日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

*親・・子 そして雑感・・ *

2012年06月14日 | 雑感

今の家へ引っ越したのは、24年前の3月6日。 3月の第一日曜日は”港区民卓球大会”その日だった。

中学から卓球をやっていた夫、県大会出場の経験もあるし、私が高校を出て就職する時「命の次に大事なもの」と愛用のラケットをくれた。
結婚した翌年、そのラケットの出番をなんとかと区役所を尋ねたら、「青少年ホームで(現在はトモノス)週2回真面目な卓球をやっている
会がありますよ」と教えてくれた。 早速夫は入会し火曜と金曜は卓球の日となった。 
当時20代の仲間ももう60前後、いつからか、練習は週1回となった。 後の飲み会は今でも変わらない。

区民大会では5回の優勝の大理石のたてがある。 後準優勝や3位や・・ある時期から若手に譲るようになったが。
引っ越ししたのは、会に入って14年くらいのときで、試合が終わったらすぐ帰るから待っといて」そう言って出かけた夫。
当日手伝いに来てくれた義姉と新しい家で荷物が届くのを待っていた。待てど暮らせど、今日引っ越し出来るのか心配をした。
3時過ぎに試合が終わったと言いやっと帰って来た。 なんと自転車で何人いただろうか、20人近い? 
自家用のトラックで荷物を運んで来る人、2階、3階4階と書いた箱類は1階から4階まで後の人たちがずらっと並び、手渡し・・号令をかけながら。
みんな試合が終わった後なのに賑やかに元気に手渡し。
そして電気屋さんがトラックからはしごで3階や4階へ紐をかけてするすると箪笥を運ぶ。 あっと言う間に引っ越しが終わった。 
その光景は見事だった、実に。  感動すら覚えた。   (夫の為に、これだけの人が動いてくれるんや) 夫を見なおしたのは言うまでもない。

その時の電気屋さんが今日の話の主人公である。
引越しのときに、我が家の全照明やエアコンを取り付けてくれたのがその電気屋さん。 後4個のうちの2個は別な電気屋さん。
その電気屋さんが取り付け工事のとき「実にいい仕事をされていますね、素晴らしい」と褒めたのを覚えている。 
取り付けの全ては会社によって違う、配水のパイプの取り付け補強など特にどこよりも丁寧な気がした。
当時は1人でやっていたが、ある時から息子さんも来るようになった。  口数の少ないハンサム・・いや、今はイケメンと言うのだろうか。
2年前に2階を省エネの新しのに変えた時、昨年次女宅へ新しく取り付けてくれたのも親子で。

2時の予定だったが、娘のパートが2時までなので部屋も気になったので1時20分家へ着いて間もなく、「ピン・ポーン!」1時半だった・
(早い!) 前の工事が早く終わったのだろう。 (あ~良かった、早く来て)
8ヶ月ぶりに会ったが、顔がほっそりして少し痩せられた?いやスリムになったと言うべきか。
しかしその分、すらっとした息子さんはいっそう逞しくなられていた。 今日は特に暑い、31度だ。 タオルを頭に巻いていてもかっこいい!
夫がタイル巻いたら不細工このうえもなく、噴き出してしまうのだけど。 見たくないし。

父親は取り付ける位置を決め、基本の薄い鉄板を張り付けると後は梱包を解いたり片付けたり3階まであがったり降りたり。
取り付けは全て息子さんがした。  時々父親に相図したりしていた。 
息子さんのいない所で「もうお父さんのこと100%吸収されていますでしょう」 「う・・ん、そうやなぁ」 「もう左うちわですね」(言う意味がはずれたが)
「もう2、8ですわ」と言う。 父親は2、後は息子さんのようで。  まさに親の仕事を見事に息子さんが吸収し継いでいる素晴らしい姿であった。
ご自分とは血の繋がりがない・・のに。 愛情いっぱいで仕事を見る眼差しは、そんな事がらを全く感じさせない。 
仕事を終えワゴン車で2人和やかに帰る姿を見送っては、いつもほのぼのさせてもらっている。 

我が家とのお付き合いもう24年、夫とは38年になるのだ。 
夫は卓球やゴルフ、釣りと趣味友達は沢山いるがみないい友達、いいお付き合いをしている。 色んな職種の人がいるが安くとかどうとかではなく
その人の出番を作りひとつでも喜んでもらいたい、そんな気持ちから友人に頼む事がある。 他で頼んだ方が明らかにお安いと思う時にも。
義姉さんが新築した時も、照明やエアコン関係をこの友人に頼んだ。  そうやって夫は、見えない所で信頼を積んでいるのだろう。

「僕は相手を自分の物差しで人を見ない。 相手に合わせて見るから人がこんな奴と思っても腹も経たない」 昔からそう言っていたが、
見事な夫の人柄である。  成長の無い自分を思うと、夫の姿には胸が熱くなる。
人はえてして、自分の物差しで人を見たり判断したりするので、腹も立ったりする、が夫はそう思う事はあっても相手に合わせる。
夫のこんなところを書くつもりはなかったのに、勝手にキーボードを叩いている、大きな手で。

老いるほどにいい人になって行く夫の姿、見て感じ自分を見直さなければと思うが、人のふり見て・・。  私はおなご・・ごうが強いんだなぁ。
私は100%夫の全てを受け入れ愛しているかと問われれば、う・・・ん・・。  夫はもちろんそうだと思う、私に言いたい事いっぱいあると思う。
ここまで来るともう お互い、諦め?  40代は努力、50代は辛抱で60代は諦め、結果70代は支え合う・・と誰かが言っていたなぁ。
もう残りの人生は20年あれば上々、出来れば今まで積み重ねたものをいい形で最終章まで結んで行きたいと思っている。 
60代は諦め・・なんて言わずに、巡り合えた事を感謝しないとばちが当たると言うものだろう。  



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