半分まで観て途中になっていたので
見直し分も含めて、各エピソードを2回ずつ見ているんですが
これ、2回目に観た方が面白いわ
最初は「おうおぅ、平凡だった夫婦は一体どうなっていくのだ」と
ギャングの抗争に巻き込まれていく2人の行方ばかり気になっていたけど
本筋を知って余裕があると、
シーズン1に繋がる部分や色んな伏線に気付かされるから
人間の汚い、辛い部分ばっかりの中
ほんの少しだけ希望を描くこの手のダークなドラマ。
人間には基本的に楽観的な人と深い部分に目がいく人の
2種類がいるのだなぁと改めて感じます
FARGO 2ND SEASON
70年代の音楽も格好良いし、
マイク・ミリガン役ボキーム・ウッドバインの演説系の演技も素敵な全8話、
本国では2015年にOAされました
すでに日本でもDVD化されていますし、Amazon・ビデオではプライム会員なら無料です
物語はシーズン1に登場したモリー・ソルヴァーソン副署長(アリソン・トールマン)の
父ルー(パトリック・ウィルソン)が現役の警官だった1979年。
ノースダコタ州ファーゴではゲアハルト・ファミリーが一帯を牛耳っていました。
ファミリーの中でもうだつの上がらない三男ライ(キーラン・カルキン)が
自分の思うように動いてくれない判事を射殺したことがきっかけで
事態は思わぬ方へ…
ワッフル店で判事と居合わせた人々を一緒に殺した後、
自分が車にひかれてしまうのです
そしてはねたのが自分探しをしている美容師の
ペギー・ブロムクイスト(キルスティン・ダンスト)だったからさあ大変
警察に通報せず、車に乗せ、家に連れ帰った挙げ句
夫エド(ジェシー・プレモンス)と一緒に隠ぺいしようとするのです
もちろん、ライはギャング一家ですから
ファミリーが黙っている訳もなく犯人を捜し始めます。
一方でファミリーは、カンザスシティのマフィアとも抗争が勃発
ルーと義理の父である保安官ハンク・ラーソン(テッド・ダンソン)が捜査を進める中、
判事殺しはシーズン1で語られたスー・フォールズの大虐殺に繋がり…
映画「ファーゴ」でオスカーを手にした
ジョエル&イーサン・コーエン兄弟自身の製作総指揮のもと
ダークユーモアのある世界観はそのままに書き下ろされたドラマ版第2弾です
コーエン兄弟はキルスティン・ダンストが好きで好きで
仕方がないのですかねぇ
そう感じざるを得ないほど、ペギーのキャラが際立っていました。
ほんの、ほんの紙一重、世の中とずれている狂った女。
狂っているからこその異彩を放つ美しさ…
きっかけは人をはねてしまった事。
本当なら警察に通報するはずが
「平凡な主婦で終わりたくない」と夢を抱いているせいか
家に連れ帰ってしまった。
そして家に居るはずのない人がいて
思わず殺してしまったエドを丸め込み証拠隠滅。
夫が精肉店に勤めてるのをいい事に
肉をミンチする機械で、ライを粉々に…
こうなったらもう止まらない。
エドが家族を守りたいだけでずるずる巻き込まれている一方で
彼女はギャングに負けない冷徹さを身に着けていきます。
と言うより元々そうだった
ゲアハルト家の長男ドッド(ジェフリー・ドノヴァン)を人質にとった
#8"ロップロップ"なんて最高だったな~
ドッドが「くだばれ(Go to hell!)」なんて汚い言葉を使おうものなら
ナイフで左胸をグサッ
それに対して「このあま(Bitch!)」とまだ反抗すると
今度は右胸をグサッ
ギャングに丁寧な言葉を話させるのねw
そりゃ最終的にエドは死ぬのに彼女だけ生き残るわ。
そう、結論を言ってしまうとゲアハルト家は全滅し
多くの人が死んでしまう…
これが"スーフォールズ(サウスダコタ州の都市)の大虐殺"なんですが
そんな中ペギーは生き残るのです。
大虐殺が描かれているのが#9"城"で
あまりの凄惨さに観終わるとどっど疲れがでます。
ゲアハルト家腹心のハンジー・デント(ザーン・マクラーノン)が裏切るのも凄まじかった…
後で来たミリガンのあれって感じにもやられた感満載
ルーの危機の時助けられたあの物体にもやられたー。
実はこの物体、E5″賢者の贈り物"で子供の頃のモリーが描いていたんですよ。
もしかして助けたのはモリーな~んちゃって
そうそう、このエピソード音楽は特に格好良いんです
♪Cymande(サイマンデ)/ Getting It Backなんて
当時流行していたFUNKですが超クール
と言う訳で最初にも書いたけどかなり救いようのない中
最後の最後はルー一家がハンクおじいちゃんも交えて4人で団らんしているシーン。
これで何とか救われた~という感じですね。
まあ人生なんて、本当一時でも幸せな気持ちになれたら万々歳なのかもしれませんね。
うん。深いドラマでした
ちなみに#6″そして彼らは犀になった″で
ハンク役のテッド・ダンソンが
ペギーに「鑑識はすごいぞ。最近の技術は原子レベルで判る。」と言っていましたが
CSIを思い浮かべてニヤッとしたのは私だけでしょうか
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以下のエピソード、Amazonプライム会員なら全話無料ですよ
#1"レーガンを待ちながら"
#2"掟の前で"
#3"シーシュポスの神話"
#4"畏れと慄き"
#5″賢者の贈り物″
#6″そして彼らは犀になった″
#7"親の因果は子に報う"
#8"ロップロップ"←ペギーの切れっぷりが最高!
#9"城"←スー・フォールズの大虐殺が描かれている
#10"振り出し"
見直し分も含めて、各エピソードを2回ずつ見ているんですが
これ、2回目に観た方が面白いわ
最初は「おうおぅ、平凡だった夫婦は一体どうなっていくのだ」と
ギャングの抗争に巻き込まれていく2人の行方ばかり気になっていたけど
本筋を知って余裕があると、
シーズン1に繋がる部分や色んな伏線に気付かされるから
人間の汚い、辛い部分ばっかりの中
ほんの少しだけ希望を描くこの手のダークなドラマ。
人間には基本的に楽観的な人と深い部分に目がいく人の
2種類がいるのだなぁと改めて感じます
FARGO 2ND SEASON
70年代の音楽も格好良いし、
マイク・ミリガン役ボキーム・ウッドバインの演説系の演技も素敵な全8話、
本国では2015年にOAされました
すでに日本でもDVD化されていますし、Amazon・ビデオではプライム会員なら無料です
物語はシーズン1に登場したモリー・ソルヴァーソン副署長(アリソン・トールマン)の
父ルー(パトリック・ウィルソン)が現役の警官だった1979年。
ノースダコタ州ファーゴではゲアハルト・ファミリーが一帯を牛耳っていました。
ファミリーの中でもうだつの上がらない三男ライ(キーラン・カルキン)が
自分の思うように動いてくれない判事を射殺したことがきっかけで
事態は思わぬ方へ…
ワッフル店で判事と居合わせた人々を一緒に殺した後、
自分が車にひかれてしまうのです
そしてはねたのが自分探しをしている美容師の
ペギー・ブロムクイスト(キルスティン・ダンスト)だったからさあ大変
警察に通報せず、車に乗せ、家に連れ帰った挙げ句
夫エド(ジェシー・プレモンス)と一緒に隠ぺいしようとするのです
もちろん、ライはギャング一家ですから
ファミリーが黙っている訳もなく犯人を捜し始めます。
一方でファミリーは、カンザスシティのマフィアとも抗争が勃発
ルーと義理の父である保安官ハンク・ラーソン(テッド・ダンソン)が捜査を進める中、
判事殺しはシーズン1で語られたスー・フォールズの大虐殺に繋がり…
映画「ファーゴ」でオスカーを手にした
ジョエル&イーサン・コーエン兄弟自身の製作総指揮のもと
ダークユーモアのある世界観はそのままに書き下ろされたドラマ版第2弾です
コーエン兄弟はキルスティン・ダンストが好きで好きで
仕方がないのですかねぇ
そう感じざるを得ないほど、ペギーのキャラが際立っていました。
ほんの、ほんの紙一重、世の中とずれている狂った女。
狂っているからこその異彩を放つ美しさ…
きっかけは人をはねてしまった事。
本当なら警察に通報するはずが
「平凡な主婦で終わりたくない」と夢を抱いているせいか
家に連れ帰ってしまった。
そして家に居るはずのない人がいて
思わず殺してしまったエドを丸め込み証拠隠滅。
夫が精肉店に勤めてるのをいい事に
肉をミンチする機械で、ライを粉々に…
こうなったらもう止まらない。
エドが家族を守りたいだけでずるずる巻き込まれている一方で
彼女はギャングに負けない冷徹さを身に着けていきます。
と言うより元々そうだった
ゲアハルト家の長男ドッド(ジェフリー・ドノヴァン)を人質にとった
#8"ロップロップ"なんて最高だったな~
ドッドが「くだばれ(Go to hell!)」なんて汚い言葉を使おうものなら
ナイフで左胸をグサッ
それに対して「このあま(Bitch!)」とまだ反抗すると
今度は右胸をグサッ
ギャングに丁寧な言葉を話させるのねw
そりゃ最終的にエドは死ぬのに彼女だけ生き残るわ。
そう、結論を言ってしまうとゲアハルト家は全滅し
多くの人が死んでしまう…
これが"スーフォールズ(サウスダコタ州の都市)の大虐殺"なんですが
そんな中ペギーは生き残るのです。
大虐殺が描かれているのが#9"城"で
あまりの凄惨さに観終わるとどっど疲れがでます。
ゲアハルト家腹心のハンジー・デント(ザーン・マクラーノン)が裏切るのも凄まじかった…
後で来たミリガンのあれって感じにもやられた感満載
ルーの危機の時助けられたあの物体にもやられたー。
実はこの物体、E5″賢者の贈り物"で子供の頃のモリーが描いていたんですよ。
もしかして助けたのはモリーな~んちゃって
そうそう、このエピソード音楽は特に格好良いんです
♪Cymande(サイマンデ)/ Getting It Backなんて
当時流行していたFUNKですが超クール
Getting It Back | |
Cymande(サイマンデ) | |
Alaska |
と言う訳で最初にも書いたけどかなり救いようのない中
最後の最後はルー一家がハンクおじいちゃんも交えて4人で団らんしているシーン。
これで何とか救われた~という感じですね。
まあ人生なんて、本当一時でも幸せな気持ちになれたら万々歳なのかもしれませんね。
うん。深いドラマでした
ちなみに#6″そして彼らは犀になった″で
ハンク役のテッド・ダンソンが
ペギーに「鑑識はすごいぞ。最近の技術は原子レベルで判る。」と言っていましたが
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#2"掟の前で"
#3"シーシュポスの神話"
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