日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* まったり酔いのお正月 *

2014年01月02日 | 料理・その他食

「良かった良かった・・」
赤ら顔をした夫が満足げに、何度もつぶやいた。

時間は夜の10時前だったろうか。 
お嫁さんの実家へ行って帰りと言うの甥っ子家族3人が迎えに来てくれて、義姉夫婦の乗った車を見送ったのは。  
夜空の空気は蒼くそして澄んでいて冷たく、思わずぶるっと身震い。 
寒いのだけれど、私たちの心は温かかった。

昨夜、広島に帰省していた夫の友人が、釣りたて新鮮な海の幸を沢山下さったのだ。
急きょ市内に住む夫の姉夫婦に「飲もうや」と声をかけていた。 

あまりに魚の量が多いので、お昼前息子を呼んで半分以上の下処理をしてもらった。 
夫が元旦愛ちゃんに「うまいで~食べるか?」 「さばいてくれたらもらいます」 笑いながら言われたので息子を呼んだ。 
愛ちゃんは今日が初出勤なので、息子はひろととゆいちゃんを連れて来た。 

さすがに料理人、夫とは違いすばやくきれいな手さばきである。  
メバルはきれいに処理、カワハギはお刺身と寄せ鍋用に切り身に。 メバルは煮つけよりから揚げが美味しいよと言う。
「後はおとんがやってな」 お昼になりみんなでおそばを食べた後、自分家の分をお持ち帰りした。 
息子と違って、夫のペースはゆっくり・・サザエの身をくり抜いてお刺身にしている。
蕎麦にしても、サザエのお刺身にしても今はネットでいくらでもやり方が調べられる、それも動画で。 便利な時代である。

ちょうどいい暗いなときに、姉夫婦はやって来た。 
中々義姉夫婦とこうやって飲むお正月なんて滅多とない。  お互い子供たちは皆所帯をもっているので、4人が落ちつく。
日本酒派な義兄、元旦に展君がお酒を持って来てくれたのでちょうど良かった。
次女の旦那展君の会社には東北に支所がある。  東北大震災後、再生の酒造会社から復興支援にと、従業員が
お酒を買って協力しているのだ。 とてもいいことである。

「復活 弐歳 本醸造 浜娘」 岩手県の赤武酒造さんの。  辛口のさっぱりとしたお酒。
義兄は事のほか、サザエのお刺身を喜んだ。  舞鶴の漁師さん、義兄はお刺身にするとき殻を割っていたそうだ。
そばにあるノーパソでお刺身の作り方動画を、興味ありげに見ながら一杯・・
メバルのから揚げは最高だった。 ハゲのお刺身もまったりと美味しくて、お皿を選んで盛り付ける料理に
義姉は「料亭見たいやなぁ」 お世辞でも嬉しい。
寄せ鍋のカワハギは先にふんだんに入れ、もみじおろしにポン酢で食べる。 実にさっぱりと美味しい。
から揚げは頭からしっぽまでサクサク食べられる。 カワハギの肝は夫だけ。

私はお酒を飲まないので、男性陣ほどにお酒に合うなとか食べはしないが、義姉夫婦が美味しい美味しいと
食べてくれるので、内心満足だった。  元旦早々夫婦で広島からそれも新幹線で、大きなトロ箱で持って来てくれた
夫の友人には本当に感謝である。  新鮮さが何よりの美味しいを作る魚料理。
新鮮と言うだけで絶品なのである。 

話がはずんだ。 お迎えが遅い時間なのでゆっくりと飲み語り合った。
帰省しない分、夫は充実して過ごしたいと思っていたが、そんな夫を海の幸が満足させた。
まさか・・料理の写真は撮れないが、義姉や夫を撮ってあげれば良かった・・・たったひとつの後悔だった。

「良かった、良かった・・」 また夫は言いながら、ニヤニヤしながらいびきをかいてこたつで転げた。
メバルは日本語では”春告魚”と雅称で呼ばれるらしい。 
まさに新春、初春・・なんておめでたい。



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