韜晦小僧のブログ 無線報国

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ム65型受信機#2号機の修復作業記録 その5 (2016年06月19日)

2016年06月20日 03時27分22秒 | 01陸軍無線機器

ム65型受信機#2号機の修復作業記録 その5 (2016年06月19日)

本機の電源コネクターは取り外しされており、しかも正規の地1号シリーズ電源口形状がより大型化しています。
このため、電源コネクターの代替品を検討していましたが、ひょんなことから地4号受信機の電源コネクターを装着したところぴったりと一致しました。
結論としては、従来の地1号受信機シリーズの電源コネクターは4端子ですが、本機は6端子のコネクターを使用していることになります。
本機が中間周波段以降を真空管「Hシリーズ」で換装したモデルであるのであればヒータ電圧が12Vのため端子増設した電源コネクターに変更した理由となりえます。
本機はやはり大変特異であり、かつ謎めいています。

 

訂正
真空管「ソラ」とおもっておりましたが、ソラは海軍の航空機及び電探のみに使用されています。
本機は陸軍航空機部隊の運用となるため、ソラではなくHシリーズのCH-2あたりの真空管が使用されてものと思われます。
参考資料(真空管物語)
http://kawoyama.la.coocan.jp/tubestory.htm

 

広島戦時通信技術資料館及は下記のアドレスです。
http://minouta17.web.fc2.com/

 


地1号受信機#2号機の修復作業記録 その4 (2016年06月19日)

2016年06月20日 03時23分19秒 | 01陸軍無線機器

地1号受信機#2号機の修復作業記録 その4 (2016年06月19日)

今回の修復の基本方針ではマイカ型蓄電器を諦めて、現代版のコンデンサーで代用するこことしました。
コンデンサーはマイカ型の0.01μFが29個、0.001μFが2個、250pFが2個とオイル型の1μFが3個必要です。
家中を大捜索して在庫を再度点検したところ、なんと5000pFのマイカ型コンデンサーが約60個みつかりました。
早速方針変更し、この5000pFを2個並列接続で0.01μFのマイカ型蓄電器として配置するこことしました。
秋葉原で以前購入していたUSA製の平ラグ板にこのマイカ型蓄電器を実装してみました。
そうすると、本来の実装密度の倍となり、大変不細工な実装となってしまいました。
このままでは、蓄電器が邪魔をし、配線することができません。
もう少し、部品実装を再検討する必要がありそうです。
また、配線前の最終確認として4連バリコンの筐体の中身を確認しましたが、補正VCが現代品に取替られており、未配線の状態で放置されていました。
確認の意味でLCRメータで容量を測定しましたが、電池不足で正確な容量測定ができませんでした。
どうも、最悪4連バリコンの筐体の分解が必要になるかもしれません。
このためには、再度取付けた部品類をいったん全て分解する羽目になりそうです。


広島戦時通信技術資料館及は下記のアドレスです。
http://minouta17.web.fc2.com/