■Frank Turba / Frank Turba■
FIFA ワールドカップ ドイツ大会が開幕して熱戦が始まりました。 一日最低 2 試合目標で観戦しているので、早くも寝不足ですし、このブログのアップも遅れがちになりそうです。 そんななか迎えた初戦オーストラリア戦は残念な結果になってしまいました。 ちょっと尾を引きそうな負け方ですね。
ドイツ大会ということで、強引に持ってきたのがこの Frank Turba が 1974 年に発表した唯一のアルバム。 その理由は、アメリカの SSW なのに、ミュンヘンとベルリンでレコーディングされたという不思議なアルバムだからです。 レーベルは、Jazz や Soul で有名な Mainstream records です。 Sweet Soul の至宝 Terry Huff を生んだレーベルでもあります。
そんな Frank Turba ですが、結論から言うと、何をしたいのか固まらないままに制作してしまった中途半端な作品ということになるでしょう。 特筆すべきアレンジやメロディも無いので、同時代の SSW 作品と比較しても平均点以下の出来とも言えます。
A 面の 1 曲目「Stony Silence」は、ピアノの弾き語りによるマイナー調の曲。 参加ミュージシャンも少なくシンプルな曲ですが、胸騒ぎを表現しているかのようなギターのピッキングが印象に残ります。 つづく、「Bini」はシングルカットされた曲。 ビートルズ風のキャッチーなポップソングで、ストリングスは Paul Buckmaster 系のアレンジです。 カリプソ風もしくはスカみたいな「Telephone Love」、またポップな小曲「Funny Song」とアルバムはすでに取り散らかり始めます。 A 面ラストの「Duett」は、ギターに乗せたマイナー調の曲。 愛をささやくわりには弱気なボーカルと、クレジットが無いので名前すらわからない女性ボーカルとのからみが聴かせどころ。
B 面は、ハードなギターのリフに困惑する「Blue Jeans」でスタート。 この曲の時点で Frank Turba は何をしたいの? という疑問が噴出します。 凡庸なミディアム「Alice Brown」、アップテンポでファンキーだけどグルーヴ感ゼロの「Manhattan」、ブルース調の「Tempest Strom」に至っては、ルーズなサックスソロが終わると、ハードロック調のギターソロに移行したりして、アイディア盛り沢山というよりは、ごった煮状態。 ラストの「End Song」は、多少の哀愁感が漂う曲です。
1974 年に発表されたこのアルバム。 この頃は、ハードロック・プログレ・スワンプ・パブロック・SSW 等等、ポピュラー音楽のジャンルの枝分かれが明確化した時代だと思います。 そのような市場を全く意識しないで、Frank Turba の興味本位的な音楽嗜好がごちゃまぜになってしまったアルバム。 これでは、売れるわけがありませんね。
そんなことで、このアルバムには特別な愛情もなく、CD 化してほしいとも思わないのですが、だからといってコレクションから外してしまうこともできないのです。 名作も大事ですが、このようなダメな作品もダメなりにレビューしていきたいと思います。 おつきあいくださってありがとうございます。
■Frank Turba / Frank Turba■
Side-1
Stony Silence
Bini
Telephone Love
Funny Song
Duett
Side-2
Blue Jeans
Alice Brown
Manhattan
Tempest Strom
End Song
Produced by Andy Budde for Junior-Music at Musicland-Studios , Munich , Rolf Budde Studios, Berlin
All Selections by Frank Turba & Richard Jeffries
except ‘Duett’ by Frank Diez & Richard Jeffries
Frank Diez : guitars
Martin Harrison : drums
Gary Unwin : bass
Jackie Diez : vocals
Keyboards , Vocals and arrangements by Frank Turba
Mainstream Records MHL 411
FIFA ワールドカップ ドイツ大会が開幕して熱戦が始まりました。 一日最低 2 試合目標で観戦しているので、早くも寝不足ですし、このブログのアップも遅れがちになりそうです。 そんななか迎えた初戦オーストラリア戦は残念な結果になってしまいました。 ちょっと尾を引きそうな負け方ですね。
ドイツ大会ということで、強引に持ってきたのがこの Frank Turba が 1974 年に発表した唯一のアルバム。 その理由は、アメリカの SSW なのに、ミュンヘンとベルリンでレコーディングされたという不思議なアルバムだからです。 レーベルは、Jazz や Soul で有名な Mainstream records です。 Sweet Soul の至宝 Terry Huff を生んだレーベルでもあります。
そんな Frank Turba ですが、結論から言うと、何をしたいのか固まらないままに制作してしまった中途半端な作品ということになるでしょう。 特筆すべきアレンジやメロディも無いので、同時代の SSW 作品と比較しても平均点以下の出来とも言えます。
A 面の 1 曲目「Stony Silence」は、ピアノの弾き語りによるマイナー調の曲。 参加ミュージシャンも少なくシンプルな曲ですが、胸騒ぎを表現しているかのようなギターのピッキングが印象に残ります。 つづく、「Bini」はシングルカットされた曲。 ビートルズ風のキャッチーなポップソングで、ストリングスは Paul Buckmaster 系のアレンジです。 カリプソ風もしくはスカみたいな「Telephone Love」、またポップな小曲「Funny Song」とアルバムはすでに取り散らかり始めます。 A 面ラストの「Duett」は、ギターに乗せたマイナー調の曲。 愛をささやくわりには弱気なボーカルと、クレジットが無いので名前すらわからない女性ボーカルとのからみが聴かせどころ。
B 面は、ハードなギターのリフに困惑する「Blue Jeans」でスタート。 この曲の時点で Frank Turba は何をしたいの? という疑問が噴出します。 凡庸なミディアム「Alice Brown」、アップテンポでファンキーだけどグルーヴ感ゼロの「Manhattan」、ブルース調の「Tempest Strom」に至っては、ルーズなサックスソロが終わると、ハードロック調のギターソロに移行したりして、アイディア盛り沢山というよりは、ごった煮状態。 ラストの「End Song」は、多少の哀愁感が漂う曲です。
1974 年に発表されたこのアルバム。 この頃は、ハードロック・プログレ・スワンプ・パブロック・SSW 等等、ポピュラー音楽のジャンルの枝分かれが明確化した時代だと思います。 そのような市場を全く意識しないで、Frank Turba の興味本位的な音楽嗜好がごちゃまぜになってしまったアルバム。 これでは、売れるわけがありませんね。
そんなことで、このアルバムには特別な愛情もなく、CD 化してほしいとも思わないのですが、だからといってコレクションから外してしまうこともできないのです。 名作も大事ですが、このようなダメな作品もダメなりにレビューしていきたいと思います。 おつきあいくださってありがとうございます。
■Frank Turba / Frank Turba■
Side-1
Stony Silence
Bini
Telephone Love
Funny Song
Duett
Side-2
Blue Jeans
Alice Brown
Manhattan
Tempest Strom
End Song
Produced by Andy Budde for Junior-Music at Musicland-Studios , Munich , Rolf Budde Studios, Berlin
All Selections by Frank Turba & Richard Jeffries
except ‘Duett’ by Frank Diez & Richard Jeffries
Frank Diez : guitars
Martin Harrison : drums
Gary Unwin : bass
Jackie Diez : vocals
Keyboards , Vocals and arrangements by Frank Turba
Mainstream Records MHL 411
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