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菊水電子工業 539オシロスコープの修理記録(その2)(平成27年7月01日)

2015年07月01日 13時40分18秒 | 09真空管式オシロスコープ

菊水電子工業 539オシロスコープの修理記録(その2)(平成27年7月01日)

本機の現時点での問題点を整理すると以下のとおりです。
○水平掃引が正常であった時、垂直増幅を増加したら、水平線が上昇した。
○水平掃引の発振が停止している。
○垂直増幅の入力段が改造されており、12AU7が一本追加されているが、なんの機能か不明である。

まずは輝線が消えた問題から着手します。
水平掃引のマルチバイブレータの発振定数でありそうな電解コンデンサー0.2μFを交換してみます。
ついでに、垂直増幅を増加したら、水平線が上昇する問題として、増幅部の結合コンデンサー200μFを交換します。
あまり交換すると 現象変化の問題点が把握できなくなるので、このへんで電源を起動して状態を観察します。
輝線が出てきたので、水平掃引の問題は解消したようです。
ただし、垂直増幅を増加したら、水平線が上昇する問題は依然解決しませんでした。
垂直増幅の入力段が改造されており、12AU7が一本追加されている件については、強制同期式からなんらかのトリガー式同期の機能を追加しているようです。
GNDの端子が改造してあるので、本来のGND端子としてRCA端子に変更するとともに、本来の強制同期に回路を戻します。
垂直の入力端子もRCA端子に変更しました。
最後にRC発信機にてオシロスコープで波形を観測します。
一応問題なく動作するようですので、修理完了とします。

 

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