聴くネタバレ映画・ドラマと英語日記

~元MC苅田三貴が見た映画やドラマを私情バンバンはさんでご紹介♪

自分そのもものドキュメンタリー

2012-05-18 15:06:51 | 邦画ヒューマン
パターンに当てはめて考えれば
それなりの理由があるのかもしれないけど
極論を言えば
″何となく″なのかもしれない、人の魅力って。


この方の映画を見ると、同じ様な気持ちになる。
″何となく魅かれる″

ぐるりのこと。を見てから、ずっと鑑賞したかった


 

ハッシュ!



ぐるりのこと。もそうだけど
非常に興味のそそられるタイトルですよね


「(子供が寝ているから)シッ!=hush」などの意味と
スペルは違うけど
ハッシュドビーフのハッシュ(hash=ごった煮、何でもあり)の
両方の意味が込められているそうです




長谷 直也(高橋 和也)は
すでにカミングアウトし
気ままなゲイ生活を送りながらも
何か物足りなさを感じています。


一方、新宿二丁目で出会い付き合うようになった
栗田 勝裕(田辺 誠一)は
カミングアウトしていなく、
どこかゲイである事に後ろめたさも…



そんなある日、ひょんなことから出会った
藤倉 朝子(片岡 礼子)から
突然、子供を産みたいと言われるのです



知り合って間もない人からの仰天発言に
驚き戸惑うのと同時に
自分がゲイである以上、
親にはなれないと諦めていたので…




最近では昔ほど描かれるのが珍しくなくなりつつはある"新しい家族の形"
それでもこちらは先駆的とも言えるでしょう。

2001年に橋口 亮輔監督
自身のアイデンティティであるゲイに深く切り込んだ作品です

















ここ数年に関して言えば
キッズ✣オールライトが記憶に新しく、
アメリカンドラマでだって
モダン・ファミリーブラ&シス
ゲイの家族は描かれている。

だけど、10年前だと
また全然違う感想になるだろうなとは
思いつつ。



2012年の今見た感想として
書かせて頂きます




1番印象深かったのは
秋野 暢子さん演じる勝裕の義理の姉
容子と朝子のバトルシーン




「付き合っている訳でもなく
 まして、自殺未遂をしたことがあり精神科にも通って
 子供を2回おろしたことのある人の血が
 栗田家に混ざって欲しくない。」
という言い分が容子。



「今までの人生諦めていたけど
 2人に出会って変わった。
 一緒にご飯食べたり、手をつないだり…
 その先に子供がいるなら幸せだなあと思った。」
というのが朝子。



結論から言うと
おおざっぱな所でどっちも解るなぁ~
というのが個人的意見。



「楽しい先に子供が居たらいい」というのは
私も思うもん。


実は母親願望とか昔はなくて
今だって色んな事考えたら
子供育てる自信なんて全然ない。

けど、この延長で家族が増えるなら
幸せだろうなあとは思う。


容子はそれを甘いとか勝手とか言うけど
逆にその根本がないと
大変な時に逃げ出したくなるんじゃないかな。

まあ2回も子供おろして
今度は欲しいというのは勝手な気もするけど…




いずれにしろ
人が生きていくっているのは当然エゴも出る。


そりゃなるべく大切な人を傷付けないようにしたいとは思うけど
誰でもその通りに出来れば問題なんて起こらない訳ですしね。
その前提があれば、あとは本人次第。


ぐちぐち他人のせいにして生きるのか
他人から多少何か言われても、
自分のしたいように生きるのか。
本当、その人次第。


"ゲイカップルの子供を産む"というのは
確かに特別な話だと思うけど
あくまでこれは例であって、どんな状況だって
選択の積み重ねでしかないのは同じだと感じました

だから共感する部分も多かったです。



そうそう
加瀬 亮さん演じる蕎麦屋の店員

私もすんごいむかつくと思うけど

あれでむかついたら駄目なの、普通じゃないの


う~~ん。
普通ほど難しいものはないと思う今日この頃です


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