日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 卆寿の母を・・ *

2013年04月17日 | 雑感

「今、旅行中ですか? お天気いいし、暖かいのでいいですね! 桜よし!新緑良し! 良い旅を!卆寿で旅行なんて
感謝です、気をつけて!」
昨日11時頃、実家の兄嫁さんにメールをした。

速効電話がかかってきた。
兄に仕事が入ったので、今週はキャンセルになって来週の月曜から一泊で行くことになったのですと言う。
前にも言っていたが、母には早くから知らせると2人で行っておいでと遠慮するのでまだ話してないんですよと言う。
兄もそう言っていた。 「ばあさん1人置いていけんじゃろう」  

昨年夫の兄夫婦の結婚40周年に、兄弟でいつもお世話してもらっているので一泊旅行をプレゼントしようと話した。
地元の弟夫婦が泊まって見させていただきますと言ってくれていたし、私も帰ってもいいしと言っていた。
兄弟で旅行はいいアイデアと言っていたが、「そんな時に限ってなにかあったらと思うし、気になるから、行けない」
365日お世話しておられると、そんな気持ちになるかも知れない。

実家ではずっと以前にも2人の結婚記念日に、母が2人で旅行に行っといでと言ったが義姉さんが「お母さんを1人
おいておけませんよ」と3人で行ったことがあった。
何処でも母を連れて行ってくれて、今では兄夫婦、子供夫婦、孫まで総勢11人で旅行するときもある。

母米寿のとき、私たち兄弟で母を囲み満開の桜の中を大阪、奈良、京都と旅をした。
そして今年6月には卆寿を迎える母。  兄夫婦で山口へ旅をするのだ。  
1年1年いつか迎える時が来る別れに対して、一回一回が想い出づくりなのだろうか。
米寿の旅行の時初めて新調した車椅子は、兄が押し孫が押し母を何処へでも旅に連れて行ってくれる。 
父よりも32年も長生きした分、言うことのない兄夫婦の思いに包まれて老いるほどに輝ける人生。
夫には申し訳なくて話しにくいが、夫は「いいことや、いいいい」と母の旅行をとても喜んでくれている。
夫には叶わぬ思いの分、そんなことをとても喜んでくれる。

病院の待合室で「長生きなんかするもんじゃない」そんな高齢者の方たちの話を聞く時がある。
夫婦の愚痴、子供やお嫁さんの愚痴を耳にするときに、母の人生を思いながら老いるほどに幸せな人生が送れる、
そんなこともある、戦争の中を生き、苦労を重ねてきたのだ、出来ればその結集とすればこんないい話はない。

子供に出来るだけお世話をかけないよう、子孝行を常に口にしながら健康には注意してきた母の思い、
ただ事ではないその信念が、来週一泊の旅をする、息子夫婦と。 
長生きをしてこんな人生が送れたら・・それは5人の子供たちへのメッセージだろうか。



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2 コメント

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母さんの詩 (プレ・ステイシャン)
2013-04-25 12:58:18
 卆寿をお迎えになるとは、素晴らしいですね。
おめでとうございます。
ご一緒に旅をなさるとのこと、和み和みですね。

 お母さんの「どうしたら出来る」を大切に受け止めたいと思います。
何だか日常に流されていると、出来ない条件を先に考えてしまいます。
こんな世情では責任とか追及とかで、一行ずつ問題視される窮屈感が
ありますが、出来上がる尊さに比べれば、何を悩んだことになるでしょう。

 素晴らしい人生の先達に恵まれましたこと、ご一緒に感謝と言います
か、お母さんのいらっしゃることを、喜びたいと思います。
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☆プレ・ステイシャンさんへ☆ (みく)
2013-04-26 22:57:34
コメント、ありがとうございます!

お返事が遅れて、大変に申し訳ありませんでした。
明日はやさしい夫を生み育てて下さった義母に、あさっては卆寿の母に会ってきます。

卆寿のお祝い、ありがとうございます。
卆寿の旅、もったいない幸せで、感激の声を今日聞きました。
兄はもちろんのこと、お嫁さんの介添えはもう自然で細やかで感激したそうです。
義・・でなく、私たち4人の娘よりも何倍も一緒に暮らしているのですから、
もう本当の親子・・以上ですよね。 
兄嫁さんには本当に頭が下がります、本当に感謝です。

>こんな世情では責任とか追及とかで、一行ずつ問題視される窮屈感が
>ありますが、出来上がる尊さに比べれば、何を悩んだことになるでしょう。

本当にそうですよね、何処までが良くて何処までが悪い行けないことなのか。
でも時代が変わろうと、人の心本当の正しき・・は見失ってはならないと、
そして念ずれば通じる、憂えれば崩れる。
母のプラス思考、いつも前向きな姿勢に、風もなびいてくるのではないかとそんな気がします。

いい種を蒔いてくれて結果を見せてもらっている、こんな幸せなことはありません。
とても足元にも及ぶものではありませんが、後に続く子供たちに少しでも、
いい心の流れを伝えられますように・・とりあえず、”和する心”を大切に、
日々を重ねて行きたいと思います。
ありがとうございます。

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