聴くネタバレ映画・ドラマと英語日記

~元MC苅田三貴が見た映画やドラマを私情バンバンはさんでご紹介♪

現代によみがえった鮮やかな赤

2008-01-10 19:17:01 | 時代劇
今日は映画館で見てきました。

椿 三十朗 

当然、巨匠黒澤明監督作品のリメイク版。
2007年度版の監督は森田 芳光さん。

ある夜ある社殿の中で、上役の汚職をあばこうと密議をする若侍9人。
その時たまたま聞いていただけの浪人(織田 裕二)が、
彼らの話とは逆であることを見極め、事実その通りであることが発覚。
予想通り命を狙いにきていた人たちからも救い出し、
危なげな彼らを見兼ねた浪人は彼らと運命を共にする事に。
その浪人のこそ、椿 三十朗であ~る。

椿という浪人は人情に厚く、不器用で…
でも冷静でとても魅力的な人間だなあと思います。
時代を超えて面白いと思えるのだから
椿は本当に魅力的なキャラクターなんでしょうね。

若侍の一人、松山ケンイチさんもいい味出していましたが、
黒澤作品では若侍の一人が田中 邦衛さんで
北の国からの印象が強い私は違和感を覚えましたね~。


当時は白黒だったから、
この鮮やかな椿の色が映し出せなくて残念だったろうな。

黒澤監督、この21世紀あなたの作品が
鮮やかによみがえりましたよ。



俺の夢は舞妓さんと野球拳、文句ある?!

2008-01-04 21:32:59 | 洋画コメディ、コメディタッチ
文句なしに面白い
すごい私好みの映画
やじきた道中てれすこ以来のヒットです。


舞妓haaaan!!!  


修学旅行で舞妓さんに興味を持って以来、
舞妓さんと野球拳をやるためだけに人生をささげる鬼塚 公彦(阿部サダヲ)。

その願いを叶える為なら、なんのその。
笑い満載で、人の浅はかさ、奥深さを描くコメディ。

確実に面白い。センスありすぎ。
活字にしてしまうと、かなりくだらない内容(笑)

結局、同じ事でもいかに描くかが大事なんだなぁ
なんて当たり前の事に改めて気付かされます。

加えて色使いの綺麗さ。
色々な背景はあるけれど、京都独特の色使いってやはり私好み。
何も考えずに、鮮やかさが胸に焼きつきます。

そして、くっだらない事ばかりだからこそ引き立つ人間の性(さが)の表現。

阿部さんに対して、柴崎コウさんに対して
中村勘三郎さんに抱いた時と同じ感動を覚えました。

ほんの数秒で私たち人の愚かさ、素敵さ、優しさ、孤独感など…
表現されるのですね。
本当に皆さん、一流の役者さんですねぇ。。

こんな素晴らしい人たちと同じ日本人であることに誇りすら感じます。

だって、いわゆる「趣」ってやはり私たち独特の感覚だと思うもん。
無条件で理解できる事に感謝です。


とにかく楽しめる事間違いなし。
まだ見てない方は、是非ごらんあれ

そして確実に阿倍 サダヲさんの出世作になりましたね