日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 赤い月と そして キャンドルナイト・・ *

2007年08月29日 | 風景・お出かけ

 

ペリウス座流星群をいくつも見ることが出来た帰省、その感動の延長なるか今宵の皆既月食。
早めに夕食を済ませ6時半、皆既食のはじめから見たいと屋上に三脚をたてスタンバイせし。 
雨の気配はなく、椅子に深々と腰を掛け見上げるは厚い雲のかかりし夜空。 
虫刺され防止のスティックを塗れば、吹く風の強さ冷たさにあちこちはひりひり、これは笑えた誤算。
なれどラジオで阪神戦を聴きながら、気持ちよきことなんと贅沢。

星さえ二、三個しか見えぬ夜空に、青空が少し見えはしてもまわりは厚き雲、雲。
しかしながら瞬間のほんの少しの青空に、見えぬか月・・と、密やかに期待をかけ、
その時を決して見逃すまいと、早朝ウォーキングから来る眠気にも負けじと双眼鏡を覗く。 

あぁ・・見えた! 撮影は7時54分、皆既食の最大の頃だろうか、5分間くらい見られただろうか。
初めてかそれとも見たことさえ忘れているのか、少し興奮気味なのは。 延々、だってこんな厚い雲、
その後も雲はいたずら、もう恐らくは見られないと思えども、阪神戦を聴きながら8時半まで屋上に。
9時半頃部屋から覗けば、いつもの白い満月なり、まるで何事もなかったようにくっきりと。

わずかな雲の切れ間のあの暗赤色の月は、今は夢かはたまたまぼろしかと思えるような出来事。

私の中のロマンチックな出来事は、もうひとつある。
25日土曜の夕刻、阪南市の箱作海水浴場の「ぴちぴちビーチ」イベント、「キャンドルナイト」
約1万5000本のろうそくを灯そうと、地元の泉南青年会議所などで作る実行委員会の初企画。 
長女夫婦の急な誘いに「行きたい!」愛ちゃんは盆踊りと言う事で、次女となつめとで便乗。


9月1日の防災の日にちなんで、ろうそくに火をともし、安全や平和を願おうと言う趣旨らしい。
夕日が沈んだあとの6時45分からペットボトルのろうそく台に、大勢の人たちが点火していく。



ペットボトルの形で、灯りの影が違っていたり・・。






ステージでは地元の青年による和太鼓の演奏。 ろうそくが灯りイベントはいよいよ佳境に入る。
たいまつに照らされながら太鼓の響きは一段と高鳴り、胸をついて来る。
それは人々の願い天に届けよとばかりに・・。





親子連れ、老若男女・・どんな思いで灯しながら、そして眺めたことだろう。
ろうそくの灯りを見ると、阪神淡路大震災、その後の災害で召された多くの人たちへの鎮魂の灯り。
最近は災難災害に遭ったとき、今までこんな経験はしたことがなかった・・と言う
そんな言葉が多い中、ペットボトルの中で揺れる灯に、どうぞやこれ以上悲しい思いを
誰もがしませんように・・そう願いたい気持ちになる。 

残り少ない夏休みの終わり、初イベントに親も然り、特に子供たちの目は輝いていた。
1万5000本のろうそくの灯りは、夏の思い出にふさわしく心の中にゆらめいていることだろう。 

束の間の皆既月食赤い月を見た幸運とキャンドルナイト、私の中の素敵な夏の思い出である。