聴くネタバレ映画・ドラマと英語日記

~元MC苅田三貴が見た映画やドラマを私情バンバンはさんでご紹介♪

ROOM OF KING(平均視聴率7.3%)

2008-11-29 23:59:16 | 邦画コメディ
今回見ているドラマで一番早く最終回を迎えました。
ノリで見られる気軽なタッチなのに、かなり深く
毎週楽しく見られました。

毎週土曜日23時10分からフジテレビ系列で放送中していた

ROOM OF KING 

本日、11月29日が最終回でしたよ。


中心となる舞台は青山にある超立派なマンション。
金持ちの道楽で、キングつまり有名にになる可能性がある9人が選ばれ、
ルームシェアしています。
自分達が賭けの対象だとは知る由もなく入居したメンバーは…


典型的なフリーターでだったけど
フランスにで仕事をしたり、花屋になったり
潜在能力があるこの物語の主人公
森 次郎(水嶋 ヒロ)、こともりじ


ここに入居するまでは父のコネで銀行の受付をし
特に変わったことも無く淡々と過ごすOL浅田 朝子(鈴木 杏)。
ところが強盗の人質になったのをきっかけにアイドルデビュー。


朝子が人質になった事件で、関係ないのに歌を歌って、
犯人を説得した孫 建一(板尾さん=板尾 創路)。
彼は料理人で、馬を乗っている時に美味しい料理を思いつきます
変わり者でマイペースかと思いきや、実は打たれ弱い。


スタイリスト真島 洋平ことマジマックス(渡部 篤朗)。
人気商売だから波はあるものの
意外ときちんと仕事してます、人生生きています



家に旦那と子供を置いてきて、鍋ばかりやりたがる
主婦の藤城 和江(石野 真子)と思いきや
実はシングルマザー。


映画プロデューサーなんだけど
根っからの映画好きのためどんな映画も楽しめてしまい
中々ヒットを生み出せないでいる細野 晴臣(平山 広行)。


部屋にこもってIT関係の仕事をしているので
中々姿を見せる事がない田中 正一(深沢 敦)。
どうやらオタク系の友人が多いようです


将来がある美術家の様な感じの高草木空=大自然(大倉孝二)。
もともとサラリーマンだったけど
ある事件がきっかけでニートに。


そして個人的に感情移入しているのはこの人。
産婦人科を経営し、イケメンの看護士しか雇っていないという
どっからどう見てもキャバ嬢響 杏子(井川 遥)。


もともと誰がキングになるのかというコンセプトだけど、
大して重要でなと思う。
あくまでこの物語を面白くしているスパイスにすぎません。

結局このお話の魅力は、沢山の人が登場し、
「やはり色んな価値観の人の係わるからこそ、 人生が楽しい
って思える所だと思います。
改めて、よしおかもっともっと色んな人に出会いたいな。


そしてよしおかが大好きな響ちゃんの言葉は、とても印象的でした。

朝子は平凡な自分を変えたくて、
スカウトを受けようか迷い響に相談します。
でもその時銀行を休むんです。その時の彼女の言葉。
「生きていくって事は、自分の力で食っていく事なんじゃないの?
 なんかはきちがえてない?


何やら関係が上手くいっていない父親への言葉
「子供を産んだからって親になれる訳じゃない」とか。


人は辛い経験をした分、優しくなれる。
意外と厳しい状況も捨てたもんじゃないなって少し思えました。

さらに響ちゃんが出て行く時の台詞、

「あたしの人生はゲームじゃないのよ」


意外と人生誰かに踊らされているものなのかもしれませんよ。
そう思って過ごすと逆に楽しいかも。
さあ、ドラマは終わっちゃったけど
よしおかの人生のレースはまだまだ続きます目指せ、キング

人は何か信じてる

2008-11-27 20:28:58 | 時代劇
幕末を舞台にしているけど、
公開された去年私達が直面していた問題を描いているのでしょう

憑神

鉄道員浅田 次郎×降旗 康夫が8年振りに
タッグを組んだ作品です。

幕府というものが崩壊しつつある幕末。
自分達皆で国を動かすのだという意識が出始めた頃…
つまり明治維新の先駆けですね。

今で言う同期の榎本 武揚が出世している中
くすぶっている<1人の武士(妻夫木 聡)がいました。

榎本が「みめぐり稲荷」でお参りをしてから出世した
という話を聞いた直後
酔っ払った彼が偶然遭遇した「三巡稲荷」。
手を合わせた彼に待っていたのは…


3つの災いでした。
どうやら同じ「みめぐり」でも漢字が違ったみたい。

貧乏神(西田 敏行)、疫病神(赤井 英和)、さらに死神(森迫 永依)がやってきます。

働きたいのに働けなくて充分苦労している彦四郎に
振って沸いたこの危機。
果たして、彼はどう乗り切るのでしょうか?



最初に私達が直面する問題と書いたのは

「働く意味を問う」人が多かったからです。
これは製作者も語っているんですが
「自分探し」をする人ってすごく取り上げられましたよね。
正直1年間でここまで環境が変わっているとは
思わなかったでしょうが


現在はそんな悠長な事を言っていられない位
働く環境が厳しい。
だからこの映画を見てヒントを得るというは難しいかも


それでも、「働く」事はいつの時代でもしなければならず
根本的なテーマは普遍だと思います。


よしおかにとって評価が高いのは
単純に笑所が多かった。

西田さんと今年かなり実力が認められた佐藤 隆太さんの
やり取りは最高
面白すぎ

佐々木 蔵之介さんもぐうたら兄貴を熱演しているし


実はチケットあったのに映画館に行かなかった私。
かなり後悔しています

タイトルから怖い映画だと思ってしまったのです。
本当に、先入観は良くないっ

でもタイトルってだから大切よね
時代劇でもホラーでもなく
どちらかと言うとコメディですから楽しんでご覧下さいね

カイザー・ソゼそれは…

2008-11-16 22:52:59 | 洋画クライムサスペンス・ミステリー
ずっと昔、友達から面白いよと薦められ、見たはず…
はずと言うのは内容を全く覚えていなくて、すっかり騙されたから。

最後に「ほえ~」ってなったのだけ体は記憶していましたけど。

1995年、クリストファー・マックァリー
アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した作品

ユージュアルサスペクツ 

つまり重要参考人ですね。


麻薬取引を行う予定のカリフォルニアの港で大乱闘が起き
生き残ったのは全身火傷だらけのヨーロッパ人と
足が不自由なヴァーバル・キント(ケビン・スペイシー)。

この事件の核であるディーン・キートン(ガブリエル・バーン)が
死んでしまったので捜査を諦めようとしている中
ただ1人クイヤン捜査官(チャズ・パルミンデ)は反対しました。


クイヤンがヴァーバルに尋問していく中で過去に遡って行きます。
今回の事件の中心はカイザー・ソゼという人物。

何でも家に押し入られ家族を人質にとられた時、
いっそ家族の為だとその場で妻と子供を殺し
犯人1人だけ証人として生かし、後で仕返しをしたという逸話の持ち主。
その存在は犯罪者の中では群を抜きます。
そのカイザーが5人を引き合わせ、この事件を担当させたのです。

さて、カイザーとはどんな人物なのでしょうか?
またこの事件の犯人は



上手いですね~
本気で騙された。面白かったから続けて2回見ちゃったけど
犯人が分かっていても騙されるわ(笑)


この作品の面白さって
人の潜在的意識を上手く利用している所でしょうね。

いつもの様にネタバレ警報発令するけど
まず5人がコバヤシを通して仕事を頼まれた時点で
もう1人の存在が浮かび上がる。
つまりこの中に犯人がいるとは思わない訳です。

さらにヴァーバルの足が不自由だという点。
多分、人は無意識のうちに
体が不自由だったり、病気をしていたりする人に同情する。
それが起因して
足が不自由という特徴から彼が悪い人=カイザーだと
疑わないんじゃないかな?


そんな訳でよしおかはまんまと騙された訳ですが
やはり主役のガブリエルを完全にくっている
ケビン・スペイシーの演技力もこの作品を面白くしている理由でしょうね。
私はずっとこの映画の主役だと思って見ていましたから

ちなみにこれでアカデミー賞助演男優賞を受賞しています。

今でこそ現実と過去が行ったり来たりする手法って
めずらしくありませんが
こうする事でより物語が複雑になって見応えがありますよね。

最後は悪が勝つ話なのに
何故か嬉しい気持ちにさえなる不思議な後味の映画でした

心も体もスウィングしちゃいます♪

2008-11-10 22:49:37 | 邦画青春・ロードムービー
大枠の題材自体は何処にでも転がっていそうなのに
彼独自の視点に掛かると上質なコメディになる。

今週末にハッピーフライトの公開を控えた矢口 史靖監督04年作品


スウィングガールズ 


見るのは3回目だけどやっぱりいつ見ても面白い
矢口監督大好き


夏休み、東北の片田舎家の高校では野球大会があって
吹奏楽部のメンバーは応援に行こうとしますがなかなか出発しません。
と言うのも、本来ならすでに届いているはずのお弁当がまだ来ないから。

あきらめてバスが出発したのと入れ違いでお弁当が到着。

「もういっちゃったよ~」と声を掛けたのは
補習を持て余し、窓から校庭を眺めていた鈴木 友子(上野 樹里)。

友子たちは授業をサボる口実になると
お弁当を補習を受けていた皆で届けることにします。


ところが途中で落としたものを再び詰めたから
(よい子のみなさん、決して真似をしてはいけませんよ)
吹奏楽部のメンバーは食中毒になってしまします。

ただ1人、友子たちにお弁当を食べられ、その災難から逃れたのが
退部を考えていた中村 拓雄(平岡 裕太)。

しばらく演奏できないメンバーに代わり、頼りない中村と
これまた授業をサボれると補習メンバーがジャズをやる事になりますが…
全くの素人

果たして、ジャズを奏でることが出来るのでしょうか
今ではすっかり有名人になった人が沢山出ている様に
監督の人選のセンスも光る青春映画です



この何とも言えない、田舎くさ~い、ダサい男子は平岡君だったのね
恐れ入りました
今まで見た2回とも全く気が付かなかった。
上野 樹里ちゃんもそうだけど
お二人ともこの田舎っぽさお見事です


それにしても、本当に胸がほんわかなると言うか
にししって笑いたくなると言うか温かいドラマですねぇ。
よくある日常からこれだけ物語を作れるなんて、
本当に監督は天才的な切り口を持った方ですね。
普段どんな風に物事を見ているのか訊いてみたいものです。


自分たちの楽器を買うために、森に入って松茸狩りをしている時に
(やはりよい子は真似をしてはいけません。)
イノシシが出てくるんだけど、
なんでここでLouis Armstrong/What a wonderful worldがかかるの
このセンスたまりません。

すごくジャズが好きでうんちくは一杯なのに
演奏に関しては全くむいてなくて、小学生に「お前は邪魔」とか
言われちゃう先生(竹中 直人)とかも。

沢山の心くすぐるシーンがちりばめられています


ところで、素人だから最初は皆楽器が吹けない訳だけど
最後は素晴らしい演奏を披露してくれます。
吹き替え一切なしでやったというだから驚き
映像の中ではスタンディングオベーションだったけど、私の心の中でもそうでした。
体が自然にスウィングしました。

まさに心も体も嬉しくなってスウィングする映画です。
公開時は映画館で見て最高と思ったけど4年経っても色あせず。

よしっ
これで改めて思いました。
ハッピーフライト映画館で見るべしっ

スウィングガールズ [Blu-ray]

What a Wonderful World
Verve

人が来て去り行く

2008-11-08 23:54:57 | 洋画ヒューマン
映画好きの方なら皆さんご存知の鉄板。
アップしておきましたけど、この映画から用語も生まれた
32年第5回のアカデミー賞最優秀作品賞に輝いた映画。

グランドホテル 

ちなみに今は作品賞って5作品がノミネートされるけど
この時(というかこの年から44年まで)10本ノミネートされていて
その中で一番になったという事ですね、はい。

 
ドイツにあるグランドホテルをには
様々な人が宿泊していました。

事業が危機におちいっている実業家。
その会社の経理を担当していたんだけどクビになり
思い出作りにと泊まりに来たクリンゲライン(ライオネル・バリモア)。

人気が落ちて自殺を考えているバレリーナグルシンスカヤ(グレタ・ガルボ)。

賭博で多額の借金を抱え、泥棒しようとしている自称男爵
フォン・ガイゲルン(ジョン・バリモア)など…



さっきまで想像すらしていなかった事が
人と係わる事によって起こっていく。
たった1日だけど
まるで様変わりしてしまうその姿はまさに人生の縮図です




登場人物にバリモアと付く人が2人出てきますが
そう
ドリュー・バリモアの親戚
ジョンがお祖父さんで、そのお兄ちゃんがライオネルです。
当時の大スターですね。


先にFOUR ROOMS(95)THE 有頂天ホテル(06)を見ている私としては
何というか斬新さはありません
むしろ女性2人の顔が最初判別つかないんですけど
とかあほな感想ばかりが思い浮かびます


でもこの様に沢山の方がオマージュして作品を作っている事を鑑みれば
確実に歴史に名を刻む作品なんでしょうね。
そんな作品に3つで大丈夫かな、あはは。
笑って誤魔化しておこう




ところで私はこの映画の中のキャラクターでは
クリンゲライン(ライオネル・バリモア)が好きです
実直というか、人や事を疑わない人。

最終的に素敵な女性と沢山のお金を持ってパリに
さっそうと旅立っていくんだけど、
こんな風に真面目に生きる人にはご褒美があるってやはり嬉しい。
こういう場面は映画でもすがすがしいものです。


ところでよしおかのこのブログって
エントリしている映画作品はタイトルを付けています。
一言でこの映画を表す言葉って何だろうって
見ながら考えたりもするんですが、まさに私がピンと来た瞬間

「人が来て去り行く」

同じ事をホテルの人が最後に言ったのです。本当にそうですね、もちろん人生も


グランドホテル形式

2008-11-08 23:53:38 | 用語
32年の作品グランドホテルに由来するもので、
一つの場所を舞台に、複数の人々のドラマを平行して描く手法。

グランドホテルはタイトル通りホテルが舞台だけど、
「愚か者の船」(65)では船、
「大空港」(70)では飛行機を舞台にしています。

三谷 幸喜さんのTHE 有頂天ホテル(06)はまさにこの手法ですね

人は思い通りにならないから楽しいんじゃんっ

2008-11-03 21:39:36 | 洋画クライムサスペンス・ミステリー
ダメージを見てから、
グレン・クローズが出演している映画を見たいな~と思っていました。
けれど最近は連ドラ見るのに忙しい


それでもジャケット読んだら、俄然見たくなりました

ステップフォード・ワイフ 


何だか良い意味で古めかしい始まりだなあと感じたら、
1975年に制作された「ステップフォードな妻たち」のリメイクなんですね。
こちらは2004年の作品です。


テレビ業界で有名なジョアンナ・エバハード(ニコール・キッドマン)。
視聴率を取る為に手段を選ばなかった為
発砲事件を起こされ、テレビ局をクビに。

数字を取ることしか考えていなかった彼女はクビになった後は
まるで、もぬけの殻。


そこで心優しい旦那さんは自身もテレビ局を辞め
家族でニューヨークを離れ、新しい生活を始める事にします。
それがコネチカット州ステップフォードという街。


彼女たちを迎え入れたこの街は素晴らしい町並みに加え
クレア・クリントン(グレン・クローズ)をはじめとする貞淑な妻達。
でも何かが変。


気付いたのは、ジョアンナと同じくキャリアウーマンの小説家
ボビー・マコーウィッツ(ベッド・ミドラー)と
ゲイの建築家ロジャー・バート(ロジャー・バニスター)。


皆で探りを入れているうちにロジャーもボビーも
別人の様に変わってしまった…


さてこのステップフォードでは何が起こっているのでしょう



結果書いていい?
いつもだけどネタばれ警報



実はこのミステリー、種明かしをすると
「妻たちはロボットだった」
まあ、作られた時代も時代だから仕方ないけど
やはり今の時代ではちょっと受け入れがたいトリックですよね。


それでもこの映画の面白いのは、
「人間の本質は変わらない」って改めて思える所でしょうね


だって30年も前の映画ですよ。
でもこの男性達(実は○○も!)は自分の思い通りにしたくて
妻をロボットにしてしまうんだから浅はかも甚だしい(笑)
まあ確かにこんな風に
何でもいう事を聞いてくれる人は理想かもしれない。

でも実際そうだったら、それはそれで物足りないんじゃないかな
思い通りにならない、理解できない部分があるから
人と一緒に暮らすのって楽しいんじゃないだろうか?
まあ、旦那さんのいない私には未知の世界だけどさっ。


それにしてもグレン・クローズが今から4年しか前じゃないのに
全然違う雰囲気、つまり若いのにびっくり。
流石はアカデミー賞女優