goo blog サービス終了のお知らせ 

聴くネタバレ映画・ドラマと英語日記

~元MC苅田三貴が見た映画やドラマを私情バンバンはさんでご紹介♪

ザ・クラウン シーズン1

2017-09-12 20:49:24 | 史劇・歴史・伝記
エミー賞もあと1週間を切りましたが、
こちらも完走しました

作品、主演女優=クレア・フォイ、助演男優=ジョン・リスゴー、
監督=スティーヴン・ダルドリー、脚本=ピーター・モーガンなど
主要なものでは5ノミネートのイギリス王室を描いたロイヤルドラマ。

モデルになっているエリザベス女王もファンだというのも納得の作品



          ザ・クラウン 1ST SEASON

多少大げさに脚色されているのを気にされているようですが、
そこは物語なのでご勘弁
Netflixで2016年から配信中の全10話鑑賞しました

エリザベス王女(クレア・フォイ)とフィリップ王子(マット・スミス)が結婚した
1947年のイギリスはロンドン。
国王ジョージ6世(ジャレッド・ハリス)の体調が悪化する中
51年にはウィンストン・チャーチル(ジョン・リスゴー)が2度目の首相になります。

さらに体調が悪化し、自分の死期を悟った国王は
今後の事を考えてエリザベス王女に外遊させる事に。

最初は子供達を残しての訪問だったので
フィリップは渋っていたのですが了承し、
2人でまずはケニアを訪れている最中の1952年、国王が崩御。

悲しみに暮れ、準備もできていない状態で
王女は即位する事になるのです。

現在はツイッターまでしている今なお精力的な女王エリザベス2世
けれど政治的な確執や母、妻としての葛藤などがあったはず。
そんな様々な困難を乗り越え、いかにして世を治めたかを描き、
今年のエミー賞作品賞にもノミネートされた重厚なドラマです


最初の方は歴史的事実を確認したって感じでしたが、
その後加速度的に面白くなってきました

まず、魅せられたのは監督賞にノミネートされた#2″国王崩御″
特に男同士の対決が見ものでした

国王が亡くなって王に仕えていたピーター・タウンゼント(ベン・マイルズ)は
王室を去らなければならなくなったんですね。
マーガレット王女(ヴァネッサ・カービー)との不倫を知っている
個人秘書トミー・ラッセルズ閣下(ピップ・トレンス)は追い出そうとするものの
居座ろうとするピーター。

じっと目を見据えてのやり取りにはゾクゾクしましたよ。
そうですよね~。
仕える者同士の確執だってあるのです。

もちろん王室内…というのか内外でも。
元々エリザベスは国王になるはずではなかった。
と言うのもジョージ6世には兄が居て
先にエドワード8世として即位していたのです。
でも離婚歴のあるアメリカ女性の為に王冠を捨て、
弟のジョージが国王に。

最後まで彼女を認めなかった前エドワード8世=ウィンザー公爵(アレックス・ジェニングス)は
事ある毎に自分たちを認めない政府や王家を恨んでいるのです。
一方、即位したせいで早死にしたと思っている皇太后は彼の事を許せず…

内閣ではチャーチル首相を引きずりおろしたい人達が
次々に画策します。
最終引きずりおろされる前に…
まあこれも計算だったのかもしれませんが
80歳の記念に書いてもらった肖像画を見て自分の老いに向き合い、自ら退く事に。
描かれた#9"暗殺者たち"は脚本賞にノミネートされていますが
こちらも秀逸でした。

個人的にメロドラマ好きなのでエリザベス女王の妹
マーガレット王女(ヴァネッサ・カービー)と
ピーターのロマンスの行方が気になって
途中で調べてしまったのですがw
離婚歴があって16歳も年上という事で2人は引き裂かれてしまうのですね。

彼女は「ローマの休日」のモデルでもあるとか、ないとか…

最初は応援すると言ったのに、迷いに迷った挙句
頭の上に乗っているクラウンを優先するしか選択肢がない事に気付いた女王。

1万人以上が死亡した公害ロンドン・スモッグをチャーチル首相が解決する姿を描き
エピソードとしても素晴らしかった#4″神の御業″では
女王の祖母メアリー皇太后も言っていたのですが
女王が仕えるのは″神″に対して。

キリスト教で離婚を禁止している以上、ピーターとの結婚を認められなかったのです。
それを悟ったというのか決意した時の女王の顔。
苦悩なんて言葉では語れないほど
一般人には想像できない感情があったのだと思いました。

そしてずっと文句ばかりだったフィリップ殿下。
この彼女を見て考えを改めたのでしょうか…

12月8日に配信が決定しているシーズン2では
より彼にスポットが当たるようです。
デクスターマイケル・C・ホールジョン・F・ケネディ大統領役で出演するそう。
楽しみ~

その前に第69回エミー賞ですよね
今年は9月18日(月)朝9時からFOXで中継されます。
加入していなくてもHuluでも見られます

私はあれとあれが受賞するんじゃないかと予想しているのですが…
詳しくは後ほど、エミー賞の記事で。
このドラマの感想はもちろんあなたの予想も是非教えて下さいね

にほんブログ村 テレビブログ 海外ドラマへにほんブログ村 励みになりますのでクリックよろしくお願いします

娘を亡くした俺にラブソング…

2015-08-26 21:47:19 | 史劇・歴史・伝記
グループ名と数曲だけの知識だったので
タイトルを聞いた時、
「あれ?ジャズグループだったけか」と的外れな疑問を抱いたのも1年前。

勘違いも甚だしい
ニュージャージー出身の″ジャージー″だったのね

ジャージー・ボーイズ

ジャズだったら″ジャジー″か
というくだらない前置きを書いたら読む人が減りそうですが、
ちょっとお待ちを

めちゃめちゃ心に染みる作品でしたから
さすがはクリント・イーストウッド監督

キネマ旬報映画ベストテン外国映画部門では
見事ベスト1にもなっている2014年の作品です。

1951年ニュージャージー州。

州の実力者ジップ・デカルロ(クリストファー・ウォーケン)ともつながりのある
トミー・デヴィート(ヴィンセント・ピアッツァ)は
ベースのニック・マッシ(マイケル・ロメンダ)と3人で
″バラエティ・トリオ″というバンドを組んでいました

そんな彼の目に留まったのがこの物語の主人公。
のちにフォー・シーズンズのリードヴォーカル
フランキー・ヴァリとして名をはせる事になる
フランチェスコ・カステルチオ(ジョン・ロイド・ヤング)

独特のファルセットボイスがすぐに人を魅了し、
才能豊かな駆け出しの作曲家
ボブ・ゴーディオ(エリック・バーゲン)も仲間に加わります

そしてお馴染みの「シェリー」「恋はヤセがまん」「恋のハリキリ・ボーイ 」から
現在もアメリカ、日本問わず様々な人がカバーしている
「Can't Take My Eyes Off You(君の瞳に恋してる)」などをヒットさせ
ロックの殿堂入りまで果たすのですが
その成功の裏には測り知れない物語があって…

80歳を過ぎてなお精力的に作品を世に送り出している
クリント・イーストウッド監督ならではの
トニー賞を受賞したミュージカルの映画化です



ああ、Can't Take My Eyes Off Youって
彼の曲だったんですね

私はボーイズ・タウン・ギャング
あのディスコチックなヴァージョンで最初に知りました。
その時ちらっと原曲を調べた気がするのですが
すっかり忘れていた

改めてカバーしている人も調べましたが
時代を越えてそうそうたるメンバー。
すごいな~。
そんな曲を歌っていた人だったなんて

しかも娘をドラッグで亡くし
乗り越えるための曲として
ボブが作ってくれたんですね…

歌い切って正面を見つめる彼には
胸が痛くなりましたよ。

そして1992年にロックの殿堂入りを果たし
皆が再開するラストシーン。

本当家族や仲間って他人には判らないもろもろがあるんですよね。
トミーの莫大な借金が明らかになった時
何故そこまでして彼をかばったのか不思議で仕方ありませんでした。

その後の営業も全てその借金の返済のために
やる事になるのですから。
しかも実話でしょ。

でも
このラストで腑に落ちたと言いますか…
一部だけを切り取れば、
確かにトミーはいつまでたっても田舎者のチンピラって感じでしたが
フランキーの台詞にもあった様に
彼に拾ってもらわなければこの成功はなかった。

才能がある人はどんな形でも世に出るでしょって
今は思うけど
ネットも携帯もない当時、しかもアメリカなら違うのかも…

本当に彼の借金を肩代わりする価値があったのかもしれない。
全てを解りあったような2人の見つめ合う視線は
見えない感情を見せてくれた気がします。

さらに駆け出しの頃が素晴らしかったって振り返ると
昔に戻っている演出
素敵だね~

あんまりフォー・シーズンズについては詳しくなかったけど
改めて曲を聴きたくなったのも
素晴らしい作品だったからでしょう

今の私の頭の中のヘビロテは完全に「Can't Take My Eyes Off You」です
あ、「Sherry」もね。

にほんブログ村 テレビブログ 海外ドラマへにほんブログ村
ドラマじゃないけど励みになりますのでクリックよろしくお願いします

ジャージー・ボーイズ ブルーレイ&DVDセット
(初回限定生産/2枚組/デジタルコピー付) [Blu-ray]
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント

Very Best of Frankie Valli & Four Seasons

あなたの努力を知るべきだし、知られるべきよ

2013-05-17 14:37:38 | 史劇・歴史・伝記
映画が始まる前、スティーブン・スピルバーグ監督
南北戦争について簡単に説明してくれました。

もちろん映画の中で歴史について語る方法はあるけれど
時代も変わり、「ああ教科書で見たな」程度の人が増える中、
潔く、冒頭で語るのもいいなぁと思いました。

いや、むしろ若い人でも見られるから
とっても親切ですよね


アメリカ人ならその名を知らぬ人はいない
"最も偉大な大統領"第16代合衆国大統領
エイブラハム・リンカーンを描いた伝記映画




  リンカーン


今年のアカデミー賞で最優秀主演男優賞も受賞しましたが
ダニエル・デイ=ルイスの役作りは素晴らしいですね

今改めて、ネットで彼を検索すると
まあ似てる、似てる

彼が居なければこの映画は成立しなかったのだろうなぁと思います。

そしてリンカーンが居なければ、
アフリカ系アメリカン、延いては女性の今の暮らしもなかった事でしょう。



第16代アメリカ合衆国大統領
エイブラハム・リンカーン(ダニエル・デイ=ルイス)が
再選を果たし2か月が経った1865年1月。

リンカーン率いる奴隷に反対する北軍が、
賛成する南軍をまもなく制圧しようと優勢になっていました。

けれど大統領はただ戦争を終わらせるのではなく
ある事を成し遂げようと思っていたのです。


それは合衆国憲法修正第十三条を下院議会で批准する事


すでにリンカーンは奴隷解放宣言をしていましたが
全ての州での法的な根拠がなく
何としても"奴隷制を禁止する事が明記された"修正案が必要だったのです。


妻のメアリー・トッドサリー・フィールド)は南部出身で
幼い我が子を亡くした過去もあり、
必ずしも夫婦関係が上手くいっているとは言えませんでした。

それでも彼を支え、目標を共にしようとするのですが
同じ共和党内の票をかき集めても20票足りない…


そこで大統領はウィリアム・スワード国務長官(デヴィッド・ストラザーン)に
どんな策を使ってでも票を得るよう命じ、
W.N.ビルボ(ジェームズ・スペイダー)をはじめとする
私的な政治活動を行うロビイストを駆使して、
敵対する民主党議員の切り崩しにかかります。


一方、奴隷解放急進派のタデウス・スティーブンス(トミー・リー・ジョーンズ)は
その動きを冷ややかににみつめ…


「すべての人間は自由であるべき」という信念の下
奴隷制度をなくす、偉大なる功績を成し遂げたリンカーンが
如何にして世界を変える法律を作ったかを描いた伝記映画です















こういう事があったのだと世に送り出してくれただけで
スピルバーグ監督の功績も大きいのだけれど
やはり内容が内容なので、"映画"についてより
"リンカーン"を含めたその時代についての感想を書きますね。


最初に印象深かったのが
自分たちの自由を求めて戦う黒人の兵士が
リンカーンと話すシーン。

黒人の地位向上を訴える中で
「100年後には参政権を」という話があったのです。


一方、下院議会で「黒人に参政権を与えるのか」(ブーイング)
「女性に投票権を与えるのか」(ブーイング)と
民主党の反対派の人達が騒いでいるシーンも。


そうなんですよね。
今でこそ私達女性やアフリカ系アメリカ人が選挙に行くのは当たり前だけど
たった150年前は選挙権どころか
人間としてすら扱われていなかったのです。


リンカーンが修正案を通さず
ただ戦争を終わらせるだけだったら…


想像しただけでもそら恐ろしくなりますよね


だからね、いいんです。
どこまでが本当で、どこまでが脚色なのかは判りませんが
リンカーンが多少汚い手を使っていても。

たぶん、自分の為なら駄目でしょうけど
あくまで「他人」「後世」の為なら
それもまた正義の1つの形なのでしょう。

正義の奥深さを知りました。



そしてラストはとてもびっくりしたのですが
リンカーンは暗殺されていたんですね

授業で習った「人民の、人民による、人民のための政治」という名言や
奴隷を解放した事などは知っていましたが
この修正案を通した後すぐに暗殺されていたのは知りませんでした。

他人の為に奔走したのに
最後、他人にその命を奪われてしまうなんて
何とも皮肉なものですよね。

それでも彼はこうも言っていました。

何歳まで生きたかは重要ではない。いかにして生きたかが重要だ。
It’s not the years in your life that count. It’s the life in your years

これだけの事を成し遂げたからこそ重みのある言葉。

私が今のんきにパソコンの前に向かっていられるのも
このスタートがあったらからなのだと
改めてこの作品と偉大なる大統領に感謝する事にしましょう



にほんブログ村

サスペンスの神様と奥様

2013-04-14 15:19:50 | 史劇・歴史・伝記
「巨匠の有名な作品が出来上がるまでを描いている」

これだけの事前情報で劇場に行ったのですが、
どうしよう

まだ今年3分の1も終わっていないのに
2013年で1、2を争うんじゃないかと思う位
とてつもなく面白い作品に出会ってしまった


それはサイコ(60)を作った時の
アルフレッド・ヒッチコック監督を描いた

 

   ヒッチコック



彼の作品を胸を張れるほど沢山見た訳じゃないけれど
いや、むしろ沢山見ていないからこそ頭でっかちで
主演女優と色々あったとか
晩年はヒットしなかったとかは知っていた。

そういう情報を繋ぎ合わせると同時に
彼の人生を垣間見ることができて、本当に胸が熱くなりましたよ

"サスペンスの神様"の伝記であると共に
夫婦愛を描いたラブストーリーでもありました



数々のヒット作、名作を送り出して
すでに"サスペンスの巨匠"と呼ばれるまでになった
アルフレッド・ヒッチコック(アンソニー・ホプキンス)

1959年「北北西に進路を取れ」もヒットさせ、
次回作を選んでいた時。


有名になる前から共に映画を作ってきた
妻であり脚本家、助監督、編集技師でもある
アルマ・レヴィル(ヘレン・ミレン)が差し出したのは
今までも「舞台恐怖症」や「見知らぬ乗客」等で組んできた
脚本家ウィットフィールド・クック(ダニー・ヒューストン)が持ってきた1冊の本でした。


ところがヒッチコックは
アルマが彼と親しくしているのを気に入らず
読もうとすらしません

しかも彼が選んだのは
実在する殺人鬼を描いた小説



残忍な殺人鬼というかつてない題材だった上に
シャワーシーンなど検閲に引っ掛かりそうなものも多く
契約していたパラマウントには出資を断わられ…


それでも初めて映画を撮った時の
わくわくした気持ちを思い出したいと
財産をなげうってでも撮るという思いを汲み
アルマはいつもの様に協力する事に。


そんな思いとは裏腹に撮影は順調にはいかず、
アルマも次第にウィットフィールドと時間を過ごすようになり…


今ではサスペンスの金字塔とまで言われる「サイコ」
世に送り出されるまでを描いた知られざる物語です













映画に詳しい方ならご存知なのかもしれませんが
私は全くアルマ・レヴィルという女性を知りませんでした。

彼の女性関係と言えば、
グレイス・ケリー、ヴェラ・マイルズ、キム・ノヴァク、
そして今作ではスカーレット・ヨハンソンが演じていますがジャネット・リー
主演するブロンド女性に執着していた事ばかり


だからこ~んな夫婦愛があったのかと知って本当に感動しました


もちろんサイコ自体とても面白かったから
どんな風に作品が出来上がるのか、
すでに地位を確立した監督がどんな思いで作ったのかを
知るのも興味深かった。


大体、サイコについて本やネットで調べた時
引っ掛かっていた事があるのです。

何故にクレジットで2番目に名前のある人がすぐに死ぬのか。
いや、むしろヴェラ・マイルズこそ主演女優だよねぇと。

だから「主演女優を最初に死なせる」という事こそ
狙いだったと解って目から鱗が落ちました。

勝手にヴェラ・マイルズを気にいって
最後まで登場させられる役にしたのだと思ってましたからね


彼の作品に無くてはならないバーナード・ハーマンの音楽を
付けるシーンもぐっときたな~。
最初かの有名なシャワーシーンに
音楽を付けないって監督は反対していたんですってね

結局、付ける事になって
いざ劇場で公開された時、観客の反応と共に
振りかざしたヒッチコックのナイフも大爆笑だったし


そうそう、彼は編集にも長【た】けていたんですってね。
だから試写会では散々だったのに
編集に編集を重ねてここまで面白いものにしたんだと知ってビックリしました。



と、今回は「知った」というキーワードをずい分書いていますが
彼について知らない事が一杯明らかになり
少しだけ彼の人生を「知った」気がして、ますます他の作品も見たいと思いましたよ


この作品はサイコを見ていないと
せっかくの面白さが半減してしまうと思いますので、
是非ご覧になってから劇場に足を運んでくださいね。

あ、時間の無い方は私のレビューでもOKです

それにしても見終わって心が温かくなる素晴らしい映画でしたっ


サイコ [Blu-ray]
ジェネオン・ユニバーサル

朱蒙(チュモン)

2009-07-27 19:15:38 | 史劇・歴史・伝記
少なくとも
よしおか韓流ブームにはのった事がない。
でも面白い作品は国を越えて面白い


このドラマは昨年このブームの概念を打ち破り、
男性をも、年配の方をも巻き込んで、
レンタル業界を牽引しました。

それなら無視する訳にいきません。
現在、BS FUJIで毎週日曜日22時(または月曜日18時)~再放送中。
16話までO.A.
(それでもまだ序の口。全81話です


朱蒙(チュモン) 


この趣きのある歴史的な雰囲気がそそります。
日本にも時代劇があるけれど、韓国は圧倒的に色が鮮やか
宮殿、衣装なども見物の1つです

ちなみに韓国ドラマを見るのは
宮廷女官~チャングムの誓い~に続いて2作目です。


BC1世紀。
漢軍に抵抗する指導者ヘモスとユファがこの世に新たな命を授かります。

その名はチュモン(ソン・イルグク)。

しかし、ヘモスが漢軍に捕まり亡くなったと聞かされたユファ(オ・ヨンス)は
盟友であり、朝鮮の1つの王朝プヨクムワ王の側室になり
チュモンは他の2人の兄弟として育てられます。


兄・テソ(キム・スンス)と
2番目の兄・ヨンポは自分達が正室の子なのに
何故かチュモンの方が父の寵愛を受けていると感じ
敵視しています。
殺そうとした事もあります



さらに、一旦は国を追放されたチュモンでしたが
ヘモスが生きていて
彼が追放されている間にヘモスに武術を学び
その腕前が半端なく上達しているのをクムワが目撃したので…


3人に皇太子の地位を争わせる事にするのです
普通なら長男が継ぐはずの地位なのに。


ここから男とそしてその母の真剣勝負が開始
しかも最初は兄をたてていたヨンポも
次第に兄をも敵と見なし…
さあ、この闘いはどんな風に繰り広げられるのでしょう


さらに色恋沙汰も出てきましたよ~。
追放される前に出会った商人の娘ソソノ(ハン・ヘジン)は
テソにすっかり気に入られたんだけど
どうやらソソノはチュモンの事が気なるみたい
こちらもどうなる事やら。




きっと一国を背負う人には器の大きさ、決断力など
様々なものが必要とされるでしょうが
「純粋さ」って絶対必要だと思う。

まだ最初だけど、そんな「純粋さ」を持ちながら
チュモンがどんどん成長して男らしくなってきています。
そんな部分もお母様方を虜にした一因なのかもしれまんせんね。
よしおかもお母さんではないけど
成長していくチュモンを見るのが楽しみです


それにしても韓国でも悪役顔ってあるのでしょうか?
今回正室(テソ、ヨンポの母)役のキョン・ミリさんは
非常に嫌な女なんだけど(笑)
チャングムでも、やっぱり嫌な役がはまっていた。
きっとすごい女優さんなんだろうね


さあ、最後まで見たあなたはネタばれしないように
興奮を書き込んで下さい
いつもながら勝手 笑)
そして、まだ韓ドラを見たことないあなたも是非途中参戦して下さ~い
面白いですよ~

ちなみによしおかは近くのレンタル店でないものや
まとめてドバ~っと見たいものは
ネットを利用しているんだけど
DMM.com CD&DVDレンタルでは、現在1ヶ月無料キャンペーンやってますよ

マッチを消すとそこには…

2009-05-25 22:45:05 | 史劇・歴史・伝記
今年度ウォリーでアカデミー賞最優秀アニメーション部門を受賞した
アンドリュー・スタントンがナンバー1映画と絶賛し、
20回は見たという


アラビアのロレンス 


イギリスの大作の人デイヴィット・リーン監督の62年の作品です。

軍人であり考古学者でもある
トーマス・エドワード・ロレンスの自伝を基にしたスペクタクル。
劇場公開は202分だったようだけど
この完全版は226分
な、長い…



時は第一次世界大戦の真っ只中、1916年。
中東の砂漠地帯で生きるアラブ人たちは
トルコに侵略を受けていました。
トルコはイギリスの敵国ドイツと組んでいます。

そこで、イギリス陸軍のロレンス小尉(ピーター・オトゥール)は
アラブの事情にも精通していたので
現状を把握するため
ファイサル王子(アレックス・ギネス)の軍事顧問に送り込まれます。

ロレンスは戦術家として才能を発揮し、
次々に敵を破り
アラビア人たちからは、神の如く崇められる存在になりますが…

最初に案内人を同じ民族に殺された事にはじまり
やるせない殺し合いを目の当たりにしたり
アラブとイギリスの板ばさみに合ったりと
人と人の醜い争いに辟易もします。

それでも闘わなければならなかった英雄ロレンス。
広大な砂漠を舞台に
歴史に翻弄された1人の男の物語です











すごいね~
スペクタクルって、
雄大って、こういう事を言うんですね~。
家のちっちゃなTVで見たけれど
それでも、砂漠のあまりの美しさに感動しちゃいました


ただ、ただ広がる砂漠って
こんなにも私達の心をジーンとさせるんですね。


特にロレンスがマッチの火を消した瞬間
真っ赤な大きな太陽が昇るシーン
涙が出そうになるほど美しくて
本当、劇場の大きなスクリーンで見たかった
(後でネットで調べたら、この作品を代表する名シーンでした。
 そりゃそうよね)

最初の上から撮った映像で「おっ」っと興味をそそられ
実際にバイク事故で亡くなったロレンス目線で追った映像で納得。

これは映像を楽しむ映画なんだ

だって226分、つまり4時間弱
いくらヒーローだからって、
1人の人生描くのに1作品でこの時間はやり過ぎでしょ


今なら絶対2作品に分けるよね。
チェ・ゲバラとかレッド・クリフとかね。

それでも今でも語り継がれるのは
他でもないこの映像美とスケール感ですよね。
私の様な素人はただ感動するし
映画関係者は勉強する事が沢山あるでしょう。

音楽も重厚で良かったし
最初と途中で映像を流さず、
つまり真っ黒なスクリーンで4分も5分も
音楽だけを流すなんて、ちょっと考えられないですよね。


色々な意味で古き良き時代の作品なのでしょう。


この年、第35回アカデミー賞では
作品・監督・作曲を含め
7つの部門でオスカーを手にしています