日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 極める *

2014年05月26日 | 料理・その他食


「雨の日って、膝の痛みと関係ないですか?」
「いえ、関係ありますよ」
「ですよね、雨が降る日って膝が痛むわなんて言ったら娘たちに、年寄みたいなこと言わんといてよって笑われたんですよ」
リハビリを終えた帰り際、リハビリ室のお兄さんに笑いながら見送られた。
年をとっていなくても、野球の選手だってこんなお天気には痛むのだ。 今日は左足最悪。

一足先に帰宅していた夫が、そば打ちの準備をし始めていた。
いつもならどうぞお好きにと、やる気満々の夫のテンションとの気持ちの差でいたずらに眺めるときもある下げまんな私だけど。
今日はリハビリに行く前にスケールとかを出しておいた。 夫は家のこと何がどこにあるかとかあまりにも知らないから。
今日は夫のやる気を(偉いなぁ・)心底認め、やさしさちょっとプラス。 

ほんの少しの思いやりには、時間も何もかからない、それより相手はきっと気持ちが違う、やった自分も嬉しいはず。
これは今日読んだ”暮らしの手帳”の一コマに、反省と感化されてのこと。

友人の広島帰省のお土産のお蕎麦、3度目、3・3.今日は残りの4の量。
蕎麦打ちは、粉や水加減や繊細だ。 その繊細さを頭に入れながら手にくる感触を大事に夫は練り、伸ばし・・打つ。

「おぅ、おぅ」(いけてるぜ、ほんに今日はええ感触や)と言わんばかりの発声。 
分かっているそんなこと。
お蕎麦は長々と繋がっている。 今までで一番の出来かも知れない。

普段から料理にうるさい夫は、ことお出しなども微妙に味醂を足せとかどうのこうのと細かい、ちょと腹立つときもある位に。
私の料理の腕を磨いてくれているのだなんてとても・・、そう思えるほど私に寛容な心はない。
スーパーで”今日のお買い得” たまたまストレートの蕎麦つゆが出ていたので、ぶっつけじゃん、月曜は10%オフだし・・思い切って買った。
夫の蕎麦、上々、どや顔。 
LINEで鹿児島の愛ちゃん、次女にも写真を送った。  ひろとも食べたい・・と返信があった。

夫は普段何かを料理するわけではないが(釣ったり頂き物のお魚をさばくのは夫の役目になっているけれど)
ことお蕎麦に関しては、こだわってネットで何度も動画を見たり真剣に取り組んでいるから(これはなんだ? でもすごいなぁ)と感心している。
ひとつ分かるのは、愛ちゃんのお父さんが自家製の蕎麦粉を送って下さるその気持ちに答えて、美味しいお蕎麦を打ちたい・・そんなやさしさ。

そんな思い深き夫が打ったお蕎麦、出来たてを食べられるなんて最高の贅沢である。
エビのかき揚げと、ビールに枝豆ときんぴらごぼうを添えた。 
細かいことにうるさい夫ではあるが、思えばこんなお蕎麦打ってくれる旦那さんってそうはいないと思い改めた。
「すごい、すごい」
いっぱい褒めたつもりだけど、もうちょっとテンションあげたら良かったかなぁ。

ごちそうさん!


* リベンジ! *

2014年05月17日 | 料理・その他食

 

 
2,3日前から、膝の具合が良くなくて、昨日から左膝がパンパンに腫れて曲げられなくなった。
こういう時の一戸建ては辛い。 2階で洗濯、干すのは4階。 マンションがいいなぁと思ってしまう。
階段に手をつきながら上がる。 降りるのも辛い。 水がたまっているのかも(過去2,3回経験があるから)
鍼灸醫院で針治療で治していたが、お隣は外科・・お世話になっているので、かからないわけにはいかない。

水は溜まっていなかったが、変形性膝関節炎、もうこれは前から言われていて痛みがひどくなっては治療している。
「体重を減らすのが一番の薬と言ってるのに、太ってどうすんの」笑われても仕方ない。
膝にヒアルロン酸の注射を2週間おきに5回、打つことになった。 これから毎日リハビリに通わなくてはいけない。
本当は普段毎日通えばいいのだが、こう言う毎日・・が苦手で、つい痛みさえなければ遠のいてしまうリハビリ。
しかし「ほおっておいたら手術せなあかんようになるで」そう言われているので、これからはもっと真面目に考えよう。

展君となつめは京セラドームのオリックス戦に行くので、夕食は我が家で食べることになった。
どうしてもの用事の買い物があったので娘たちとかんたと難波のデパートへ。 
曲げられない左足の痛みをかかえ、無様な格好で歩く。
用事をすませ催事の北海道大物産展を覗く。 娘たちは試食ができるし・・と。
北海道食材の色々な振りかけのコーナーで、ご飯を入れた器に「どうぞ何でもかけてみて」イケメンなお兄さん、
おなかもすいていて美味しかったのだろう、かんたは「おかわり!」2回も3回も「もうやめなさい」とたしなめたほど。
実際美味しかった。 次々ご飯を入れてくれ試食させてくれた。
夫好みであろう、210g 1200円の鮭節おかか(辛味噌タイプ)ふりかけを買う。 

連休に広島へ帰省したゴルフ仲間に、道の駅で買ったと言うそば粉をもらった。
夫は早速勇んでそばを打ったが、微妙な水加減・・しっとりし過ぎてちょっとくっついたりでうまくいかなくて失敗。
練り始めは、「やっぱり新しいから、そばの香りが匂ってくる」嬉しそうに始めたのに。
ザルそばにはできず、温かいおそばで頂いた。 味は変わらないので美味しい。

私達が出かける時夫は「よし!今日は大丈夫や」
昨夜はユーチューブで、時々居眠りながらそばの打ち方の動画を何度も見ていたし。
完璧に出来あがっていると予測して、巻き寿司を買って帰った。

出来あがったそばはどんなもんだいと言わんばかりに、うまく打てていた。 
夫は得意げ。 予習の成果あり。 

山芋、卵の黄身、ネギ、海苔の薬味を添え、打ち立て3名様限定には少し少ないので、秋田出身のご近所の方のお土産にもらった
”稲庭うどん”の乾麺も茹でた。 これもまた美味しい。
夫は謙遜して60点やと言うが80点、いや90点でいけるかも!

 デザートは、物産展で次女が買ったスイーツを。 めちゃ美味しい! また買いに行きたいくらい。
明日は甲子園だが、こんな足で階段を昇れるだろうか。 


* まったり酔いのお正月 *

2014年01月02日 | 料理・その他食

「良かった良かった・・」
赤ら顔をした夫が満足げに、何度もつぶやいた。

時間は夜の10時前だったろうか。 
お嫁さんの実家へ行って帰りと言うの甥っ子家族3人が迎えに来てくれて、義姉夫婦の乗った車を見送ったのは。  
夜空の空気は蒼くそして澄んでいて冷たく、思わずぶるっと身震い。 
寒いのだけれど、私たちの心は温かかった。

昨夜、広島に帰省していた夫の友人が、釣りたて新鮮な海の幸を沢山下さったのだ。
急きょ市内に住む夫の姉夫婦に「飲もうや」と声をかけていた。 

あまりに魚の量が多いので、お昼前息子を呼んで半分以上の下処理をしてもらった。 
夫が元旦愛ちゃんに「うまいで~食べるか?」 「さばいてくれたらもらいます」 笑いながら言われたので息子を呼んだ。 
愛ちゃんは今日が初出勤なので、息子はひろととゆいちゃんを連れて来た。 

さすがに料理人、夫とは違いすばやくきれいな手さばきである。  
メバルはきれいに処理、カワハギはお刺身と寄せ鍋用に切り身に。 メバルは煮つけよりから揚げが美味しいよと言う。
「後はおとんがやってな」 お昼になりみんなでおそばを食べた後、自分家の分をお持ち帰りした。 
息子と違って、夫のペースはゆっくり・・サザエの身をくり抜いてお刺身にしている。
蕎麦にしても、サザエのお刺身にしても今はネットでいくらでもやり方が調べられる、それも動画で。 便利な時代である。

ちょうどいい暗いなときに、姉夫婦はやって来た。 
中々義姉夫婦とこうやって飲むお正月なんて滅多とない。  お互い子供たちは皆所帯をもっているので、4人が落ちつく。
日本酒派な義兄、元旦に展君がお酒を持って来てくれたのでちょうど良かった。
次女の旦那展君の会社には東北に支所がある。  東北大震災後、再生の酒造会社から復興支援にと、従業員が
お酒を買って協力しているのだ。 とてもいいことである。

「復活 弐歳 本醸造 浜娘」 岩手県の赤武酒造さんの。  辛口のさっぱりとしたお酒。
義兄は事のほか、サザエのお刺身を喜んだ。  舞鶴の漁師さん、義兄はお刺身にするとき殻を割っていたそうだ。
そばにあるノーパソでお刺身の作り方動画を、興味ありげに見ながら一杯・・
メバルのから揚げは最高だった。 ハゲのお刺身もまったりと美味しくて、お皿を選んで盛り付ける料理に
義姉は「料亭見たいやなぁ」 お世辞でも嬉しい。
寄せ鍋のカワハギは先にふんだんに入れ、もみじおろしにポン酢で食べる。 実にさっぱりと美味しい。
から揚げは頭からしっぽまでサクサク食べられる。 カワハギの肝は夫だけ。

私はお酒を飲まないので、男性陣ほどにお酒に合うなとか食べはしないが、義姉夫婦が美味しい美味しいと
食べてくれるので、内心満足だった。  元旦早々夫婦で広島からそれも新幹線で、大きなトロ箱で持って来てくれた
夫の友人には本当に感謝である。  新鮮さが何よりの美味しいを作る魚料理。
新鮮と言うだけで絶品なのである。 

話がはずんだ。 お迎えが遅い時間なのでゆっくりと飲み語り合った。
帰省しない分、夫は充実して過ごしたいと思っていたが、そんな夫を海の幸が満足させた。
まさか・・料理の写真は撮れないが、義姉や夫を撮ってあげれば良かった・・・たったひとつの後悔だった。

「良かった、良かった・・」 また夫は言いながら、ニヤニヤしながらいびきをかいてこたつで転げた。
メバルは日本語では”春告魚”と雅称で呼ばれるらしい。 
まさに新春、初春・・なんておめでたい。


* 冬至・・ いよいよ極めるか? *

2013年12月22日 | 料理・その他食


出来あがり、上々である。
麺も長く繋がっているし、喉越しもいい・・いよいよ極めるか?  
いえ、まさか・・まだまだそば打ちも奥が深いから・・、でも、今までで一番のいい出来である。

2月、会社恒例のフラワーパークプチ旅行の中で、三田の花しょうぶ園の”そば道場”そば打ち体験を企画。
体験以来、6、7回? いやもっとだろう、会社から帰ると、「そばを打つで」と、いそいそととりかかるようになった。
粉や水の分量、作り方など、私がプリント・ラミネートしたマニュアルを見ながら、そばを打つようになった、楽しげに。  

2月の体験の時私は一応エプロンはしたが、そば打ちには加わらずもっぱらカメラ担当で、最後の切るときだけ頼まれてした。
夫が以前からそば打ちに興味を持っていたので、(そば打ちは夫の分野にしよう・・いずれ夫の自慢、得意分野に・・)
アッシー君は文句なしだが、料理に関しては細かく指示、注意する癖に、自分は一切しないから、そば打ちは夫に!
体験の時夫は身につけたい一心だから、入る隙間がないくらい変わろうとしないので、やっぱり本もの。

と言うのも、夫が興味を持っていることを愛ちゃんに話したものだから、お父さんに話し作っているそば、挽きたてのそば粉を
新米に添えて愛ちゃんの鹿児島の実家から送って下さるようになったのである。 
いつの間にか広島へ帰省する友人にも、そば粉買ってきてと頼んだりしているのである。

そば粉の60%は中国産だと言う。 今や表示も信用ならない。 おそばやさんおそばだって、分からない。
作った人の名前が入った道の駅ならほぼ間違いないだろうかと。
道場でのそば打ちで気を良くし、じゃまくさいのに・・とか、今から? とか少々喜ばしくない時もあった私だが、嬉しそうに
やりだす夫を見て、いいそばを打ってみんなに食べさせたいとの、夫のやさしさが垣間見えて、内緒でプレゼントに練り桶とか
したし、2人で道具屋筋を歩き、麺切り包丁や押さえの板とかも買って揃えた。
そば打ちをするときは、ご機嫌よろしく夫の気持ちを察して道具の準備をするようになった私。 もちろん片付けも。

じいじの打ったそば、孫たちもみんなで食べるのが続いたとき、一番喜んで食べていたひろとがおしまいに「もういい」
粉、水、練り・・作る度に出来あがりが違う。 上手くいったなと思っても、茹でると麺が切れたりした。
粉の具合や気候、水・・・本当に奥が・・。 

 「今日はきちんとエプロンからする」そう言い、習ったばかりで記憶に新しいと言う嬉しさあり、自信たっぷりで始めた。
途中経過を撮ってあげてなかったが、私は助手。 水少々追加、打ち粉を・・などと。
見て聞いた通り、しっかりとした感触で復習するかのように実にしっかりと丁寧にやった。  
自分でも「今度は違うわ」と何度も言う。
以前は薄く伸ばしたそばを、切る前のたたみ方が違っていたからと言うのが分かり、道場でも質問してやったので
切った後はプロ同様に、長い麺になった。

バッチリ! 
やってきた長女が「え~ざるそば?」 寒いけれどせっかくなので、ざるで味わってみるのだ。
これはいける。

卵、山芋、鰹、ネギ、刻み海苔、
「う~ん、美味しい!」

一応すでに年越しそばは注文してあるが大晦日にも打つのかな?
これから回を重ね修行して、リタイア後は・・、”蕎麦亭けんちゃん”?
腰痛なので一日限定、何十食とか?
まさかまさか。

今日は冬至・・
打った後ゆっくりお風呂に浸かった夫、にやにやしながら最高の気分だったのでは?

ゆずが高いので3個ほど三田で買ってきていたから、半分に切って投入・・
それでも香りは充分・・


* お向かいさんからりんごを頂いたので・・ *

2013年12月17日 | 料理・その他食

お向かいの奥さまから、立派なりんごを6個もいただいた。
娘さんが関東地方へ嫁がれてから、そのお姑さんの所から送って来られるのだとか。
夫婦二人には多くて・・と、送ってくる度に「おすそ分け」と、毎年下さるようになった。

・・ので、暇でもないがむいて食べるより、こっちの方が夫も喜ぶだろうと作ってみた。
1個は義父にお供え、2個で作った。  
義父も「わしもアップルパイの方がええわい」そう言っているような遺影の笑顔。