聴くネタバレ映画・ドラマと英語日記

~元MC苅田三貴が見た映画やドラマを私情バンバンはさんでご紹介♪

ロー&オーダー:性犯罪特捜班 2ND SEASON

2012-10-31 11:36:51 | 洋画クライムサスペンス・ミステリー
最近このドラマの本家が
″ニュー・シーズン″として、シーズン15からリリースされていますが、
正解かも


だって、このスピンオフ
新しいものは非常に面白いんです。

でもシーズン1からリリースしたので
日本での人気はいまひとつ…


だから先に評価の高いものを広めて
「昔のものも観たい」と思わせるのは良い方法ですよね、きっと




ロー&オーダー:性犯罪特捜班
          2ND SEASON



私に関して言えば、
先にシーズン8シーズン9を見た事で
細かい部分を知りたくなって、さかのぼりました


抜けているパズルのピースを
はめ込んでいるような楽しみもあるし、
知りたい部分が明確だから、状況も把握しやすい


このシーズンはNBC
2000~01年にかけて全21話放送されました





数ある犯罪の中でも
重罪とみなされる性犯罪。

それにまつわる事件を専門的に扱うのが
ニューヨークにある性犯罪特捜班(=SVU)

凄惨なものが多いので
チームのメンバーが交代する事もよくあります。


皮肉屋のジョン・マンチ(リチャルド・ヘルザー)と
新しくコンビを組む事になったのは
もともと麻薬課にいた、口が達者なフィンことオダフィン・チュツォーラ(アイス・T)


レイプされてできた子であるという
苛酷な運命を背負って刑事になったオリビア・ベンソン(マリスカ・ハージティ)と
父親に虐待を受けた過去がある
エリオット・ステイブラー(クリストファー・メローニ)のコンビはそのままに
今日も社会の敵を捕まえます


前半はドナルド・クレイゲン(ダン・フロレク)主任警部のもと
犯人を捕まえるまでの逮捕劇を
後半はアレックス・キャボット(ステファニー・マーチ)検事が
有罪にもちこもうとする法廷劇を
テンポ良く描いたクライム・ドラマ第2弾です

















このドラマを見ていて1番考えさせられるのは
「正義とは何か


まあ私も30代半ばになり
少しは社会を知り(本当か
今更青っちょろい事を言うつもりもないけど
それでも、一体何が正義なのと叫びたくなる。



例えば#11"見えない傷"

親の愛情が足りなくて、自分を傷つける子供。
どんどんエスカレートしていく様を見るに見かねて
SVUが保護しようとするんだけど、結果は…


忙しくて全然かまってあげられないけど
"愛しているから"という当たり前の理由で親元に帰された。

成長期に必要な時間を避けず
結果的にちゃんと面倒を見られない親の下で育つのは
果たして、子供の為なんだろうか…





#13"哀しい復讐"では
次々と性犯罪者が狙われる連続殺人事件が発生。

犯人は自分がレイプされ、
エイズを発症してしまった人だった…

"同じ様な犠牲者を出したくないから"と。

もう先の長くない彼女を
裁く意味はあるんだろうか…



中でも出色していたのは
#16"居場所を失った子供たち"でしょうか


クレイゲンの友人でもある刑事の娘が
ドラッグにおぼれ、行方不明に。

身内というのも手伝って
"正攻法"とは言い難い捜査方法をして
内部監査が入ったのですが…


結果的に娘と情報を提供した人物は
死んでしまったのに
犯人の"権利"ばかりを守ろうとする監査。

"死んでしまった者の権利は?"と問う
クレイゲンの言葉は胸にずっしりと重くのしかかります。



と、気付けばドラマなのに
何故ここまで深く考えているんだと
自分に突っ込みつつ…


ここまで深いドラマにもかかわらず、
必ず笑い所を入れてくるのが、流石アメリカ

中でも一番気に入ったマンチの素敵な言葉で
今回は締めくくりましょう


別れた妻が夫の借金を肩代わりしたことについて
離婚経験豊富な彼が放った一言。


「元妻の鏡だ」


あ、ちなみに#5"小さな殺人犯"には
グレ・アナトーレス役サラ・サミレスがゲスト出演していましたよ


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山田 洋次監督

2012-10-30 15:27:59 | 日本の監督
同じ考えだわ~とは
畏れ多くて言えないけど
それでも私が年を重ねたら、
同じ考えができるようになりたい


私にとっての監督は
映画を通しての人生の先生です


そんな先生が10月30日、文化勲章を受賞されました
おめでとうございます



1931年9月13日生まれの81歳。
映画会社との専属契約を結ぶ日本で唯一の監督です。

今まで世に送り出した映画の脚本は100以上。
テレビドラマを含めるともっとだから、天才という他ないでしょう


野村 芳太郎監督について学び、彼の脚本を手掛けていたので
監督デビュー作二階の他人の脚本は野村さんと共同です。


昨年、監督生活50周年を迎えるにあったって
現在BSプレミアムでは
山田 洋次監督が選んだ日本の名作100選と題して
2年に渡り、日本映画の代表作を放送しています

現在は2年目の~喜劇編~
た~~くさん笑わせて頂きましょう



そして、震災により少し延期になりましたが
その~家族編~第1作目に選んだ
小津 安二郎監督東京物語をオマージュした
「東京家族」がついに来年に1月19日公開
今から、とっても楽しみです


主な監督作品

二階の他人(61)
下町の太陽(63)
馬鹿まるだし、いいかげん馬鹿(64)
馬鹿が戦車でやってくる(64)
霧の旗(65)
運がよけりゃ、なつかしい風来坊(66)
吹けば飛ぶよな男だが(68)
男はつらいよシリーズ(69~95)
家族(70)
故郷(72)
幸福の黄色いハンカチ(77)
遥かなる山の呼び声(80)
キネマの天地(86)
息子(91)
学校(93)
学校Ⅱ、虹をつかむ男(96)
虹をつかむ男 南国奮斗篇(97)
学校Ⅲ(98)
十五才 学校Ⅳ(00)
たそがれ清兵衛(02)
隠し剣 鬼の爪(04)
武士の一分(06)
母べえ(08)
おとうと(10)
東京家族(13)【1月19日公開予定】




与えられた人生を精一杯

2012-10-28 16:31:04 | 洋画ヒューマン
以前、山田 洋次監督がNHKの番組で
「日本人は死んだ人との付き合い方が上手い」という趣旨の事を
おっしゃっていました。

そう考えると、世界での評価より
日本での評価が高いのも納得

かく言う私も非常に面白かった
原題は"死後"とか"来世"とも訳される


ヒアアフター


80歳を超えてなお、
精力的に作品を世に送り出している
クリント・イーストウッド監督2010年の作品。

この作品には自らは出演せず、
他に製作と音楽を手掛けていますよ。

ちなみに"hereafter"は"これから"今後"とも訳せるのですが

どうも年齢が年齢だけに
「イーストウッドが死を意識して作った」等と言う人がいるんですね。

これに対し、彼はイギリスの新聞で否定しているそうです。

その通り、個人的には"死"よりもむしろ"生"を強く感じた作品でした


パリのテレビで人気キャスターとして華々しく活躍する
マリー・ルレ(セシル・ドゥ・フランス)

休暇でアジアに行ったら
大津波に巻き込まれ、臨死体験を。
それから"死"について意識するようになります。

サンフランシスコで霊能者として働いていた
ジョージ・ロネガン(マット・デイモン)は
その特殊な能力が負担になり、
ごく普通の、平凡な生活を求めるように。

ロンドンに暮らす10歳の少年マーカス(フランキー・マクラレン)は
自分の代わりに行ってくれた双子の兄ジェイソン(ジョージ)を
お遣い途中で亡くし心残りが

何とかもう一度話す事ができないかと願うようになります。


国も年齢もバラバラだけど
ちょっと人より"死"に敏感な3人が織りなす物語は
きっと心に寄り添う事でしょう。

今を乗り越え"これから"を生きていく
人間の力強さを感じる再生の物語です




"臨死体験"や"霊能者"というキーワードを見て
この映画を見るのをためらっていたのですが…

全然イメージと違った


多かれ少なかれ
人は身近な人を失くすと
″自責の念"や"後悔"を持つものなのでしょう。

あの時ああすれば良かった。こうすれば良かった。
もっと〇〇しておけば良かった…

だからいきなりトンネルで生首が出てくるのとは違って
意外とすんなり受け入れられるのかもしれない。
身近な人が現れる
科学だけでは説明できない世界の不思議を。

しかも流石監督と感じる部分なのですが
別に、その死後の世界に重点を置いている訳じゃないですよね。
むしろ出てこない。

1箇所、すごく"ぽい"なあと思ったのは
フランキーが地下鉄に乗ろうとして
帽子がゴロゴロって転がり、乗り損ねたら
その地下鉄が爆発しちゃったシーンかな


結局、ジェイソンが助けたという話ですが
これくらいなら世の中に結構あるんじゃないかとさえ思う。

鉄道員(99)に近い世界ですよね

さらにこの映画が好きなのは
"死"にとらわれているんじゃなくて
その死をきっかけに
前に進もう、強く生きようって感じられる前向きなメッセージ性。

これは本当好みの問題だと思いますが
やはり映画はハッピーエンドが好き


人生の一部だけを切り取れば
確かにどん底と感じる悲惨な出来事は誰しもに訪れるでしょう。

でも長い目で見たら必ず折り合いを付けたり、
乗り越えられたりする日が来るはず。

この作品の中では薬物中毒の母に育てられ
必死で一緒にかばってきた兄を亡くし、
挙げ句その死をきっかけに母に捨てられたマーカス。

彼は可哀そうなんて言葉では片付けられないほど
悲惨な人生だけどそれでも希望を持てるラストだった

もちろん他の2人もそうだけど
この様に人生を"肯定する"彼の作品は本当に素晴らしいなぁと思います

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私はラブ・リーガル シーズン3

2012-10-28 14:38:41 | 洋画ラブストーリー、ラブコメ
もう大好き

″好み″というのは、こういうのを言うんだろうな~。

面白いアメリカンドラマは数あれど、
誰に何と言われようと、好きっていうのは
そんなにそんなにある訳じゃない


夢と現実のバランスが本当に絶妙

主演のブルック・エリオット
難しい役を本当にチャーミングに演じています


    

私はラブ・リーガル 3RD SEASON


女性に絶大な支持を得ているだけでなく男性にも好評で
しかも内容を考えると
やはりアリーmy LOVEにかぶりますよね~

大人になれば誰もが1度や2度は経験する
前に進むための″折り合い″を織り交ぜながら、
オトメ心(年齢なんて関係ないさ)をくすぐるのも最高

本国では2011年にLifetimeでO.A.された全13話、
日本ではどこよりも早くWOWOWで放送されました


前シーズン、どうしても自分がデビーである事を
元婚約者グレイソン・ケント(ジャクソン・ハースト)に伝えたくなった
ジェーン・ビンガム(ブルック・エリオット)

ところが彼から打ち明けられたのは
今の恋人ヴァネッサ・ヘミングス
(ジェイミー・レイ・ニューマンCSI:NYマックの奥さんですよ)と
結婚すると言う事実

  



もうデビーじゃないんだ。
もう、グレイソンの彼女じゃないんだ。
もう、別の道を歩かなきゃいけないんだ…



そう受け入れたはずだったのに
あまりのショックで
話していた店を飛び出してしまいます

それを追ったグレイソンが
車にはねられてしまう所から今シーズンはスタート。



命に別状はなかったものの、直前の記憶はなく
しかもいつ何が起きるか解らないから
結婚式もすぐに行う事に


ついに、ついに、
本当にグレイソンとは終わりなの



一方、デビー時代からジェーンになっても
大親友ステイシー・バレット(エイプリル・ボールビー)と
守護天使フレッド(ベン・フェルドマン)は恋人になり
法律事務所の代表J・パーカー(ジョシュ・スタンバーグ)と
キム・カズウェル(ケイト・レヴァリング)は別れるなど
恋愛模様は様々


ラブコメ、リーガルドラマ、ファンタジーという要素を
バランスよく掛け合わせ
本国ではシーズン4までO.A.中された癒し系コメディ。
日本最新シーズンの上陸です












このドラマの魅力は何と言ってもジェーンというキャラ


勉強よりも見た目(内面も美しいんだけど)を磨く
努力をしてきたジェーン(デビー)だからこそ…


何だかややこしいな。
以下、中身がデビーのジェーンは全てジェーンと統一します


モデルとして成功しようと頑張った
ジェーンだからこそ思いつく事があって、
他のリーガルドラマとも差別化できているし



例えば#5"憧れのプロム"では
同性愛者の女子高生が2人で参加できないと困っていたんですね。

そこで立ち上がったのが、ジェーン。
すったもんだあって、結局参加する事はできなかったのですが
そんな2人の為に彼女が個人的にプロムを開いてあげたんです


  

かつてのジェーンが株を持っていて
お金が一杯あったからって。
なんて素敵な人なんでしょう


法廷でいきなりチアの踊りを実演しちゃうし、
デートしている相手に気持ち確かめて、にやっとしちゃうし、
極めつけは、″挑発的な視線″って何っ
とてつもなく可愛いんですけど




この様に彼女を魅力的だと思えるのは
他でもないブルック・エリオットの演技力でしょうね~。
″チャーミング″という言葉がぴったりです




そうそう実はステイシーも良い味出しているよね

演じるエイプリル・ボールビーがあまりに可愛くて、
現実にはなかなかいなさそうだからリアリティが少なかったけど
"売れないモデル"だって言われたら
何だか「ああ、そうかもね。」って思えるし
ズレすぎていて、逆に「こんなおとぼけさん、いるかも」って思えてきた。

何と言っても友達思いなのが良いよね。
ジェーンとステイシーのやり取りを見ていると
友達っていいよなぁと思えるのも魅力でしょう



″守護天使″なんていう
最初は馬鹿にしていた設定のフレッドも
#9″カジノの誘惑″では心に染みる事を言っていたな。

「もっと自分に期待していいんだよ。
 もっとグレイソンに期待していいんだよ。」(ジェーンに向けて)


そうそう。
期待できないのは、自分が頑張っていないから。
だから努力した時は、期待したっていいんだよ
例え、結果がどうであろうと。






音楽も魅力の1つですよね


#7″2人のママ″ではブルック・エリオットが
デビーのママとジェーンのママの3人で
BILL WITHERSの名曲♪Lean On Meを歌ったんだけど、
感動してうるうるっときてしまいました


#12″罪深きオトナたち″では
Ingrid Michaelson♪Soldierが。
このアルバムの曲はグレ・アナ S6でも使われていましたね。
改めて聴いても、心地良い歌声が心に響きます




そんな毎週楽しみに見てきた今シーズンの
シーズンファイナル″ハートは誰の手に″は
今まで沢山見てきた中でも歴史に残る素晴らしいエピ


はい、見ていない方は絶対ご遠慮ください
ネタバレ警報ですよ~











そもそも、次回予告でグレイソンとステイシーがキスしていたんですよね


どうして、どうして~~と思ったけど、
実は、ステイシーとデビーが行った昔の盗みの弁護を
(今更だけど)グレイソンがする事になって
一緒に行動しているうち、
ステイシーがデビーに思えてしまったんです。


つまりは好きになった訳でもなんでもなく
単にデビーの事を思いだしただけ。
それなら納得だし、ちょっと同情すらしてしまう。
ところが




ジェーンはそれを目撃してしまった

恋も友情も失ってしまった彼女は
今度こそ新たな人生を送ろうとイタリアに旅する事を決めたのです。


一方、キスした時に
ついにグレイソンはジェーンこそデビーだと知ってしまった。
居ても立っても居られなくなった彼は
追いかけて空港に行くのですが…




「It's too late.」

遅すぎた。

単に飛行機に乗るには遅すぎると言った受付の言葉があまりに深すぎます。


しかもこのエピの裁判で、無実を証明する理由が
「靴のサイズが違うから」っていうのもまた
このドラマらしい

無理やり履こうとするステイシーも笑えるしね



という訳で大好きになって
期待がどんどん膨れ上がっているにも関わらず
それ以上のラストを見せてくれるこのドラマ。
本当に面白い



ちなみにすでに本国で放送されたシーズン4の内容を
少し見たのですが、ほんのちょっとだけで泣きたくなりました。

流石にこれを書くと
このブログを読んだことを後悔する人が大勢出そうなので、
我慢しますが

ヒントはグレイソンが事実を知ってしまった事。

ジェーンがデビーだと教えられたんだから
当然意識しますよね。
彼はどんな行動を取るのでしょうか

きゃ~気になる
シーズン4は来年WOWOWで放送予定です

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私はラブ・リーガル シーズン3
DVD-BOX
エスピーオー

Lean on Me-Best of Bill Withers
Sony

Everybody
Ingrid Michaelson
Motown

ボーンズ~骨は語る~(BONES)

2012-10-25 18:31:15 | 索引
損傷の激しい遺体の″骨″から様々な情報を得て
難事件を解決していくクライム・サスペンス。


本国では秋からシーズン8を放送中
その人気からスピンオフザ・ファインダー~千里眼を持つ男~も登場

″科学捜査を見せ場にしている″という点で
CSI:科学捜査班からヒントを得ていますが、
それ以上に、骨だけに特化しているし
実在する人物をモデルにしているので
新たなドラマとして人気があります

シーズン5には松田 聖子さんが
ゲスト出演する事でも話題になりました


主役のブレナンのちょっとずれた感覚が笑いを誘い、
他の犯罪ドラマより明るいタッチで描かれているので、夜寝る前に見てもO.K.です


1ST SEASON(05~06)全22話
2ND SEASON(06~07)全21話
3RD SEASON(07~08)全15話
4TH SEASON(08~09)全26話
5TH SEASON(09~10)全22話
6TH SEASON(10~11)全23話
7TH SEASON(11~12)全13話
8TH SEASON(12~13)全24話

CSI:マイアミ 2ND SEASON

2012-10-25 12:24:09 | 洋画クライムサスペンス・ミステリー
3つのうちどれかが終わると噂は出ていましたが、
結局このシリーズになり、
シーズン10をもって終わる事が決まりました。


それなら
ファイナル・シーズンをより深く堪能するために
まだ見ていないシーズンを出来る限り鑑賞しよう


という訳で、当たり前だけどキャストが若いし、
結構入れ代わりが多かったんですね

   
 
CSI:マイアミ 2ND SEASON


改めて3つのシリーズを比較すると
このマイアミが1番人間を深く描いている、
つまりはキャラ重視のドラマですよね~


順番を無視して新しいものを先に見たので
結構知識だけでは知っていた
ホレイショの過去やカリーの家族の問題もあったのですが、
こんなにもしっかりと描かれていたんですね

本家NYのイメージからすると、意外でした


03~04年にかけてO.A.された全24話には
NYのパイロット版#23"マイアミ‐NY 合同捜査"も
このエピは短いながらも
ニューヨークメンバーのキャラがよく表れていますよね



青い海と太陽が輝く
アメリカ東海岸のリゾート地マイアミ

同時に中南米にも近いので
犯罪多発地域でもあるこの地で
最新科学を駆使して事件の解決にあたるのが
マイアミ・デイド郡のCSI(=科学捜査班)

主任は太陽よりも熱い男
ホレイショ・ケイン(デヴィッド・カルーソ)
弱者に優しく、悪に容赦しないのは
様々な家族の問題が関係しているようで…


太陽よりもHOTな"弾丸ガール"は
カリー・デュケーン(エミリー・プロクター)
銃が専門で、弾を見れば
銃を細工しているのまで判ります

土地柄水中捜査もお得意ですが
指紋採取や薬品分析もお手の物。
エリック・デルコ(アダム・ロドリゲス)は
ロープを燃やして、薬品の匂いからも判別できちゃいます

そんなデルコと冗談を言い合う
ティム・スピードル(ロリー・コクレイン)は
改めてこの仕事の大変さを知り…


基本1話につき1つの事件を、
キャラクターのバックボーンと共に描くクライム・サスペンス第2弾です















そうか、そうか
ずい分、キャラが深く描かれていると思ったら、
本家が1話で2つ、3つの事件を扱っているのに対し、
こちらは基本1つなんだね

このシーズンだけでも
ホレイショの汚職絡みで殉職した弟が
潜入捜査をしているうちドラッグにおぼれたり、
愛人と子供まで居たりした事が
明らかになりました

しかも奥さんであるイェリーナ(ソフィア・ミロス)とは
微妙な感じなんだね

カリーのお父さんはアルコール依存症だし、
フランク・トリップ(レックス・リン)刑事は
#9"破滅への誘い"で奥さんと不仲だとも。


う~ん。
何だか皆大変だなぁ。
この辺りも"他人の不幸は蜜の味"で
日本人に人気がある部分なのかな


エピソードだと個人的には
#12"全てを見ていた男"が好き

駐車場で車がぶつかり、男が降りていったんです。
その男は銃を持っていたので、撃つのかと思いきや…

撃たれた

しかも目撃者がいたのに…


その男性の精神年齢は7~8歳。
果たして証言として通用する証拠になるのか


一方、スピードルが扱った事件では
死体が消えた
アレックス・ウッズ(カンディ・アレキダンダー)検死官が
どうやら遺体を運ぶ人に騙されたようで…


と、事件そのものに意外性があるのと同時に
ラストはホレイショの人間味に溢れた人柄がよく描かれ
心が温かくなったのです
このエピにこそ、人気の理由を見た気がしました



変わり種で言うと#18″盗まれた証拠品″

現場にCSIフリークがやって来て
証拠を盗んでいっちゃったんだけど、
当時のCSI人気を鑑みると
決して″作り事″で済まされないんじゃないでしょうか
スピードルのやるせない気持ちにも心が痛みました。



と言う訳でよりキャラを把握したので
そろそろ最新シーズンに突入するとしましょうか
もちろんシーズン3も同時進行です


あ、恒例のゲスト陣ですが
#7″死のピットイン″にはSEX AND THE CITY
スミス役ジェイソン・ルイスが、
#13"満月の惨劇"にはデスパハンクの新シーズンに登場している
エミリー・バーグルが出ていましたよ

CSI:マイアミ シーズン2
 コンプリートBOX-1
角川エンタテインメント

ジェニファー・カーペンター(JENNEIFER CARPENTER)

2012-10-23 12:53:06 | 海外の出演者
今や人気クライムサスペンスデクスター
言葉使いのひどく悪いデボラ役でお馴染みになりましたが、
エミリー・ローズ(05)でも
子供ながらにすごい演技力で
本当に悪霊にとりつかれたみたいで衝撃的でした


1979年12月7日生まれで、
義理のお兄さん役マイケル・C・ホール
08年に結婚、10年に離婚

2人の関係がテレビに影響があるのではないかと
ささやかれましたが、
当然問題なく、兄妹を演じています。

今も2人は同じ番組を創る、よき理解者どうしらしいですよ


主な作品

恋のミニスカウエポン、最凶女装計画(04)
エミリー・ローズ(05)
デクスター(06~)【TV】
REC:レック/ザ・クアランティン(08)
ファースター 怒りの銃弾(10)
グッド・ワイフ 3RD SEASON(11)【TV、ゲスト】#10"家族の絆"
ハングリー・ラビット(11)

全員悪人。でも1番は…

2012-10-10 15:37:21 | 邦画アクション・バイオレンス
うわ~~。
キタキタキタ
もしかして今年邦画NO.1


前作のレビューにも書いたけど
好きな映画は?と訊かれて
″レザボア・ドッグス″と未だに答える私は
確かにヤクザ映画やギャングものが好き


でも、そこには"義理"や"人情"などの
心の繋がりがあったはず。
1作目だってこれに比べればある

今作は全~然無いのに、すご~~く面白い




アウトレイジ ビヨンド


前作もとても面白かったけど
冒頭できっちり説明してくれているので
見ていなくても十分楽しめます


もしかしたら、私が任侠映画素人というせいもあるかもしれないけど
渋~~い俳優陣にほだされ、
あっという間に2時間が過ぎました


特に前半は中尾 彬さん
何だかダウン タウンにいじられている
バラエティのイメージが強かったのですが、すごく格好良かった
微妙なポジションで、
ちょっとタジタジしている感じもお見事。

改めて、日本にはこんなに沢山
格好いいおじ様俳優がいるのですねっ



前回の抗争で先代が亡くなってから5年。

会長が加藤(三浦 友和)に代わり、
政界に勢力を伸ばすまでになった"山王会"

大友(ビートたけし)を裏切った
石原(加瀬 亮)が若頭にまで上りつめ、
ボディーガードでしかなかった
舟木(田中 哲司)も異例の出世。

古株の富田(中尾 彬)などを差し置く
完全なる実力主義で、
関東最大の暴力団組織になっていました。


そんな大きくなった山王会の力を危惧する
警察庁組織犯罪対策部(=マル暴)
刑事片岡(小日向 文世)は
関西の"花菱会"に目をつけます。


表向きは友好なこの2つの組織が抗争し、
互いにつぶし合って欲しいと…。


様々な策略の下
死んだと噂を流した大友を出所させ…


一方、その強引なやり方に
同じ刑事である繁田松重 豊)など
色々な人が反感を覚えていて…



北野 武監督初となる続編は
ヒットしている踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望をおさえ、
週間興行収入ランキングトップになる好調な滑り出しです

















終わって、1人で拍手しちゃいました。

まあ確かにいくら暴力団でも
そこまでは物理的にできないでしょ~と
思う部分もなきにしもあらずだったけど
いいの。いいの。

面白かったんだから、いいんだ、コノヤロー!(


一度足を踏み込んだから抜け出せないという
切羽詰まった感じがいいですよね~。


本当に肝が据わっているのなんて
ほんの一握りで
あとは皆どこかオドオドしている。



そう考えたら、1番悪人なのは
片岡なんじゃないの


皆の気持ちを巧みに操り、
裏で糸を引いて
絶対ヤクザより質【たち】が悪い

まあ、だから…ね


演じている小日向 文世さんもお見事ですよね。
腹黒そうな感じが、ちゃんと顔に出てますもん。

松重さんの刑事さんも良かったな~。
個人的には、ヤクザの方を見たかったけど


ところでフライヤーには
"全員悪人。完結"って書いてあるけど
本当にこれで完結なんでしょうか


確かに今回は大勢の人が亡くなったので
1つの時代は完結したのですが、
いくらでも続編を作れる感じでしたよね


台詞の無い役で高橋 克典さんが出ていたけど
今後は"花菱会"が
東京で暴れる可能性もあるだろうし…


そもそも加藤の手下は
何故、木村(中野 英雄)をやったのか


"加藤を木村がやった"と
勘違いしたとも受け取れるし
花菱会が裏で手を引いていたとも考えられますよね。

あの、韓国組織が関与しているという
展開も考えられるし…。


う~~ん、続きが見たい
是非、是非、3作目をお願いします


ちなみに私はずっと
「"仁義なき戦い"を私が見てもな…」という
気持ちがあり、未見なのですが
これがこんなに面白いなら大丈夫

早速、観てみようと思います

あ、見終わっても見ていない人には、決して
「バカヤロー!」「コノヤロー!」とか言わないようにお気を付け下さい。
私の親なら、真剣に情けないって顔をしそうだわ

アウトレイジ ビヨンド 【スペシャルエディション】 (初回限定版) [Blu-ray]
バンダイビジュアル

これぞ!!フィルム・ノワール

2012-10-09 12:56:35 | 洋画クライムサスペンス・ミステリー
このジャンルを示す言葉自体は知っていたし、
意識しないでは、見ていると思う。

でも、改めて定義を確認してから鑑賞すると
なるほどね~


犯罪映画の中でも
″男女の欲望、陰謀、心理、不安に根ざしたもの″


同性でありながら
彼女のそら恐ろしさには鳥肌が立ちました


深夜の告白


言わずと知れたビリー・ワイルダー監督
1944年、フィルム・ノワールの代表作。

しかも、フィルム・ノワールうんぬんより、
男性が罪を告白するシーンから始まり、
展開がシンプルに面白い

他の″フィルム・ノワール″も観たくなりましたよ


ちなみにこのヒロインの様に
男を惑わせ、道を誤らせたり破壊させたりする運命の女を
″ファム・ファタール″を言うそうです



深夜、車を蛇行させながら辿りついた
あるオフィスの一室で
録音機に自らの罪を告白し始める
ウォルター・ネフ(フレッド・マクマレイ)

きっかけは顧客の家に行った事でした。


ロサンゼルスで保険外交員として働く彼は
契約を更新してもらいに
実業家の自宅を訪れたのです。

そこに居たのは美しい後妻フィリス・ディートリクスン(バーバラ・スタンウィック)


最初彼女から夫に内緒で
保険金をかけて欲しいと頼まれ、
そんな詐欺みたいな事は出来ないと断ったのですが、
あれよあれよと彼女のペースに乗せられ…


気が付けば、
完璧なまでの手伝いをしていたのです


けれどただ1人ウォルターの同僚である
調査員バートン・キーズ(エドワード・G・ロビンソン)は
彼女を疑っていて…


″戦争″という混沌とした時代、
その心理や製作環境が色濃く反映したサスペンスの傑作です

















よく実際に起きた事件などでも
″判って″騙されているんじゃないかと
思う事がある。


殊に結婚詐欺などは良い例。

何か変だと思っても、
″好きだから″とか″楽しいから″とか理由をつけて
見て見ぬふりをする事は
結構あるんじゃないでしょうか


ましてお金が絡んでいなければ
相手のペースについつい乗せられるなんて
日常茶飯事


″男と女″ってそういう曖昧なものですよね。

そしてこのファム・ファタールのように
魅力的な女性の手にかかったら…



「自分じゃなくて良かった。」と
胸をなでおろす男性は多いかもしれません



でもさ

あくまで私は映画で見ている訳だから
客観的に考えたら、判りそうなものじゃありません
何故、ウォルターは彼女の為に
殺しまで手伝ってしまったのか



最初は冗談じゃないって怒っていたでしょ。

途中で、もうフィリスの旦那から
偽のサインをもらう手伝いをしていたよね。
その前、その前…。



駄目だ、判らない。
気付いたら、手伝っていた


でも、実際そんなものなのかもしれません。
傍目には、
何故、1人の男や女の為にそこまでしたの
思える事でも
当の本人には相手の力になりたい延長。
それで一線を越えてしまう事は少なくありませんよね。


だから70年近く経った今でも
この物語をすんなり受け入れられるし、
むしろ″不倫が動機の保険金詐欺″を扱った物語の
金字塔とも言われるのでしょう

主人公の回想によって描かれるスタイルも
これから始まったんですってね

ウォルターが考え出したトリックもすごいよね

それを見破るバートンはもっとすごいけど

演じているエドワード・G・ロビンソン
ギャング役としても有名な大スターだったそうですね。

何だか、感心する事一杯
こういう作品に出会えると
昔のものも、もっともっと見たくなるから映画って楽しいっ


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ファーストトレーディング

ザ・プラクティス 1ST SEASON

2012-10-06 17:37:54 | 洋画ヒューマン
いよいよ今月22日から
WOWOWハリーズ・ローがスタート


その前に、デヴィッド・E・ケリーの世界をより深く堪能するために
途中だったこのドラマを一気見


したいところなのですが…
実はすべてのシーズンが
DVD化されている訳ではないんですよね~

なので、とりあえず見られる範囲で




ザ・プラクティス 1ST SEASON


番組は打ち切りになったドラマの後枠として
97年にスタートしたので
最初のシーズンは全6話と少なめ。

それでも後に面白くなる事が予想される要素一杯
実際、このDVD-BOXには
シーズン2の前半7話分も収録されていているんだけど
加速度的に面白くなっていっています


ボストンにオフィスを構え
刑事裁判をメインに扱っているドネル法律事務所

依頼人は犯罪者ばかりなので
いつ潰れるかも分からない状況


それでも代表ボビー・ドネル(ディラン・マクダーモット)の
強い信念のもと
国選弁護も進んで引き受けます。


そんな彼の女房役とも言えるのが
探偵から転職した黒人の
ユージーン・ヤング(ステーブ・ハリス)

″アメリカの精神″を説き、
曖昧な依頼人を無罪にしてしまいます


その他綺麗な顔立ちでいながら
大柄な体型のエレノア・フラット(カムリン・マンハイム)や
ハーバード卒で将来を期待されている
リンジー・ドール(ケリー・ウィリアムズ)と一緒に
無罪を勝ち取ります


時にはあくどい策略的な事も行いながら
正義や真実の追求よりも
″依頼人を守るため″闘う弁護士を描いたリーガルドラマです















同じプロデューサーの法廷ドラマと言えど
アリーとはテイストが全然違いますよね~
正反対。

そう考えるとハリーはその中間かな。


所々、似た様な部分がありますもんね
例えば#4"裁きは我が手に"

タバコ会社を訴える時の論法が
ファーストフード店を訴えた時と一緒
"自分の責任を認めた上で"って。




ところで想像以上にボビーは酷かった
知識では彼が勝つために汚い手を使うのは知っていた。
それでも…


#3"開戦前夜"で判事を脅すのなんて
可愛いもの


あれよあれよという間に
人殺しを無罪にしちゃうんだから…

まあほどんどがお金のない時代で
仕事を選べなかったからなのかもしれませんが…


今後は事務所に大金が入ったし、
ボビーも心を痛めていたので
変わっていく事を願いましょう

あ、リンジーは今ではライ・トゥー・ミー
ジリアン・フォスター役でもお馴染みですが、
彼女が弁護士としてどんな風に成長していくかも楽しみですね



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