聴くネタバレ映画・ドラマと英語日記

~元MC苅田三貴が見た映画やドラマを私情バンバンはさんでご紹介♪

家族が欲しかったら自分で作りなさい

2011-06-23 19:12:39 | 洋画ヒューマン
娯楽作品とは言い難く、
今年のアカデミー賞でノミネートされたものの受賞しなかったのは
納得しつつも…


"新しいタイプの家族の形"を描いていて
とっても面白かった

個人的には好きな部類の作品。

ご自身も精子提供を受けて出産している
リサ・チョロデンコ監督の10年の作品





キッズ✣オールライト



万人受けする内容ではないので
札幌ではディノスシネマズ札幌劇場のみで上映



主演のアネット・ベニング
ジョニ・ミッチェルの曲を歌うシーンが心に残り、
帰ってきたら早速YOUTUBEでチェックしてしまいました






アメリカ西海岸に暮らす
18歳のジョニ(ミア・ワシコウスカ)は
大学を控えて、間もなく1人暮らしをする予定


弟のレイザー(ジョシュ・ハッチャーソン)は
思春期真っ只中の15歳で
姉に、あるお願いをします。


″本当の父親を調べて欲しい″と。



実はこの姉弟にはパパがいなくて、
いるのはママ2人



もちろんママ2人でも
父親的存在の厳格なニック(アネット・ベニング)と
朗らかなジュールス(ジュリアン・ムーア)が
愛情たっぷりに育てているので、
幸せに暮らしてはいるのですが…


やっぱり遺伝上の父は気になる様で…





調べて、実際に会ってみるとその父
ポール(マーク・ラファロ)は
オーガニックレストランを経営していて、結構イイ奴

いつしか家族の仲に入っていくのですが…



21世紀の現代、家族の形は様々。
それでも、傷つけ、許し、受け入れ、愛し
絆を深めていくのは皆一緒です











もともと″同性愛″だから
何かが違うとは思っていなかったけど
改めて、
家族を想う気持ちは一緒なんだなぁと思います


だからこの映画は″家族映画″として秀逸なのでしょう



印象深いシーンが2つあって
まずはジュールスが許しを請う所。


彼女は長く一緒に居る中で、
自分の悪い部分を責められているような気になり、
ポールと浮気してしまうんですね。


もちろん謝ってもすぐに許される様な事ではないけど
彼女の立場は理解できた。


大事なのに
どうしてこんな傷つける真似をしてしまったのか
自分が情けないやら、嘆かわしやらで
後悔の嵐


けれど誰だって生きていたら
こんな経験1度や2度はあるでしょう。


あとは時間をかけて償っていくしかない。


逆の立場なら許す器を持ちたい





もう1つはニックがポールを締め出すシーン。


浮気がバレても、彼は家にやってきた。
そんなずうずうしい彼に、彼女は



″家族が欲しいんなら、自分で作んなさい″と。




最近本当に、家族って″作る″もんなんだなって
気がしてきたけど
その過程で疑問が浮かんだ。


親きょうだいも、旦那さん・奥さん・子供もどちらも″家族″

じゃあどちらかを優先させなければならない時
どちらを選ぶ



きっとそれなりの年齢になれば
多くの方が悩んだ経験あるんじゃないでしょうか。


私の答えは出ている。
それは自分の″作る″家族。


だってすでにある″家族″には守られてきたんだもん。
大人になったら今度は私が守る番。
それを後世に残していく事こそ責任なんだろうなぁと感じるのです


もちろん言うほど簡単じゃない。
煩わしくって、面倒臭くって、嫌になる時もあるでしょう。

だからこそ、愛おしいのです。
色んな困難を乗り越えるからこそ、情がわくのです。

愛か情か判らないなんて、そんなの愚問。
家族には全部存在するんだもん。

この映画にはそんな家族の絆がしっかり描かれていますよ


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