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放送局型123号受信機(初期型) 修理記録 その2(令和4年08月09日)

2022年08月09日 08時00分26秒 | 05真空管式ラジオ

放送局型123号受信機(初期型) 修理記録 その2(令和4年08月09日) 
その2(令和4年08月09日) コンデンサー交換作業と真空管チェック等の作業

放送局型123号受信機(初期型)の裏面の部品を観察すると、殆んどの部品が昭和16年度ごろに製作されたオリジナル部品のようです。
残念ですが、コンデンサーの交換については、基本的には耐用年数を大幅に超えている全ペーパーコンデンサーを対象に実施します。
マイカコンデンサーが3つ使用されていますが、容量計とテスターによる絶縁性を測定し、今回は対象から外しています。
また、コンデンサーへの交換方法は、昔はオリジナル部品を尊重し、故障部品のみの取り換えをやったり、オリジナルを生かしつつ部品追加しかも外側からわからないように部品の背面などに取り付けなどしていました。
今回は、実用運用を重点とするため、完全にペーパーコンデンサーは撤去し、新しい部品を取り換えするこことしました。
配線の変更については、両波倍電圧整流から半波倍電圧整流に変更しております。

真空管については、本来は故障診断を単純化するため最初は新品を使用しますが、今回はトランスレスのためトラブルによるヒーターの溶断等を防止するため古い真空管をそのまま使用します。
このため、真空管を米軍のTV-7でチェックし、すべて棄却値以上であることを確認しております。
TV-7/U* Supplemented Data/追補データ参照のこと
12Y-R1 12.6 FR0-2340 21 0 B 3 31--------->60
12Y-V1 12.6 FR0-2340 21 0 B 3 36--------->60
12Z-P1 12.6 GR4-2350 39 – B 3 40--------->55
24Z-K2 #1 25 GR0-5040 0 30 A 7 56------->90
              #2 25 GR0-2030 0 30 A 7 56------->90

 

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参考文献
ラジオ受信機調整修理法(一般家庭用並びに国民型受信機編)大井修三 昭和22年12月
ANTIQUE JAPANESE RADIO/日本の古いラジオのホームページ
https://radiomann.sakura.ne.jp/HomePageTV7U/TV7Utable.html



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