michi のひとりごと

日々のつぶやき、あれこれ。

老々介護で 100歳になった母を見送りました。
こちらは重度の難聴。

心に響く短歌   〔TV〕

2009-02-03 09:21:31 | Weblog
日曜日の『NHK短歌大会』録画を観た。

題詠は「空」。 自由題も。

とってもステキな歌がたくさんあって、
HPを見てみたけれど、アップされていない。。

それで、また録画を観ながら、
自分の心に響いた歌を書き出した。



  食べ物が落ちていないか
    七歳の敗戦外地に空はなかった

大連に一人取り残され、飢餓の日々だったという。
胸がつまる……。



  〈そらくん〉と名づけて呼べば
     水子なる吾子が応ふる空いっぱいに

縁のなかった我が子。名前も無い。。
35年間、胸に想いをしまい込んできた。
でも、仮に「そらくん」と呼ぶと応えてくれた、
その空の広がり──。



  私は「行け」夫は「逃げろ」と声あげる
    豹がガゼルを襲う一瞬

一緒にテレビを観ていたそうな。
この歌は、微笑ましい夫婦ですねぇ~、と
論評が賑わった。
でも、最後に作者は、こう言った
「豹は、何日も食べてなくて、空腹の子どもたちが背後に居たんです。」
──アッ、と思った。
同じ、子をもつ母としての、共感の「行け」だったのだ…。 
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2 コメント

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Unknown (いそじ)
2009-02-03 19:21:13
こころが振れた時の句やうたには
胸を打たれますね。
返信する
胸うたれる (michi)
2009-02-04 08:25:06
いそじさん、

ほんとうに――。

自分は、短歌(のようなもの?)が次々に生まれた時期もあったんですが、
今はゼンゼン……。

でも、こういう短歌や俳句など聞かせてもらうと、
自分の心の奥にあった何かが
呼び覚まされてくるんですよねー。
返信する

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