michi のひとりごと

日々のつぶやき、あれこれ。

老々介護で 100歳になった母を見送りました。
こちらは重度の難聴。

『あなたに私の詩を』    〔本〕

2011-11-27 07:28:51 | Weblog

こないだプレゼントしてもらった本の、もう一冊は、

こういうタイトル

いま あなたに私の詩を読んでほしいのです』。

   著者は、「詩を書くことが大好きな65人」

    発行所は、たんぽぽ出版

東日本大震災復興のために、なにか支援したい、という

熱い想いのこもった活動なのです。

 

読みすすめるにつれ、胸がほんわりあったかくなってきました。

   Mちゃん、本当にありがとう。

 

この中で、特に泣けてきたのは、この詩。

 

     父と野菜ジュース

                白毛 由美子

  地震が起きた時

  私は電車の中だった

  電車は止まり

  私は東京に泊まることになった

  やっと通じた電話

  母は心配してやたらと喋った

  父は一度も電話に変わろうとしなかった

  次の日

  電車で8時間かけて

  自宅近くの駅に辿り着いた

  すぐ母に電話して

  これから帰ると伝えた

  そしてゆっくりと家に足を向けた瞬間

  こっちに走って来る父の姿があった

  ものすごく笑顔で

  左手にはしっかりと

  紙パックの野菜ジュースが握られていた

  父は私の目の前まで来ると

  「のど、かわいただろ」

  とポツリと言い

  恥ずかしそうに

  そろそろとジュースを私に差し出した

  私はお茶を飲んだばかりだったが

  それをごくごくと飲んだ

  今まで飲んだジュースの中で

  一番美味しかった

 

あぁ……、

なんて素敵なお父さん、

そしてその想いをシッカリ受けとめている由美子さん。

  自分なりの、それぞれの表し方で良いんだよね。

  こころは通う、響きあう。

    

     にんげんって、

        やっぱ、いいな。

 

 

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