■Sammy Johns / Sammy Johns■
1975 年にとある一発ヒットが出現しました。 その曲は「Chevy Van」といいます。 この曲は全米で 300 万枚を超える売上を記録し、1975 年 5月 3日には、ビルボード・チャートで最高 5 位にまで上昇しています。 しかも、年間チャートでは 57 位にランクインしたということで、この曲は多くのアメリカ人の記憶のなかに今も残っていることでしょう。
その一発屋の持ち主が、今日ご紹介する Sammy Johns。 このアルバムは、彼のファースト・アルバムで、1973 年に発表されているので、「Chevy Van」が大ヒットする少なくとも 1年半以上前にリリースされていたことになります。 アルバム発売当時は全く売れずに、「Chevy Van」のヒットから、このアルバムを手にした人が多かったのだと思われます。
そんなこのアルバムは、Jim Gordon 、Chuck Rainey 、James Burton などの豪華なバック・ミュージシャンもさることながら、Steve Eaton の名盤「Hey Mr. Dreamer」などをプロデュースした Jay Senter とキーボードの名手 Larry Knechtel の共同プロデュースということが目を引きます。 こうしたメンバーや時代背景からそのサウンドは容易に想像できるものですが、それが帰ってアダになって、個性の弱さに結びついているとも言える作品となっています。
個人的に好みの曲をピックアップしてみます。 アルバム冒頭の「Early Morning Love」は、アコギとパーカッションのみでストリングスが味付けをするアレンジですが、Sammy Johns のマイルドなボーカルにぴったりな曲。 Steve Eaton の「Hey Mr. Dreamer」の姉妹曲とも言えるようなサウンドです。 代表曲の「Chevy Van」はさすがに大ヒット曲と思わせるようなキャッチーさは無いものの、何度も聴くたびに味わいの増してくるタイプの曲です。 個人的にはエレピがさりげなく入ってくる後半のメロウなアレンジが魅力です。 Steve Eaton の名曲「Rag Doll」は、曲自体が持つ繊細さそのまま活かしていますが、原曲の良さを改めて実感しました。
アルバム中で最も親しみやすい「Friends Of Mine」で始まるB面もあなどれません。 Larry Knechtel のピアノと Mike Melvoin のエレピの競演が光る「Holy Mother , Aging Father」は爽やかでジェントルなミディアム。 続く、「Let The Sun Shine」はペダル・スティールが心優しい男の心情を表しているかのようなスケール感あふれるサウンド。 この曲は、Mylon Leferve のカバーです。
そんな Sammy Johns ですが、このアルバムに収録されている以外の数多くのシングル盤をリリースしているようです。 その 1枚に「Hey Mr. Dreamer」があることを知りました。 おそらくは、Jay Senter の強硬なプッシュがあったこととは思いますが、このシングルが「Chevy Van」の後のリリースかどうかの確認はできませんでした。 Sammy Johns は、このアルバムを発表した後に、まぐれとも言える一発ヒット「Chevy Van」を残しますが、その後は泣かず飛ばずのようです。 1977 年にワーナーから「Sings The Van」というセカンド・アルバムを発表していますが、あまりにもジャケットのイラストがひどいので買っていません。 収録曲に「Hey Mr. Dreamer」が入っていたら買ってしまうかもしれませんが、むしろ CD 化されている 2000 年の作品「Honky Tonk Moon」か、ベスト盤を買ったほうがお徳かもしれません。
■Sammy Johns / Sammy Johns■
Side-1
Early Morning Love
Chevy Van
Jenny
Rag Doll
Hang Mt Head And Moan
Side-2
Friends Of Mine
America
Holy Mother , Aging Father
Let The Sun Shine
Way Out Jesus
Produced by Jay Senter and Larry Knechtel
Arranged by Larry Knechtel
Strings Arranged by Pete Carpenter
Horn Arranged by Jim Horn
All Songs written by Sammy John
Except ‘Jenny’ by Sherman Hayes , ‘Rag Doll’ by Steve Eaton , ‘Let The Sun Shine’ by Mylon Leferve
Drums and Percussion : Jim Gordon
Bass : Chuck Rainey , Larry Knechtel
Guitars : James Burton , Art Munson , Dean Parks , Larry Knechtel
Acoustic Guitars : Sammy Johns
Pedal Steel : Buddy Emmons
Background Vocals : The Blackberries , Mylon Leferve , Herb Pedersen
Horns : Chuck Findley , Jim Horn , John Kelson
Keyboards : Larry Knechtel , Mike Melvoin
General Recordings GA 5003
1975 年にとある一発ヒットが出現しました。 その曲は「Chevy Van」といいます。 この曲は全米で 300 万枚を超える売上を記録し、1975 年 5月 3日には、ビルボード・チャートで最高 5 位にまで上昇しています。 しかも、年間チャートでは 57 位にランクインしたということで、この曲は多くのアメリカ人の記憶のなかに今も残っていることでしょう。
その一発屋の持ち主が、今日ご紹介する Sammy Johns。 このアルバムは、彼のファースト・アルバムで、1973 年に発表されているので、「Chevy Van」が大ヒットする少なくとも 1年半以上前にリリースされていたことになります。 アルバム発売当時は全く売れずに、「Chevy Van」のヒットから、このアルバムを手にした人が多かったのだと思われます。
そんなこのアルバムは、Jim Gordon 、Chuck Rainey 、James Burton などの豪華なバック・ミュージシャンもさることながら、Steve Eaton の名盤「Hey Mr. Dreamer」などをプロデュースした Jay Senter とキーボードの名手 Larry Knechtel の共同プロデュースということが目を引きます。 こうしたメンバーや時代背景からそのサウンドは容易に想像できるものですが、それが帰ってアダになって、個性の弱さに結びついているとも言える作品となっています。
個人的に好みの曲をピックアップしてみます。 アルバム冒頭の「Early Morning Love」は、アコギとパーカッションのみでストリングスが味付けをするアレンジですが、Sammy Johns のマイルドなボーカルにぴったりな曲。 Steve Eaton の「Hey Mr. Dreamer」の姉妹曲とも言えるようなサウンドです。 代表曲の「Chevy Van」はさすがに大ヒット曲と思わせるようなキャッチーさは無いものの、何度も聴くたびに味わいの増してくるタイプの曲です。 個人的にはエレピがさりげなく入ってくる後半のメロウなアレンジが魅力です。 Steve Eaton の名曲「Rag Doll」は、曲自体が持つ繊細さそのまま活かしていますが、原曲の良さを改めて実感しました。
アルバム中で最も親しみやすい「Friends Of Mine」で始まるB面もあなどれません。 Larry Knechtel のピアノと Mike Melvoin のエレピの競演が光る「Holy Mother , Aging Father」は爽やかでジェントルなミディアム。 続く、「Let The Sun Shine」はペダル・スティールが心優しい男の心情を表しているかのようなスケール感あふれるサウンド。 この曲は、Mylon Leferve のカバーです。
そんな Sammy Johns ですが、このアルバムに収録されている以外の数多くのシングル盤をリリースしているようです。 その 1枚に「Hey Mr. Dreamer」があることを知りました。 おそらくは、Jay Senter の強硬なプッシュがあったこととは思いますが、このシングルが「Chevy Van」の後のリリースかどうかの確認はできませんでした。 Sammy Johns は、このアルバムを発表した後に、まぐれとも言える一発ヒット「Chevy Van」を残しますが、その後は泣かず飛ばずのようです。 1977 年にワーナーから「Sings The Van」というセカンド・アルバムを発表していますが、あまりにもジャケットのイラストがひどいので買っていません。 収録曲に「Hey Mr. Dreamer」が入っていたら買ってしまうかもしれませんが、むしろ CD 化されている 2000 年の作品「Honky Tonk Moon」か、ベスト盤を買ったほうがお徳かもしれません。
■Sammy Johns / Sammy Johns■
Side-1
Early Morning Love
Chevy Van
Jenny
Rag Doll
Hang Mt Head And Moan
Side-2
Friends Of Mine
America
Holy Mother , Aging Father
Let The Sun Shine
Way Out Jesus
Produced by Jay Senter and Larry Knechtel
Arranged by Larry Knechtel
Strings Arranged by Pete Carpenter
Horn Arranged by Jim Horn
All Songs written by Sammy John
Except ‘Jenny’ by Sherman Hayes , ‘Rag Doll’ by Steve Eaton , ‘Let The Sun Shine’ by Mylon Leferve
Drums and Percussion : Jim Gordon
Bass : Chuck Rainey , Larry Knechtel
Guitars : James Burton , Art Munson , Dean Parks , Larry Knechtel
Acoustic Guitars : Sammy Johns
Pedal Steel : Buddy Emmons
Background Vocals : The Blackberries , Mylon Leferve , Herb Pedersen
Horns : Chuck Findley , Jim Horn , John Kelson
Keyboards : Larry Knechtel , Mike Melvoin
General Recordings GA 5003