聴くネタバレ映画・ドラマと英語日記

~元MC苅田三貴が見た映画やドラマを私情バンバンはさんでご紹介♪

アメリカ社会のアウトローに対する見方

2009-11-27 14:45:52 | 洋画青春・ロードムービー
映画好きや関係者なら
必ず一度は耳にするアメリカン・ニューシネマの代表作。

カナダのロックバンドSTEPPEN WOLF(スッテッペン・ウルフ)の
BORN TO BE WIDL(ワイルドで行こう)を聴いた瞬間
この作品を思い浮かべる方も多いかもしれませんね

イージー・ライダー 


バイクに無頓着な私でも分かる
チョッパーに乗っての青春ロードムービー
出演もしているデニス・ホッパー監督の69年の作品です。


ビリー(デニス・ホッパー)とワイアット(ピーター・フォンダ)は
マリファナで一儲けし
カリフォルニアからニューオリンズへと
チョッパーを走らせます

お酒・ドラッグといわゆるアウトロー的生活を送り
留置所に入れられた2人。

同じように留置所には
弁護士なのに常連のジョージ・ハンセン(ジャック・ニコルソン)も
入っていました。

彼の取り計らいで出られた事もあり
すっかり意気投合して
今度は3人で旅する事にします。
そして再び、お酒、ドラッグ…女に溺れる日々…

その結果は…



アメリカ社会のアウトローに対する冷たい態度を
まざまざと見せ付けた衝撃的な作品です




見終えた時に、ふと
「10年前に見たら、全く違う評価だったろうな~」と
思いました。

もちろん、どんな作品だって10年経てば
物事の見方は変るだろうけど
特にこういった「お酒・ドラッグ」などを扱うものは。


だって若い頃はつまり10代、20代の頃は
誰しもちょっとイキがったり
夜の世界に興味を持つ時があったりしますよね

その時にこの様な衝撃的な結末を見たら
「ひど~い」と思ったに違いない。

でも、今はどちらかと言うと
「仕方ないでしょう」と感じる。

もちろん彼らに対する仕打ちはやりすぎだけど
それはやりすぎていた行為に対しての結果だもん

若気の至りにしては一線を越えてしまった。

何事も行動に伴って結果がついてくる。
別に大人じゃなくたってそうですよね。

子供だって酷い事をしたら
ちゃんと謝らないと許してもらえない。
しかも、謝っても許してもらえない事だってあるのを
経験で学んでいるはず。


100歩譲って、
何らかの事情で子供時に学んでいなくても
大人になるにつれ
学ぶ機会は幾らでもある。

それをしてこないんだもん、自己責任だよね~。
社会のせいにするのはやはり甘え


とか、偉そうな事を書いていますが
よしおかだって一杯痛い目見ている
あきれている人も多いでしょう
いや「が」だね


一線を越えて去った人もいる。
でも許してくれた人もいる。

だからこそ改めて思う。
必ず自分の行動には結果を伴うのだと。
その結果に責任を持てる様に行動しなきゃね。

この映画の感想に「仕方ない」と思える自分にほっとです

誰も見たことのない新しいクリスマスの物語

2009-11-20 20:57:06 | アニメーション
試写状の大分前に
マスコミ用のプレスとぬいぐるみのキーホルダーが送られてきて

「何だ?この可愛くない人形
(人から頂いていて、何て奴だ
な~んて思っていましたが
見終わった後は、とっても愛しい人形チュッ、チュッ

そんな愛すべきキャラが登場するのはこの時期ピッタリの作品



Disney'sクリスマス・キャロル 


もちろん原作は、世界で最も親しまれている
あのチャールズ・ディケンズのクリスマスの物語

2009年という未曾有の不景気の中で
ロバート・ゼメキス監督が選びました。



クリスマスイブ
ビジネスパートナーだったマーレイ(ゲイリー・オールドマン)が死んだのに
一切悲しまないエベニーザ・スクルージ(ジム・キャリー)。

お金の事しか頭にない強欲で冷酷な人生を続け
7年後の1943年の再びクリスマスイブ


街は賑わっていて皆楽しそうなのに
やっぱりお金の事しか頭にない彼は
事務員がガタガタ寒さに震えていてもお構いなしで
金庫のお金を数えています

クリスマスの挨拶に訪れた甥のフレッド(コリン・ファース)には
怒鳴り散らし
貧しい人への寄附を頼まれれば
「余分な人口は減った方がマシだ」と毒づく始末



そんな彼の元に
その晩マーレイの幽霊が現れます。
恐怖におののく彼に、これから3人の亡霊が訪れると告げ
夜空へ消えた後…
彼の人生を反省する出来事が


今まで50回以上も映像化されている名作が
誰も見たことのない全く新しい物語として舞い降ります





これはね~3Dで見るべきだった
何かをする時にあんまり″べき″って言葉は使いたくないんだけど
きっと3Dで見ていたら2倍も3倍も
楽しめただろうな~と思うのです

もちろんすご~く面白かったんですよ
だからこそ言うのです。
この作品は″時間″が重要で
現在・過去・未来と、時間を行き来するんです。
その手法としてスクルージが空を飛ぶ
つまりスクリーンを一杯動き回るんだけど
これが3Dだったら
本当に自分の周りをスクルージが飛んでいる感覚を味わえたと思う

通常版でも見終えた後は
心に灯がともった様に温かくなったから
もっとこの世界に入り込めた気がします


そしてこの世界観を創り出している道具を
無視できません。
あなたはパフォーマンス・キャプチャーをご存知ですか

ゼメキス監督は
「ポーラ・エクスプレス」や「ベオウルフ/呪われし勇者」で
すでにこの最新技術を駆使していますが

『俳優の表情や動きを連続してデジタルに取り込み
 スクリーンに再現するテクノロジー』


ちょっと難しいですが(もちろんよしおかも難しい
簡単に言うと
″アニメ″でも″実写″でもないジャンルが登場した
いう事なのです

だから今まで誰も見たことのない全く新しい物語なんですよ
ジャンル分けするよしおかを悩ませるね
(一応アニメに入れておきましたが


ですから、これから見にいらっしゃる方は
ジュム・キャリーコリン・ファースなどが実際に演じている、
まさにキャラクターと俳優が融合しているんだって
頭の片隅に入れて見て下さいね



ところで、ゼメキス監督はCGにこだわっている事でも有名ですが、
″時間″に重きを置いている。
もっと言うと時間との闘い
失われた時間を取り戻そうとする事
テーマにしています。
(興味のある方は、監督の名前をクリック

そのテーマに沿って見ると、この作品は
失われた時間を取り戻そうとする方。

スクルージが未来を旅して後悔するんです、
自分の過去の数々の行いを。
そこで悔い改め
本来送る″べき″だった時を過ごそうと、取り戻そうとします。



こんな風に見るのも楽しいと思いませんか
よしおかももちろん、本を読んで知ったのですが
同じ作品でも見方を変えるとまた楽しめる

すでに見たあなたはこんな所に注目して
もう1度見てみてはいかがでしょう
まだ見ていないあなたは
是非、是非3Dでご覧下さい。よしおかも見たいっ

ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ 1ST SEASON

2009-11-12 22:23:04 | 洋画SF・アドベンチャー、ファンタジー
シリーズ4作目のDVDリリースを今月20日に控え、
現在フジテレビでは毎週土曜日の23時10分から放送中

ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ
             1ST SEASON 


略してT:SCC
クロニクルズとは歴史とか年代記という意味です。

面白いな~と一気に見たのですが
タイミングを逃してしばらくエントリしていなかったので
テレビ放送に合わせて更新して行こうと思います

テレビでは現在4話まで放送されています


ところで、映画は見ているけどこのTVドラマはどの位置づけ
思われている方も多いですよね。
だから、映画シリーズ自体は好きだけど手が出なかった。
よしおかもそんな1人でした。

しかも映画の中ではターミネーター2が一番面白かった
ターミネーター3を見たら、
ちょっと話が解らなくなってしまったし…

な~んて方もご安心
簡単にご説明しましょう
このドラマは2と4の間のお話。


1984年未来のリーダージョン・コナーの母親を殺そうと
ターミネーターがやってくる(ターミネーター

1994年阻止したと思ったけど
今度は進化したターミネーターがやって来る(ターミネーター2

ターミネーター4が03年舞台だからこの間のお話という事さえ
分かっていれば楽しめる

ちなみに1997年に核戦争がおこるはずだったけど
これは阻止したんですよ。
だから何度も違う年からターミネーターを
送ってくる訳です

あ、そうそうターミネーターとは
アンドロイド(人造人間)です。

「知恵を持ったターミネーターが人類を滅ぼそうとし始めた」
というのがこの物語の根底です。


1999年アメリカ・ネブラスカ州。
ターミネーターの襲撃から息子ジョン・コナー(トーマス・デッカー)を
守り通したサラ(レナ・ヘディ)は殺人犯として
警察に追われながら、隠れて暮らしています。

そんなある日、
半年ほど付き合ったチャーリーにプロポーズされ
逃げる様に、ニューメキシコに引っ越します。

だって、いくら人造人間が人類を滅ぼそうとしていると
言ったって…

ねえ
普通に考えたら精神病患者。
なのでサラは逃亡犯としての生活を
必要以上の関係を誰かと築けない生活を選んだのです。




けれど、引っ越してきた先にも
ターミネーターは追ってきます。
未来からすれば、
何処にサラが居るのかなんて簡単に判るから。

同時にジョンが未来から自分たちを守る為に
送ってきたのは
キャメロン・フィリップス TOK715型(サマー・グロー)


果たしてこの追いかけっこの様な戦いで
サラはジョンを守る事が出来るのでしょうか




すごくこのTV版はシンプルだと思います。
敵と味方がはっきりしている。

加えて、人造人間を扱いながら
親子の絆だったり
人との信頼関係だったり
体温が感じられる

これが1番の魅力じゃないかな

サラが息子ジョンを守る為
如いては人類を救う為に
冷徹にならなければならない場合も多いのだけれど
その度に葛藤があり、心が揺れる。



次回の5話では
ジョンの父親
つまりはサラの愛した男の兄デレク・リース(ブライアン・オースティン・グリーン)が
登場し、ますます冷静ではいられません

さてさてこのTVシリーズはまだシーズンが続いていますが
映画から独立した楽しさを
どんな風に感じさせてくれるのでしょうか

どちらも私には必要な媒体だと思いますので
今後もわくわくしながら
鑑賞する事にしましょう。

映画を見ていないあなたからの感想も、是非お待ちしています

チャレンジド

2009-11-11 23:01:49 | 邦画ヒューマン
今回は不毛地帯にも出演した佐々木 蔵之介さん。

彼主演のドラマもあったのです。
毎週土曜日21時~NHK総合で全5回にわたって放送された

チャレンジド 

チャレンジドとは英語で障がい者の事。
神様から挑戦を与えられた人という意味です。
そんなチャレンジドを彼が熱演しました


塙 啓一郎佐々木 蔵之介)は
自他共に認める熱血教師。
ところが病気によって失明してしまいます。

教師が天職だと思っていたので
現実をなかなか受け入れられず自暴自棄になる日々。

そんな中、全国には
目が不自由でも教師をしている人達が居るのを知るのです。

希望の光が射し
再びやる気を取り戻して
教育委員会に再びかけあってみるのですが…
現実は厳しかった

どこも啓一郎を受け入れてくれる学校はありません。

それでもいつも元気で前向きな奥さん幸江(富田 靖子)の
恩師が一度会ってみたいと言ってくれたのです


そして再び教師として再び働く事が出来る様になりました

けれど本当に大変なのはここから。

「目が見えない教師に自分の子供は預けられない。」
「目が見えないからって担任になって」など
多くの心無い言葉に傷付けられ…
その困難を乗り越えていく。


実話ではないけれど
実際に盲目の教師をも彷彿させる感動のヒューマンドラマです




正直、ちょっと熱すぎる部分もありましたが、
やはり涙無くしては見られないドラマだったのではないかな。

本当にね~
目が不自由だって言うだけで
差別する周りの人達に頭が来る

きっとこういう人達って現実にも居るんだよね~。
きっと人の立場に立って
物事を考えられないんでしょうね。
哀れ~。


こういう人種はどこかで自分が痛い目見て
初めて後悔するのでしょう。(えっ、意地悪よしおか


物語の中でも、本来担任になるはずだった
新谷 京子(村川 絵梨)は
啓一郎が赴任してきたおかげで、その座を奪われたので
何かにつけ意地悪してきた。

でも自分が失敗して
その時無心に自分の力になってくれた彼に触れ
改心したんです。

それまですごく嫌な奴だったんだけど…
まあ心を入れかえたからいいか
だって世の中にはそれでも気付けない人が
大勢いるだろうしね。

現実にもドラマの様に皆が心を入れかえる人ばかりだったら
もっと住みよい世の中になるのにね。


それにしても、特にこの副担は本当に憎たらしかったから
村川さんの演技がお見事だったという事でしょう



富田さんの役柄も素敵
一言で表すなら「カラッとしている」
何事もくよくよしないで、いつも前向き。
きっとこういう人には多くの人が助けられるし
私もそうなりたいなぁと思います。
全く正反対の性格だけど


いずれにしても流石はNHK
質の高い作品だと思います。
障がい者の問題に留まらず、しっかり教育問題にも触れている。
思わず私は小学校の先生の事を思い出しました。
すごくお世話になった先生の事を。

何度か語った事があるけど
よしおかも小学生の時いじめられていた。
その時に担任が、今回の塙先生と同じ様に
最初にその事実を知った時

「その辛い気持ちを解ったあげられなくて、ごめんなさいね。」と
謝ってくれたのです。
それだけでどんなに救われた事か。


小学6年生の時、新しく算数を教えてくれた先生がすごく面白く授業をしてくれて
別に勉強時間を増やした訳でもないのに
いきなり100点が取れた
もちろん私1人ではなくクラスに数人出て
いっきに算数が好きな教科になった
まあその後は難しく出題して、100点は取れなかったけど、
勉強が好きになるきっかけを作ってくれた事に間違いない。

改めて、先生の力って偉大だな~と思いました。
本当に素敵な職業ですよね。


このドラマはそんな風にチャレンジドの事、
そして教育の事をしっかりと私たちに語りかけてくれたのではないかな。

深く言えば、それに留まらず、
何でも、どんな状況でもそうでしょうが
人は生きていくのを決して止められない。
なら、楽しく過ごした方が、
前向きに生きた方が良いですよね。
自分も前向きにいこうって元気になれた作品です

佐々木さんは続編もやる気満々らしいですが、
よしおかも是非期待します

素敵なドラマを作ってくれたスタッフの皆さん有難うございました

サントラが映画を越えた!

2009-11-10 21:50:59 | 洋画クライムアクション・バイオレンス
デビュー作ロック・スットク&トゥー・スモーキング・バレルズを見て
すっかりガイ・リッチー監督のファンになった私

劇場に見に行ったかどうかは覚えていませんが
サントラにははまりましたね~。
何十回聴いた事か。
という訳でセットでよしおかコレクション



スナッチ 


ロック・ストックを見たブラピが
是非出演させて欲しいとお願いし
破格のギャラで出演したと言うのは、あまりに有名な話。

今ではすっかりお馴染みとなったジェイソン・ステイサム
当時は無名だったから
主役なのに端っこにいます。
追いやられています

発端はフランキー・フォーフィンガー(ベネチオ・デル・トロ)が
盗んだ86カラットの大~きなダイヤモンド

盗まれたニューヨークのマフィアアビー(デニス・ファリーナ)は当然黙っていませんが
ストーリーはそんなに単純ではありません



ロンドンでは非合法な賭けボクシングが行われています。
そのプロモーターのターキッシュ(ジェイソン・ステイサム)は
ひょんな事から試合にでる人に怪我をさせてしまうのです。

困った彼は急遽、流浪民のミッキー(ブラット・ピット)に
出場してもらう事にします。

ところが本来負けなければならないミッキーが勝ってしまい…
しかもそのボクシングのノミ屋にはフランキーも現れ…



一見関係なく思えるこのシチュエーション。
けれど全てが複雑に絡み合い、交じり合った時
シンプルな結末に辿り着くのです

鍵を握るのは何でも食べようとする一匹の犬。
音楽がシーンを見事に盛り上げている犯罪アクションです



個人的には手下の黒人3人組が好き
間抜けすぎというか、お茶目すぎる。
特に強盗に入ったは良いけど、まんまと捕まって
大あらわになるシーン。

シャッターが全て下りて閉じ込められるんだけど
実は押す扉じゃなく、
引くんだったというベタベタなオチ。
ちょっと落ち着いたら~

その1人は「逃がし屋」という異名があるのに
運転席からもまともに降りられない

こういういかにもな笑いは好きです

そうそう彼らが車の中で話している時に掛かっている曲は
The Johnston BrothersのHernando's Hideaway
これはラテンぽくて格好良いです


最初に私がサントラにはまったと書きましたが、
その通り、他にも素敵な曲が詰まっていますよ~

有名なアーティストだと
10ccのDreadlock Holidayとか
元監督の奥さんMadonnaのLucky Starとか。
これは出演者が好きな歌として掛かっています。

エンディングはサントリーCMソングにも使われた
Huey "Piano" Smith & The Clowns / Don't You Just Know Itだし。。


とにかくこの映画は
内容よりもサントラが格好良い

何と言うのか、
シーンが音楽に盛り上げられたのではなく
音楽が勝っちゃった

だから好きな割には低い評価になってしまった
でも間違いなくサントラは格好良いので聴いてみて下さいね