聴くネタバレ映画・ドラマと英語日記

~元MC苅田三貴が見た映画やドラマを私情バンバンはさんでご紹介♪

このやり切れない思い、どこにぶつけたらいいの?

2007-07-22 22:14:27 | 邦画ヒューマン
最近、平山監督にはまっているので見ましたが、
そう言えば以前にも見ていましたわ。。
それにしても痛いですね

レディ・ジョーカー 


競馬場という一つの場所で出会った人たちが、
レディ・ジョーカーという名で誘拐事件を起こします。

その相手は日の出ビールの社長。
その昔、この会社は被差別出身という理由で
解雇する差別をしていたのです


この誘拐に係わった人も色々な事情があります。
解雇された人の弟物井清三(渡 哲也)。
障害の娘を抱えるトラック運転手布川淳一(大杉 蓮)
警察官には向いているが、組織には馴染めない警察官
半田修平(吉川 晃司)など…

それぞれの思惑の中でこの事件の結末はどうなるのでしょうか


やり切れないね~本当

以前見た時をほとんど覚えていなかったけど…。
それ位私の中から、消し去りたかったのかもしれません。


終わった後には徒労感しか残りません…
こんな差別が現実問題ある。
許されないけど現実。

でも本当に素晴らしい映画。
CRACHと一緒ですね。

被差別を扱ったという事で一部では自粛されたそうですが
それって・・・どうなんでしょうね

2人の娘と2人の母

2007-07-18 22:51:33 | 洋画ヒューマン
今日の試写会の作品は本当に実際素晴らしかった。
06年のスペイン映画です。

ボルベール  

オール・アバウト・マイ・マザーの監督ペドロ・アルモドバル
+ベネロペ・クルス

貧乏暇なしとはよく言ったもので
15歳の1人娘・パウラ(ヨハンナ・コバ)とだらしない旦那を抱え、
毎日一生懸命生きるライムンダ(ベネロペ・クルス)。
そんなある日、パウラが旦那を殺してしまいます。
娘を守るためライムンダは死体を隠す事を決意。

一方、同時進行で、最愛の伯母も亡くなり、
亡くなったはずの母親(カルメン・マウラ)の存在も・・・

幽霊なのか、それとも死んでいないのか
複雑な状況が右往左往する中、辿りつく結論はシンプル。
母子が思うことは幾つになっても同じ…?



何だろう。。
こういう結末を見る度、私は日本人なんだなぁって思う。
素晴らしい映画なんだけど、どうも後味が悪いんです


正直日本人の私には理解し難いものもあったのですが、
親子の愛情っていう普遍は描いていました。

それでも本当に素晴らしい映画で、
クルスってこんな素敵だったんだって改めて演技力の深さを知りました。
クルスがそのテーマとなっているVOLVERという曲を歌っているところなど
本当にびっくりした。

個人的にはハリウッドより、生まれ故郷の映画の方が魅力が出ると思います
歌も本当に上手だった~



加えてこの映画ちょっと面白いの。
すごいシリアスなテーマなのに会場で(多分30人くらいしかいない)笑がどっと起きる。
このセンス、独特だと思う。



ライムンダの姉役=ロラ・ロラ・ドゥエニャスを多分どこかでも見たことがあるはず。
彼女の魅力にも気付かされた映画です。

自分が母になった時、また違う見方が出来るのかも知れませんね。

そんなこんなで公開されたら、是非ご覧下さい
1800円の価値ありです

みんな愛を欲しがっている

2007-07-16 21:47:33 | 邦画ヒューマン
やじきた道中てれすこを見て、見てみようと思いました。


愛を乞う人 


平山さんて本当に人間の機微を上手く表現する方ですねえ。
時間の流れはゆっくりなのに、
あっという間に映画は終わります。



母子2人で暮らす山岡照恵(原田 美枝子)と深草(野波 麻帆)。
長年、身内はいないといっていた照恵に弟がいた事が分かります。


実は彼女は幼い頃母から酷い虐待を受け、
家を捨てていたんです。
そして、自分の父(中井 貴一)の遺骨を捜す旅に出かけ・・・



すごい虐待のシーンがあるのですが…
むごすぎて見ていられない
許せないよ。
抵抗できない、子供に暴力を振るうのって。

人は皆愛されることを求めるけど、
愛し方、され方が分からないと、
こんな酷いことをしてしまうのんだろうか…

何だか「現代の親は・・・」という言い方をよくされるけど、
昔も変わらないんだよね、きっと。

平山監督が日本アカデミー賞に輝いた作品です。

こっけいな彼らを蛙は見ています

2007-07-15 20:16:48 | 邦画コメディ
今日見たのは、

笑う蛙

てれすこを見て、平山秀幸監督にはまっているのです。

ストーリー

亡父の遺した別荘に暮らしている涼子(大塚寧々)の元に、
逃亡中の夫・逸平(長塚京三)が逃げ込んで来た。
9年連れ添った夫は会社で使い込みをし、愛人までつくり警察に追われる身に。
離婚届に判を押すのを条件に、一週間だけ彼を納戸にかくまう涼子。
納戸の住人となった逸平は、
偶然見つけた節穴から妻の生活を覗き見ることになり…


う~ん。
面白いけど、コメディというわりに、
ちょいとシュールで笑どころが少ない気が…
人間ドラマとしては、淡々としている中でしっかり描かれている。
大塚寧々さんってひょうひょうとしたこういう役はまっていますね。
思い返せば返すほど、細かい描写で、
年をとったらまた見たい映画の一つです。