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6日 水戸室内管弦楽団 メン:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調

2005-11-13 | 水戸室内 ・サイトウキネン

                  H-49 3500円超安い(交通費7千円)
2005年11月6日[日]14:00開演 (13:30開場)
会場:水戸芸術館コンサートホールATM  主催:財団法人 水戸市芸術振興財団

バッハ・・最近バロックオペラ・ヘンデル・ヴィバルディの音楽を聴き実に心良い旋律美が、当然バッハの弦と木管の重唱にも・・綺麗、美しい、心も、身体の凝りを音波動が癒してくれる・・主題の繰り返し、高揚感が増す旋律美の繰り返し、実に綺麗な音樂・・
 大進、文昭、両氏の 寄り添い、溶け合い、音楽の会話が楽しい・・
絶妙な共振性と弦パートの巧さが、田中さん、安芸さん、堀さん・・等、常連の奏者の方、その中に若手奏者が、明日を担う若い顔 顔・・

メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
白眉でした、大進君は19歳の頃、渋谷で確か、最後のレナード・バーンスタイン来日時にマイケル・トーマス指揮PMFの演奏が・・当時は童顔の美少年・・演奏は素直さ、慈しみ、ソフトな音色と、極端な自己主張もなく、誠実な音楽創造、取り組みをしていた印象が・・
今回何年ぶりで聴き、大進君から大進様に成りましたね、透明感ある音色に、深み、奥行き感、力強さも増し・・奏でる音楽に心が ありますね・・
先生である田中さん とのアイコンが微笑ましい・・
席から真正面に田中さんの目線が見え、我が弟を見るような、眼差しと、時には厳しく、時には満足した顔が・・特に2楽章の旋律が美しく原初の感動が・・満足 満足 

ショスタコーヴィチ・・政治・社会体制からの、抑鬱感、絶望感、己の躁鬱感、主義、主張を音楽に密かに、大胆に?込め・・音楽創造を芸術の高みに押し上げた

今日はバッハの明るさ メンデルスゾーンの陽気さ、楽しさ ショスタコーヴィチの苦悩、躁鬱感、五感の叫びを・・聴く思いがする演奏会であった。

ヴァイオリン独奏:樫本大進 オーボエ独奏:宮本文昭
J.S.バッハ:オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1060R
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
ショスタコーヴィチ(バルシャイ編曲):弦楽器と木管楽器のための交響曲 ヘ長調
作品73a

樫本 大進 Daishin Kashimoto

1979年ロンドン生れ。恵藤久美子、田中直子、ザハール・ブロン、ライナー・クスマウルに師事。
96年フリッツ・クライスラー国際音楽コンクールをはじめ、5つの権威ある国際コンクールにて優勝を果たす。同年ロン=ティボー国際音楽コンクールでは史上最年少優勝(当時)という快挙で世界の注目を浴びた。欧州各地でのリサイタルのほか、ロリン・マゼール、小澤征爾、チョン・ミョンフンなどの著名な指揮者のもと、国内外のオーケストラと共演。数多くの音楽祭などにも出演している。室内楽にも積極的に取り組み、ギドン・クレーメル、ミッシャ・マイスキーなどと共演。また、2005年には日本で 3年振りにリサイタル・ツアーを行い、大きな音楽的成長が各誌で絶賛された。
95年アリオン音楽賞、97年出光音楽賞、モービル音楽賞のほか、受賞多数。
02年 NHK大河ドラマ「利家とまつ」では、劇中音楽や紀行テーマを演奏し話題を呼んだ。
現在、日本音楽財団より1722年製ストラディヴァリウス「ジュピター」を貸与されている。


▼水戸芸術館ATM速報2005年10月30日発-----------------

「田中(直子、MCOメンバー)先生は素晴らしい教師です。
いつもどうやって僕を力づけ、助けることができるかご存知です。
今でも、先生の励ましやご支援を感じることができます。
先生のレッスンはいつも大変面白く、それに先生はとても
チャーミングな方ですので、レッスンに伺うのが大好きでした。
先生は、決して怒ることはありませんでしたが、どうやったら僕に
練習させることができるかきちんとご存知でした。
先生のおかげで、僕は音楽に恋をし、音楽の持つ力を教わりました。
先生には本当に感謝しております。」

「宮本文昭さんと最初に同じ舞台で演奏したのは、宮本さんがまだ
ケルン放送交響楽団のソロ・オーボエ奏者だったときです。
宮本さんと出会い一緒に演奏した後で、真っ先に考えたのは、この
バッハの<オーボエとヴァイオリンのための協奏曲>のことでした。
この作品は以前から知っていて、宮本さんと演奏することができたら、
信じられないほど素晴らしい体験になるだろうと確信しました。
その時、母親からは、もし僕が一生懸命がんばっていれば、
多分いつかは宮本さんと共演できるようになる、と言われました。
母親というものはいつも、どうやって子供達に勉強させるか
よく知っていますね!ただ、残念なことに、この信じられないほど
美しい傑作をついに宮本さんと一緒に演奏できるようになるのに、
今まで時間がかかりました。でも、今となってはここまで時間が
経ったことが嬉しいです。MCOという素晴らしいオーケストラと共に、
それを実現できるからです!」
(水戸芸術館音楽紙vivo2005年11月「樫本大進インタビュー」より)

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まさに豊かな草原を駆け抜ける伸びやかな駿馬の澄み切った精神、
言葉の数々が読み手の心を愛と喜びで満たしゆさぶる、樫本大進
インタビュー記事掲載の「vivo」最新号、PDFファイルで下記より
ご覧いただけます。

下記サイト・・水戸室内管弦楽団・・19日・20日はベートーヴェンの曲が・・
http://www.soum.co.jp/mito/music/mco0511j.html