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五球超ブローニングドレーキ式受信機の修復作業記録 その11 (2018年02月19日) 受信試験とその対応と木工作業について

2018年02月19日 18時36分25秒 | 05真空管式ラジオ

五球超ブローニングドレーキ式受信機の修復作業記録 その11 (2018年02月19日) 受信試験とその対応と木工作業について

受信機としての機能は問題ないのですが、夜間の強電界帯に受信試験しても,雑音のみで受信電波を拾うことができません。
とりあえず、検波段のバリコンが接触状態であったので交換するこことしました。
再度受信試験を実施すると、RF2段のバリコンにオシロのプローブを接触させると急に感度アップすることに気づきました。そうだ201Aの3極管の中和が必要だ!!
中和については、最後に実施しようと考えて受信試験ではタッチしていませんが、中和調整用のニュートロドンで調整するとかなりの感度アップとなりました。
やっと、放送はを受信するレベルとなりましたが、今度は音声がSSBよりひどい歪を発生しています。
検波段か低周波増幅段に問題があります。
検波段に無理やりダイオードを接続しクリスタルイヤホーンで聞くと放送波が完璧に聞こえます。
ダイオード検波で低周波段に直接注入するとひどい歪が発生しています。
このことから、低周波段に問題があれますが、真空管と低周波トランスしかありませんので、低周波トランスを交換します。
古い断線した低周波トランスをばらしますが、内部はコールタールを充填しているので分解は大変な作業となります。
依然、検波段には問題はありますが、ダイオード検波で当面スルーすることでなんとか放送波を受信できるようになりました。
まだまだ感度不足で夜間帯のみですが、お隣の大陸の迷惑な放送波しか受信できません。
愚痴になりますが、この受信機は本当に実用品だったのか疑問がわくような事態となりました。
正常な受信のためには、バリコン3個、ヒーター電圧調整用のバリオーム3個、ニュートロドン2個、再生検波の調整用チックラーコイルを最適化する必要があります。
すくいは、当時ラジオ局は開局まじかでしかも放送局はNHK1波しかない点です。
最後に、ラジオの木製ケースの補修を行います。
木製スケースの上部のニスが部分的に白濁しています。
どうも熱湯等による損傷かもしれませんが、木工作業は専門家でないので正確なものではありません。
今回は、やすり掛けで汚れとニスをはがし、水性ニス(透明クリアー)で1回塗りをします。
ニスでピカピカにすると当時の雰囲気を損ないますので、簡単なものとします。
また、前面の装飾が剥離していますので、DAISOのリメイクシート(今回は大理石柄・ホワイト)を貼ります。
更に、正面の木枠が欠落していますので、木製で再現しています。

 

五球超ブローニングドレーキ式受信機
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