世に数々の名作、傑作、秀作が
送り出されて約120年。
一体どれほどの作品があるのか
自分が見てきたのかも分かりませんが
1番好きなのは15年ほど変わっていない。
レザボア・ドッグス(92)
この映画に次ぐかも~と思われる作品に出会ってしまった
ジャンゴ 繋がれざる者
ちょっと知りたい事があれば
すぐにネットで調べられるこのご時世。
久しくパンフレットも買っていなかったけど
見終えて興奮そのままにゲットしましたよ~
しかもこれスパゲティ・ウエスタンならぬ
マカロニ・ウエスタンですよね
西部劇と言えばカテゴリーを見てもらえば一目瞭然。
私の苦手分野~
それでも面白くって2時間45分があっという間だったんだから
流石はクエンティン・タランティーノ
タランティーノ狂という人がいるというなら、そう言われても本望
先のアカデミー賞では、
脚本賞・助演男優賞でオスカーを手にしています
南北戦争が起こるほんの少し前。
奴隷制度に反対する北部と認める南部の対立が
激しくなっていた1858年。
認める方の"奴隷州"に属していたテキサス州で
足を鎖に繋がれている黒人達が
列をなして歩いていました。
先導している白人の兄弟に声を掛けたのが
キング・シュルツ(クリストフ・ヴァルツ)
表の顔は歯医者ですが、
実は賞金稼ぎ(=バウンティー・ハンター)
そのターゲットについて訊いたのですが
ドイツからやって来た彼は奴隷にも紳士に対応したのです。
それが気に入らなかった兄が銃を向けると
逆にシュルツが発射して殺害
改めて奴隷に訊ねると
そのうちの1人ジャンゴ(ジェイミー・フォックス)が知っていると言うのです。
そこで共に行動するようになり、賞金稼ぎになるのですが
実はジャンゴには目的が。
それは生き別れになった
妻ブルームヒルダ(ケリー・ワシントン)を助ける事でした。
銃撃の腕を磨き、心を鬼にして
やがて彼女が捕らわれている農園の主
ムッシュ・キャンディ(レオナルド・ディカプリオ)と対決するのですが
タランティーノにしか描けない激しすぎる脚本、
CGに頼らない壮大なスケールで
自身最高のヒットを飛ばすマカロニ・ウェスタンです
また、よしおか寒い事言っているな~と
あなどるなかれ~
最初に書いた
スパゲティ・ウェスタン(Spaghetti Western)とは
ギャグでも何でもなくて
60~70'Sに作られたイタリア製西部劇の事。
欧米での名称ですが、日本ではマカロニって言うんですよね。
ずっと何故だろうと思っていたら
映画評論家の故・淀川長治さんが
「スパゲッティだと細くて貧弱だから。」と変えたんですって。
今回パンフレットで知りました
で、肝心のストーリーですが
アウトレイジ ビヨンド(12)も真っ青の
これだけ激しいバイオレンスだと、当然批判も出てくる。
多くは「どこまで本当なのか判らない。」という事。
では逆に訊きます。
どこまでなら赦されるのか
映画の中では強制労働は当たり前、
黒人同士を殺させ合ったり、犬に食べさせたりと
思わず目を覆いたくなるシーンも沢山出てきました。
これら残虐な行為はたった1回なのかもしれない。
当たり前に行われていたのかもしれない。
はたまた実際には無かったのかもしれない。
だけど人を人として扱っていなかった。
その赦されざる事実は紛れもなくあったのです。
程度の問題ではありません。
人が人を物として扱う"奴隷制度"が
あったのは事実なのです。
そして現実には成し得ない復讐を
タランティーノが映画の中で成し遂げただけ。
それに対して非難する必要があるのでしょうか
ニューヨークの劇場では
前を陣取っていたアフリカ系の観客が
「イエ~ス」と雄たけびをあげて見ていたそうです。
決して面白くしてやろうとか
オーバーに書いてやろうとかそんな単純な理由で
この映画を作っていないのは明らかでした。
でなければジェイミーやサミュエルも出演しないでしょう。
ラブストーリーになっているのも素敵
そうそう、サミュエル・L・ジャクソンには
今回もやられましたよ~
ラストのあれはもちろん、あのビジュアル
出てきた瞬間笑っちゃいましたけど
執事スティーブンの白黒の対比はわざとなんですってね
あのウザったらしい喋り方も流石でしたよ。
ディカプリオの悪役も良かったし、
クリストフ・ヴァルツの
紳士でありながら冷酷なのも素晴らしかったし、
ちょっとタランティーノが太っていたのだけ気になったけど
個人的には2012年作品の中では
アカデミー賞作品賞を獲ったアルゴを抑えてNO.1
是非、この映画を好きな方と興奮を分かち合いたいわ~
ちなみにタランティーノはあちこちにオマージュを捧げているので
予習に「続・荒野の用心棒」や「国民の創生」などを見てから
劇場に行った方が良いという方がいますが見なくていい
むしろ知らなくても十分楽しめるからすごいんだと思います。
すでに見ているならもちろんそれはそれで楽しめるけど
別に授業じゃないんだから、思い思いに鑑賞すればいいと思いますよ
送り出されて約120年。
一体どれほどの作品があるのか
自分が見てきたのかも分かりませんが
1番好きなのは15年ほど変わっていない。
レザボア・ドッグス(92)
この映画に次ぐかも~と思われる作品に出会ってしまった
ジャンゴ 繋がれざる者
ちょっと知りたい事があれば
すぐにネットで調べられるこのご時世。
久しくパンフレットも買っていなかったけど
見終えて興奮そのままにゲットしましたよ~
しかもこれスパゲティ・ウエスタンならぬ
マカロニ・ウエスタンですよね
西部劇と言えばカテゴリーを見てもらえば一目瞭然。
私の苦手分野~
それでも面白くって2時間45分があっという間だったんだから
流石はクエンティン・タランティーノ
タランティーノ狂という人がいるというなら、そう言われても本望
先のアカデミー賞では、
脚本賞・助演男優賞でオスカーを手にしています
南北戦争が起こるほんの少し前。
奴隷制度に反対する北部と認める南部の対立が
激しくなっていた1858年。
認める方の"奴隷州"に属していたテキサス州で
足を鎖に繋がれている黒人達が
列をなして歩いていました。
先導している白人の兄弟に声を掛けたのが
キング・シュルツ(クリストフ・ヴァルツ)
表の顔は歯医者ですが、
実は賞金稼ぎ(=バウンティー・ハンター)
そのターゲットについて訊いたのですが
ドイツからやって来た彼は奴隷にも紳士に対応したのです。
それが気に入らなかった兄が銃を向けると
逆にシュルツが発射して殺害
改めて奴隷に訊ねると
そのうちの1人ジャンゴ(ジェイミー・フォックス)が知っていると言うのです。
そこで共に行動するようになり、賞金稼ぎになるのですが
実はジャンゴには目的が。
それは生き別れになった
妻ブルームヒルダ(ケリー・ワシントン)を助ける事でした。
銃撃の腕を磨き、心を鬼にして
やがて彼女が捕らわれている農園の主
ムッシュ・キャンディ(レオナルド・ディカプリオ)と対決するのですが
タランティーノにしか描けない激しすぎる脚本、
CGに頼らない壮大なスケールで
自身最高のヒットを飛ばすマカロニ・ウェスタンです
また、よしおか寒い事言っているな~と
あなどるなかれ~
最初に書いた
スパゲティ・ウェスタン(Spaghetti Western)とは
ギャグでも何でもなくて
60~70'Sに作られたイタリア製西部劇の事。
欧米での名称ですが、日本ではマカロニって言うんですよね。
ずっと何故だろうと思っていたら
映画評論家の故・淀川長治さんが
「スパゲッティだと細くて貧弱だから。」と変えたんですって。
今回パンフレットで知りました
で、肝心のストーリーですが
アウトレイジ ビヨンド(12)も真っ青の
これだけ激しいバイオレンスだと、当然批判も出てくる。
多くは「どこまで本当なのか判らない。」という事。
では逆に訊きます。
どこまでなら赦されるのか
映画の中では強制労働は当たり前、
黒人同士を殺させ合ったり、犬に食べさせたりと
思わず目を覆いたくなるシーンも沢山出てきました。
これら残虐な行為はたった1回なのかもしれない。
当たり前に行われていたのかもしれない。
はたまた実際には無かったのかもしれない。
だけど人を人として扱っていなかった。
その赦されざる事実は紛れもなくあったのです。
程度の問題ではありません。
人が人を物として扱う"奴隷制度"が
あったのは事実なのです。
そして現実には成し得ない復讐を
タランティーノが映画の中で成し遂げただけ。
それに対して非難する必要があるのでしょうか
ニューヨークの劇場では
前を陣取っていたアフリカ系の観客が
「イエ~ス」と雄たけびをあげて見ていたそうです。
決して面白くしてやろうとか
オーバーに書いてやろうとかそんな単純な理由で
この映画を作っていないのは明らかでした。
でなければジェイミーやサミュエルも出演しないでしょう。
ラブストーリーになっているのも素敵
そうそう、サミュエル・L・ジャクソンには
今回もやられましたよ~
ラストのあれはもちろん、あのビジュアル
出てきた瞬間笑っちゃいましたけど
執事スティーブンの白黒の対比はわざとなんですってね
あのウザったらしい喋り方も流石でしたよ。
ディカプリオの悪役も良かったし、
クリストフ・ヴァルツの
紳士でありながら冷酷なのも素晴らしかったし、
ちょっとタランティーノが太っていたのだけ気になったけど
個人的には2012年作品の中では
アカデミー賞作品賞を獲ったアルゴを抑えてNO.1
是非、この映画を好きな方と興奮を分かち合いたいわ~
ちなみにタランティーノはあちこちにオマージュを捧げているので
予習に「続・荒野の用心棒」や「国民の創生」などを見てから
劇場に行った方が良いという方がいますが見なくていい
むしろ知らなくても十分楽しめるからすごいんだと思います。
すでに見ているならもちろんそれはそれで楽しめるけど
別に授業じゃないんだから、思い思いに鑑賞すればいいと思いますよ
ジャンゴ 繋がれざる者 ブルーレイ&DVDコンボ(初回生産限定) | |
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント |