夫が7月に帰省した時の写真を、帰省の折に差し上げようと1冊のアルバムに作った。
義兄と義姉と義母がお墓参りに行った時の写真が何枚かあった。
手押し車を押して歩く義母の背に、軽くなった身体に反し90年を生きてこられた人生の重みを感じた。
押すのが一生懸命に見えた。 義母はこれから幾年を重ねられるだろうかと思いながらじっと見つめてしまった。
1年のうちにやってきて、加速のついた義母の変化を無条件に受け入れていくことに胸が痛む。
「この辺がうちやで」 夜、グーグルアースで生家を探し当てて夫が言う。
やはり心はふるさとへ。 義母の待つ・・いや義母のいる家へ。
どんな思いで地図を見、探し眺めながら、どんなことを思っていたのだろう。