなくっちゃ。
というより、同じ曲を、異なった版(原典版=作曲者が書き残したそのままを印刷したもの。)の楽譜見ながら弾いていると、あれっと思うアーティキュレーションや強弱記号にぶつかる。

たとえば、K.330のハ長調ソナタ。
同じ原典版でも、ヘンレ版とウィーン原典版ではいろんな所が違う(音の高さとリズムは基本的に同じ)。 底本にしているものが違うからで、ウィーン原典版の後記には比較的丁寧にそのことが記されている。

底本は、自筆譜または初版譜が基本になることが多いが、自筆譜が残っていない場合も多い上に、その時のさまざまな事情がからむからややこしい。

初版を出版する時に、自筆譜からさらに作曲者が手を入れて強弱記号などを書き加える場合もあれば、作曲者が感知しない、他人による加筆が行われることもあったようだ。

K.330のヘンレの場合、小さなフォントで、f や p が書いてあって、これは初版に因っている。
が、この強弱記号はほぼ明らかにモーツァルトのものでない。
それは弾いてる者にはすぐわかる。
ウィーン原典版の場合は、だから、その強弱記号は印刷されていない。

アーティキュレーション(スラーなど)になると、もっとビミョウな問題になる。
特に、この曲の第1楽章は、右手の装飾的な音型が魅力なので、スラーの掛け方(=切り方)によって表情が変わる。

私は、研究者ではなくあくまで現場のモノであるから、こういう時は、弾いてみて素敵な方を取る。
それに尽きる。

ただ、モーツァルトは、楽譜を書き残すことに対して、ベートーヴェンほど執着がなかったというか、忘れないための軽いメモ程度の意識、というと言い過ぎだけど、そんな感じがある。

だから、ベートーヴェンの楽譜は、読めば読むほど深く読めるような所があるのに対して、モーツァルトはちょっと気まぐれ。
書くのが追いつかなかったのね。

有名なエピソード、「もう曲はできあがってます。…あとは書くだけです。…」を思い出します。


作品の評価

2006-09-28 00:22:07 | 演奏会「モーツァルトに会いたい・2」
web 上の検索機能を使って、或る曲について、さまざまな人の感想や評価を読むことがある。 今回あらためて驚くのは、やっぱり人によって感じることはまったく違うのだ、ということ。

たとえば、「私はランドール」変奏曲について、一昨日だったかの日記(プログラムメモ)に書いたとおり、私自身は、充実した曲、と思うし、モーツァルト自身も気に入って何度も人前で演奏した、という話にも大いに納得がいく。

ところが、昨日検索しただけでも、けちょんけちょんに書いてる人がすぐ見つかる。 おまけに、ある音楽学者もまったく認めていない旨、書き加えてある。

シロウトさんはともかく、音楽学者さん、しっかりしてや。
現場の意見、聞いてちょうだい。

あるいは、K.330 ハ長調ソナタ。

第1楽章のこの生き生きとした天真爛漫の魅力。
弾く喜びを体中に教えてくれるタグイマレなソナタ、と私は思っているが、或るピアニストのコメントでは、他のソナタ(イ短調)と比べて劣る、と。

オトルって、あんまりよね~。
イ短調ソナタとハ長調ソナタは全然別モンじゃないですか。
これは、現場でも意見がちがうんやなぁ。

もし、ここに楽器と楽譜があれば、どこが素晴らしいか、各ソナタについて私は1時間くらいは話せると思います。でも、コトバ(文字)だけでの主張は、ほんとむなしいでしょうね。

モーツァルト自身もそういう外部の評価に悩んだらしいけれど、少なくとも、250年後、残された楽譜を通してその「音楽」が「よくできている」と思ってくれる人(ワタシ)に出会えたのは、お互いにうれしいことですね、Wolfy♪