本当赤ちゃんがいると、
時の流れが速いですね~
あ、これ見たいとネットで予告編をちょっと前にチェックしたと思ったら
2014年の作品だって
どんな内容だったかもすっかり忘れていて物語はスタート。
なんだかずいぶん意志の弱い、
旦那の顔色をうかがう女性が主人公なんだなぁと
若干残念な気持ちで鑑賞していたら
途中で気付いてひやひやする展開に。
紙の月
うん。うん。
これは予告編でも惹きつけらた訳だ
数々の賞を受賞しているのも納得。
犯罪に手を染めるのはひょんな事がきっかけだと感じました。
同時に、普通なら犯罪者として暗くなっていくはずが
どんどん軽快になっていく
不思議な空気を味わえた2014年の作品です。
バブル崩壊直後の1994年。
4年前までは専業主婦だったけど
パートからわかば銀行の契約社員になった
梅澤 梨花(宮沢 りえ)は
旦那正文(田辺 誠一)と2人暮らし。
何にでも許可が必要で、カードさえ作らせてくれず
時計をプレゼントすれば
より高級な時計をプレゼントしてくる彼に
窮屈さを感じるようになっていきます。
そんな中、営業相手である資産家平林 孝三(石橋 蓮司)の
孫光太(池松 壮亮)と不倫関係に
学費が払えず借金まみれだと言う彼に同情し
金を工面しようとしたところから
事態は否応なしに動き出し…
直木賞作家角田 光代さんの原作を基に
日本アカデミー賞受賞監督吉田 大八さんがメガホンを取った
2014年のラブ・サスペンスです
非常に迷いましたし、
納得できない方もいるかもしれません
でも私はカテゴリーを″ラブストーリー″に分類しました。
何故ならこれは1つの恋愛の形を描いていると思ったから。
最初は、高校が同じクラスだったとしても
名前すら思い出せないような梨花に
こんな大事件を起こすとはどうしても思えなかったのです。
それもこれも全て「男」のせいなんだろうなと。
旦那も愛人も今まで好きになった人も全てひっくるめての「男」
だって
セイコーの時計をプレゼントしたら、
カルティエの時計をプレゼントし返す~
そりやそんな旦那なら浮気もしたくなるでしょ。
だから壮亮を好きになったのではないのかもしれませんね。
自分が「頼られてる」という感覚が心地良かった。
はじめは化粧品を買おうとしたのがきっかけだった。
この描写も上手いな~と思ったのですが
ここでも店員のいいなりなんですよね。
クリニーク…と言っても男性の方はあまりご存じないかもしれませんが
結構な値段のする化粧品です。
だから薦められている通り買うと4万円なんてすぐにする訳です。
足りなくて減らしてもらったけど
やっぱりまだ足りないから、そのお金を払うために
仕事で預かったお金から借りた。
ここが大きな分かれ目ですよね。
返せばいいのかと。
途中大島 優子さん演じる相川 恵子が
するどい事を言っていました。
「こう毎日毎日お金に触れていると
ちょっとくらい盗ってもいいんじゃないかと思えてくる」という様な事を。
梨花はその気持ちを抑えられず、
自分を頼ってくれる彼との時間の為に
どんどんお金を横領していった…
最終的には桁違いの額になっていたのですが
角田さんがモチーフにした実在する事件も
やはり「男」のために多額のお金を横領していました。
何でしょうね、やっぱり「男」「女」と言うのは
人生を狂わせるものなのでしょうか…
いずれにしてもこんなに倫理上はいけない事をしているのに
梨花がどんどん綺麗になって
あか抜けていって
人生を謳歌している感じが何とも不思議でした
結果的に彼女はバランス感覚が悪かったとしか言いようがないのですが
不倫や横領という倫理的・法律的に悪い事をしないまでも
何でもかんでも自分を規制して楽しまないっていうのも
考えものかもしれません。
ちなみに今回初めて女優大島 優子を見ました。
彼女流石AKBを引っ張ってきた人ですね。
送別会での「乾杯」のシーンなんて
薄っぺらい若者が見事表現されていて素晴らしかった
歌を歌っていない彼女ならもっと観てみたいものです
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時の流れが速いですね~
あ、これ見たいとネットで予告編をちょっと前にチェックしたと思ったら
2014年の作品だって
どんな内容だったかもすっかり忘れていて物語はスタート。
なんだかずいぶん意志の弱い、
旦那の顔色をうかがう女性が主人公なんだなぁと
若干残念な気持ちで鑑賞していたら
途中で気付いてひやひやする展開に。
紙の月
うん。うん。
これは予告編でも惹きつけらた訳だ
数々の賞を受賞しているのも納得。
犯罪に手を染めるのはひょんな事がきっかけだと感じました。
同時に、普通なら犯罪者として暗くなっていくはずが
どんどん軽快になっていく
不思議な空気を味わえた2014年の作品です。
バブル崩壊直後の1994年。
4年前までは専業主婦だったけど
パートからわかば銀行の契約社員になった
梅澤 梨花(宮沢 りえ)は
旦那正文(田辺 誠一)と2人暮らし。
何にでも許可が必要で、カードさえ作らせてくれず
時計をプレゼントすれば
より高級な時計をプレゼントしてくる彼に
窮屈さを感じるようになっていきます。
そんな中、営業相手である資産家平林 孝三(石橋 蓮司)の
孫光太(池松 壮亮)と不倫関係に
学費が払えず借金まみれだと言う彼に同情し
金を工面しようとしたところから
事態は否応なしに動き出し…
直木賞作家角田 光代さんの原作を基に
日本アカデミー賞受賞監督吉田 大八さんがメガホンを取った
2014年のラブ・サスペンスです
非常に迷いましたし、
納得できない方もいるかもしれません
でも私はカテゴリーを″ラブストーリー″に分類しました。
何故ならこれは1つの恋愛の形を描いていると思ったから。
最初は、高校が同じクラスだったとしても
名前すら思い出せないような梨花に
こんな大事件を起こすとはどうしても思えなかったのです。
それもこれも全て「男」のせいなんだろうなと。
旦那も愛人も今まで好きになった人も全てひっくるめての「男」
だって
セイコーの時計をプレゼントしたら、
カルティエの時計をプレゼントし返す~
そりやそんな旦那なら浮気もしたくなるでしょ。
だから壮亮を好きになったのではないのかもしれませんね。
自分が「頼られてる」という感覚が心地良かった。
はじめは化粧品を買おうとしたのがきっかけだった。
この描写も上手いな~と思ったのですが
ここでも店員のいいなりなんですよね。
クリニーク…と言っても男性の方はあまりご存じないかもしれませんが
結構な値段のする化粧品です。
だから薦められている通り買うと4万円なんてすぐにする訳です。
足りなくて減らしてもらったけど
やっぱりまだ足りないから、そのお金を払うために
仕事で預かったお金から借りた。
ここが大きな分かれ目ですよね。
返せばいいのかと。
途中大島 優子さん演じる相川 恵子が
するどい事を言っていました。
「こう毎日毎日お金に触れていると
ちょっとくらい盗ってもいいんじゃないかと思えてくる」という様な事を。
梨花はその気持ちを抑えられず、
自分を頼ってくれる彼との時間の為に
どんどんお金を横領していった…
最終的には桁違いの額になっていたのですが
角田さんがモチーフにした実在する事件も
やはり「男」のために多額のお金を横領していました。
何でしょうね、やっぱり「男」「女」と言うのは
人生を狂わせるものなのでしょうか…
いずれにしてもこんなに倫理上はいけない事をしているのに
梨花がどんどん綺麗になって
あか抜けていって
人生を謳歌している感じが何とも不思議でした
結果的に彼女はバランス感覚が悪かったとしか言いようがないのですが
不倫や横領という倫理的・法律的に悪い事をしないまでも
何でもかんでも自分を規制して楽しまないっていうのも
考えものかもしれません。
ちなみに今回初めて女優大島 優子を見ました。
彼女流石AKBを引っ張ってきた人ですね。
送別会での「乾杯」のシーンなんて
薄っぺらい若者が見事表現されていて素晴らしかった
歌を歌っていない彼女ならもっと観てみたいものです
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