2005年7月30日 『フィレンツェの悲劇 『ジャンニ・スキッキ』
○悲劇&喜劇
ツェムリンスキー『フィレンツェの悲劇』 字幕付原語(ドイツ語)上演
プッチーニ 『ジャンニ・スキッキ』
字幕付原語(イタリア語)上演 公演監督: 栗林義信
指揮: クリスティアン・アルミンク ◎
演出: カロリーネ・グルーバー ◎
照明: 大島祐夫 演出助手: 三浦安浩 舞台監督: 大仁田雅彦
公演日: 2005年7月30(土)15:00 4F4-17 5千円 超安い
31(日)14:00 4F4-12 5千円 超安い
管弦楽: 新日本フィルハーモニー交響楽団 ◎
舞台美術: ヘルマン・フォイヒター 衣裳: ヘンリケ・ブロンバー
主催: 二期会オペラ振興会
美貌の妻の浮気疑惑に追い詰められる夫。嫉妬・殺人・そして大どんでん返し。
歌劇『フィレンツェの悲劇』(全1幕・上演時間:約1時間)
オスカー・ワイルドの戯曲を台本にしたツェムリンスキーの代表作。1917年初演。
息を呑む三角関係。貴族の跡取りグイード公と美貌の妻ビアンカとの浮気疑惑。じりじりと追い詰められる心理戦の果て、決闘を申し込むシモーネ。恋人に夫を殺すようけしかける妻。しかしグイードはシモーネに絞め殺されてしまう。その時、夫を見つめて妻は囁く・・。
ビアンカ:あなたはなぜそんなに強いと言ってくださらなかったの。
シモーネ:君はなぜそんなに美しいと教えてくれなかったんだ。
激しく抱擁し口づけする二人・・・
魂を魅了する耽美な音楽と倒錯的な結末が印象的なツェムリンスキーの大傑作。
オペラ発祥の地・花の都フィレンツェに渦巻く欲と金。プッチーニ唯一の痛快な喜劇。
歌劇『ジャンニ・スキッキ』(全1幕・上演時間:約1時間)
ダンテの神曲 地獄編 第30歌を原作に1918年に初演された。
フィレンツェの大富豪が亡くなり、その遺産を目当てに欲の皮のつっぱった親戚たちが繰り広げるプッチーニ唯一の喜劇。利用したつもりが結局、全員ジャンニ・スキッキの策にはまり、遺産はスキッキのものに。悔しがる人々。そんな騒動を他所に若い恋人たち・リヌッチオとジャンニ・スキッキの娘ラウレッタは恋する幸せに酔いしれる。リヌッチオの歌う「フィレンツェは花咲く樹のように」、ラウレッタの歌う「私のお父さん」など一度聴いたら忘れられない美しい名曲も心に残る。
『フィレンツェの悲劇』と『ジャンニ・スキッキ』は、ツェムリンスキーとプッチーニの傑作で、フィレンツェを舞台にほぼ同時期に初演された悲劇と喜劇。『フィレンツェの悲劇』は、行商から帰った商人シモーネが、留守中に妻のビアンカが浮気をしていたことを知り、さらにはその相手がフィレンツェ王子グイード・バルディであることを知り、心理的葛藤の末にグイードを殺してしまうという迫力の一幕物。オペラ上演は日本では初めて。軽妙な喜劇『ジャンニ・スキッキ』との二本立ては、今年もミラノ・スカラ座がアンドレアス・ホモキ演出で上演、かつて多田羅迪夫が契約し出演していたドイツのゲルゼンキルヒェン歌劇場では3月に新制作(ディーター・カエギ演出)があり話題を呼んだ。
(関連記事:http://www.nikikai-opera.or.jp/com_02.html)
●登場人物は3人きりの濃密な世界。オスカー・ワイルドの原作、ツェムリンスキーの渾身の傑作とだけあって、濃厚で激しく官能的な倒錯の世界が繰り広げられる。特にほぼ出ずっぱりのシモーネ役は難役中の難役だが、かつて大野和士指揮の東フィル・オペラコンチェルタンテシリーズでも同役で迫真の新境地を拓いた多田羅迪夫と、ドイツのアルテンブルク・ゲラ劇場で同役をレパートリーとして活躍する小森輝彦が満を持して登場(2003年4月、マティアス・オルダーグ演出)。
(小森輝彦Official web siteはこちら:http://www.teru.de/)
この作品に深みを添えるミステリアスな美貌の妻ビアンカには、艶のある深い声質とともに優美な舞台姿が大きな魅力のメゾソプラノ菅 有実子と『ニュルンベルクのマイスタージンガー』エーファで絶賛された本格派ソプラノ林 正子が競演。恋敵となりシモーネと決闘する王子グイードには大野徹也と羽山晃生の魅惑のキャスト。
●指揮のアルミンクは1971年ウィーン生まれの33歳。24歳でヤナーチェク・フィルを指揮してデビュー。最年少で首席指揮者に指名され、同年にザルツブルク音楽祭にもデビュー。2002~2003年シーズンには、スイスのルツェルン歌劇場の音楽監督とルツェルン交響楽団の首席指揮者を兼任するなど、目下絶好調の若き俊英。オスカー・ワイルドにも造詣の深いアルミンクが、昨年9月に音楽監督に就任した新日本フィルハーモニー交響楽団を率いての二期会オペラ・デビューである。
演出のグルーバーは、2005年10月に母国ウィーン国立歌劇場でプッチーニ『妖精ヴィッリ』(指揮:シモーネ・ヤング)も演出する予定
2005年7月30日
フィレンツェの悲劇 初めて聴く/観るオペラで3人の歌手のみで その日の調子がモロニでる・・生の醍醐味が30日は初めて聴く旋律 筋書きが錯綜した 愛/恋
嫉妬 歌手陣 オケ指揮者 一体の共振性 ドラマ性 人間の根底にある 性・サガ 浮気相手へ・・
■キャスト
《フィレンツェの悲劇》 7/30日 7/31日
シモーネ
(バリトン) 多田羅迪夫◎ 小森輝彦◎
ビアンカ
(メゾ<リリコソプラノ>) 菅有実子◎ 林 正子○
グイード (テノール) 大野徹也○ 羽山晃生◎
《ジャンニ・スキッキ》 7/・30日・31日
ジャンニ・スキッキ (バリトン) 直野 資○ 蓮井求道 ◎
ラウレッタ(ジャンニ・スキッキの娘)(ソプラノ) 斉藤紀子○ 臼木あい ◎
ツィータ(ブォーゾの従妹) (コントラルト) 三津山和代○ 与田朝子◎
リヌッチオ(ツィータの甥) (テノール) 大間知覚○ 水船桂太郎◎
ゲラルド(ブォーゾの甥) (テノール) 猪村浩之 塚田裕之
ネッラ(ゲラルドの妻) (ソプラノ) 浅野美帆子 品田昭子
ベッド(ブォーゾの義兄) (バス) 大澤恒夫 筒井修平
シモーネ(ブォーゾの従兄) (バス) 境信博 大塚博章
マルコ(シモーネの子) バリトン) 吉川健一 馬場真二
チェスカ(マルコの妻) (メゾソプラノ) 山本ひで子 池田香織
スピネロッチョ(医者) (バス) 畠山 茂 鹿野由之
アマンティオ(公証人) (バリトン) 栗原 剛 村林徹也
ピネッリーノ(靴屋) (バス) 笹倉直也 山口邦明
グッチョ(染物屋) (バス) 追分 基 宮本聡之
18日 トリスタンとイゾルデ
なかのZERO大ホール 2F 6-46 4千円・超安い
一度だけの公演とは・・勿体無い・・6割位の入りで・・同時間・渋谷で外来オペラも・・2階4千円の席で・・最初から自由席のようで・・即前席へ移動・・皆様ごめんなさい
オケの規模は小さいが オケ力 歌唱力 演出力 全て良し
Ⅰ幕前半は・・最近イタオペを連続で観て・・長大なワーグナーモードに中々切りかえが・・進むに連れ・・中々ヤルジャン・・態勢が前に前に引き込まれる劇性 ロールの歌唱が素晴らしい 新たなワーグナー像を確立した
[トリスタン] 田代 誠◎ [イゾルデ] 飯田みち代◎
[マルケ王] 斉木健詞◎ [ブランゲーネ] 小畑朱実◎
青いサカナ団がオペラ芸術の最高峰『トリスタンとイゾルデ』を上演するんです!
これは無謀な挑戦か? それともオペラの新しい時代の幕開けか?>
神田慶一(国立オペラ・カンパニー 青いサカナ団芸術監督)
「実は"トリスタン"をやろうと思っていまして…」と口にすると、オペラに不馴れな方が相手なら「ああ、そうなの」で済んでしまうものの、オペラに通じていらっしゃる方が相手となると、まず驚いた表情を浮かべ、そして微笑みながら「それは楽しみですね」と言って頂ける。この様なリアクションこそがサカナ団が曲りなりにも16年活動して来た事の証であり、サカナ団という風変わりな団体の本質を表している。
『トリスタン』は物語としては実にシンプルな「許されざる」愛の物語である。メロドラマの典型の如くドロドロと進み、ザワザワと胸をえぐる。決して結ばれてはならない境遇の男女が"秘薬"によって恋に落ち、昼(こちら)の世界を捨て、夜(あちら)の世界だけで生きたいと願う。この作品はワーグナーの代表作であり、様々な要因の故に、滅多に上演される事ない、極めて魅力的で、かつ極めて難しい作品である。日本舞台界を未来を担う2人の若手芸術家、指揮者・神田慶一と演出家・粟國淳のタッグによって、<オペラ>とは決して欧米の伝統を神田慶 粟國 淳 ベニート・レオノーリ
照 明;笠原俊幸 大道具;東宝舞台 舞台監督;斉藤美穂
衣 裳;増田恵美 音 響;関口嘉顕 副指揮;高野秀峰
コレペティトゥール:
相田久美子/高野眞由美/朴 令鈴
キャスティング&プレス;池田卓夫
油彩:
神田慶一/多田麻由美 合唱:青いサカナ合唱団
管弦楽:Orchestre du Poisson Bleu [クルヴェナル] 今尾滋*
[メーロト] 大槻孝志
[若い水夫/羊飼い] 所谷直生 [舵 手]吉川誠二
指揮:神田慶一 演出:粟國淳
主催:国立オペラ・カンパニー 青いサカナ団
2005年8月27日28日 アドリアーナ・ルクブルール
アドリアーナ・ルクブルール」<チレア作曲>2005年8月27日(土)15:00・
5F2-8 4500円、高い 28日(日)15:00 4F3-8 3500円、超安い 東京文化会館
指揮者菊池氏は 初めて聴く・・雄弁・一音、一音の粒に、豊かさ、弾ける旋律美
がそれに共振する歌手人が・・出口 低音域の美しさ 中鉢 張りがありそしてシナヤカナな・・大げさな例えでは・・ホセ・カレーラスとドミンゴを足し二で割る様な声の質感が・・演劇でも脇役が良いと、主役がより一層引たち・・歌唱演技共、日本陣営が上出来なオペラとなる
外人部隊の初日は急遽のロール歌いで共振性が欠けていた、重唱になるとバランスの悪さが・・散見された・・今日の二度目公演では修正されるかも??
指揮者菊池・出口・中鉢 3氏を 今後大マーク・・注目である
指揮/菊池彦典◎ 演出/マウロ・ボロニーニ オケ・東京交響楽団◎
ヴェロニカ・ヴィッラロエル アドリアーナ・ルクヴルール 出口正子 ◎
マルチェッロ・ジョルダーニ マウリツィオ 中鉢 聡 ◎
エレーナ・カッシアン◎ ブイヨン公爵夫人 藤川真佐美 ◎
堀内康雄 ミショネ 牧野正人 ◎
久保田真澄 ブイヨン公爵 彭 康亮
持木 弘 シャズイユ僧院長 村上敏明 ◎
小林厚子 ジュヴノ 佐藤亜希子
永田直美 ダンジュヴィル 河野めぐみ
小山陽一郎 ポアソン 所谷直生
田島達也 キノー 党 党 主税
納谷善郎 公爵の執事 納谷善郎藤原歌劇団公
2005年8月18日 (木)
近代イタリアの作曲家チレアの傑作。甘い旋律とメロドラマ的な面白さで、世界的に人気のあるオペラです。
今回の藤原歌劇団公演では、実在したパリのコメディー・フランセーズの人気女優アドリアーナ//
またマウリツィオを愛するブイヨン公爵夫人に、スカラ座日本ツアー「リゴレット」のマッダナーレをはじめスカラ座、ローマ歌劇場、バスティーユ、テアトロ・レアル等ヨーロッパの主要歌劇場で活躍している新進メッゾ・ソプラノのエレーナ・カッシアン、コメディー・フランセーズの老舞台監督でアドリアーナに思いを寄せているミショネにヨーロッパの歌劇場で活躍する当団のバリトン、堀内康雄を配しています。
日本人キャストには「ルチア」「椿姫」「リゴレット」など数々のオペラで主演を重ねている出口正子、「ロメオとジュリエット」「椿姫」などの主演で著しい活躍の若手テノール中鉢聡、「アイーダ」のアムネリスや「イル・トロヴァトーレ」のアズチェーナなどで比類なき実力を見せた藤川真佐美、いまや実力派バリトンとしての地位を確立した牧野正人など当団の誇る最高のキャストを得て、満を持しての藤原歌劇団による「アドリアーナ・ルクブルール」の公演です。
指揮には、ヴェローナ野外オペラやミラノ・スカラ座をはじめ、ヨーロッパ各地で活躍している日本の誇る実力者・菊池彦典を迎え、イタリアの名演出家マウロ・ボロニーニ演出のローマ歌劇場のプロダクションを導入し、オーソドックスで華麗なイタリア・オペラ公演を予定しています。
第1幕
コメディー・フランセーズの楽屋
舞台監督のミショネが走り回る本番前の楽屋。女優デュクロのパトロンのブイヨン公爵とシャズイユ僧院長がやってくる。とそこへ、花形女優のアドリアーナが台詞を練習しながら現われる。その姿を見た公爵は彼女を絶賛するが、アドリアーナは謙遜し、<アリア「私は創造の神の卑しい下僕 」>と歌う。そして誰もいなくなったところで、彼女の恋人マウリツィオが現われ<二重唱「甘く優しい微笑」>と歌う。出番が近づき、アドリアーナは舞台へ向かう。
マウリツィオは公爵からの宴の誘いを受け、今夜アドリアーナに逢えぬ旨を小道具にしたため立ち去る。舞台を終えたアドリアーナは、逢えぬと知りショックを受けるが、もしかすれば宴で彼に逢えるかも知れない、という淡い期待を抱き、公爵の宴の招待をうける。
第2幕
セーヌ河岸にある公爵の別荘
ブイヨン公爵夫人もまた、マウリツィオに思いを寄せていた。マウリツィオを待つ公爵夫人はここで<アリア「苦しみの快楽」>を歌う。夫人は、マウリツィオが他の女に想いを寄せていることを感じ嫉妬し、マウリツィオに対し情欲の炎を露にする。そこに公爵が到着するのが見えたので、夫人は別室に隠れる。現われた公爵は、昼にデュクロがマウリツィオに手紙を宛てていたのを知っていたので、彼らが逢引していたと勘違いするが、公爵は“自分もちょうどデュクロに飽きていた所、どうせなら君が面倒見てくれたまえ”と言って、一件落着する。
そこにアドリアーナが現われ、ただの旗手だと思っていたマウリツィオが実はサクソニア伯爵である事を知り驚き、身分違いの恋に身を引くことを決心するが、彼の熱烈な愛に再び彼のもとに戻る。マウリツィオは、アドリアーナに別室に隠れている公爵夫人を逃がすように頼む。公爵夫人とアドリアーナはお互いに顔を隠していたため、はじめはわからなかったのだが、会話の端々でお互いが恋敵である事を知る。
第3幕
ブイヨン公爵の館の豪華なバロック風サロン
公爵夫人は、自分の恋敵は誰かを探りはじめる。宴に現われたアドリアーナの声を聞き彼女であると確信した夫人は、「捨てられたアリアドネ」の独白を所望するが、アドリアーナもあの夜の女性が夫人であると確信し、あてつけに夫を裏切り淫らな恋に燃えるフェードラの一節を激しく朗詠する。
第4幕
アドリアーナの家、三月の夕方
あの一件以来、病に伏しているアドリアーナにミショネや劇場の仲間が見舞い、劇場に復帰するよう励ます。そこに、マウリツィオからの贈り物である小箱が届く。中には、毒ガスが仕込まれており、倒れそうになる。その中味が自分の贈ったスミレであることに気付き<アリア「可哀想な花」>を歌う。そこにマウリツィオが現われ、誤解であることを解き、結婚の約束をするが、体にまわった毒がアドリアーナの命を奪う。
2005年8月27日28日 アドリアーナ・ルクブルール
アドリアーナ・ルクブルール」<チレア作曲>2005年8月27日(土)15:00・
5F2-8 4500円、高い 28日(日)15:00 4F3-8 3500円、超安い 東京文化会館
指揮者菊池氏は 初めて聴く・・雄弁・一音、一音の粒に、豊かさ、弾ける旋律美
がそれに共振する歌手人が・・出口 低音域の美しさ 中鉢 張りがありそしてシナヤカナな・・大げさな例えでは・・ホセ・カレーラスとドミンゴを足し二で割る様な声の質感が・・演劇でも脇役が良いと、主役がより一層引たち・・歌唱演技共、日本陣営が上出来なオペラとなる
外人部隊の初日は急遽のロール歌いで共振性が欠けていた、重唱になるとバランスの悪さが・・散見された・・今日の二度目公演では修正されるかも??
指揮者菊池・出口・中鉢 3氏を 今後大マーク・・注目である
指揮/菊池彦典◎ 演出/マウロ・ボロニーニ オケ・東京交響楽団◎2005年6月4日 椿姫
カーセンの演出を観た後では・・割り負け・であった 1.2幕と眠い
初日で 歌手陣が 固い オケは前日Aキャストで・・演奏した・・此れが歌無し 指揮が 感情移入も無し 統制力無し で・・残念
木下さんは2度目聴く 確か正月のNHKで さわりを歌った事が 印象が良かったので 期待して・・Ⅲ幕が 良く歌いこみ 己のものにしたと
ヴィオレッタ 木下美穂子 アルフレード 水船桂太郎
ジェルモン : 福島明也 フローラ 山下牧子
ガストン子爵 大川信之 ドゥフォール男爵 大塚博章
ドビニー侯爵 峰茂樹 藪西正道
医師グランヴィル 谷茂樹 アンニーナ 村松桂子
ジュゼッペ 伊藤俊三 片寄純也 仲介人 笹倉直也 村林徹也
●D席5.000 2F 20-36 高い
19世紀のパリを舞台に高級娼婦ヴィオレッタとプロヴァンス出身の青年アルフレードとの純愛悲恋。アレクサンドル・デュマ・フィスの「椿の花を持つ女」を原作に、流麗な音楽、美しい場面転換などオペラの中で最も人気の高い演目のひとつ。
今回、指揮にはアントネッロ・アッレマンディが登場。
1957年ミラノ生まれ。ピアノ、指揮を学び、21歳でデビュー。イタリア各地の歌劇場で活動を開始したほか、現代音楽のアンサンブルにも携わった。1980年、モーツァルトの「見てくれ馬鹿娘」を取り上げてから年一作のオペラ新演出を指揮。その後、ドニゼッティの「ゴルンコンダの女王アリーナ」の世界初録音を行った。90年パリでマーラーの「復活」を指揮。91年2月には、初来日を飾り、ヴァランティーニ=テラーニを迎えた藤原歌劇団のロッシーニ「チェネレントラ」公演で好評を博した。同団では、ベルリーニ「夢遊病の女」も指揮。90年代半ばよりウィーン国立歌劇場と契約、ヴェルディ、プッチーニの公演の指揮でも高い評価を得ている。
近年では、ケルンで「椿姫」「カヴァレリア・ルスティカーナ/パリアッチ」、フランクフルトで「椿姫」、ベルリン・ドイツ・オペラでの「ウェルテル」の新演出を指揮している。
演出は我が国オペラ演出界の巨匠:栗山昌良。
乾杯の歌〉〈花から花へ〉〈プロヴァンスの海と陸〉といった名曲の数々を、美声のソプラノ、テナー、バリトン等が盛り上げる。オペラ初心者からオペラ通まで老若男女問わず、必ず楽しめる作品。注目のヴィオレッタには佐々木典子と木下美穂子
○悲劇&喜劇
ツェムリンスキー『フィレンツェの悲劇』 字幕付原語(ドイツ語)上演
プッチーニ 『ジャンニ・スキッキ』
字幕付原語(イタリア語)上演 公演監督: 栗林義信
指揮: クリスティアン・アルミンク ◎
演出: カロリーネ・グルーバー ◎
照明: 大島祐夫 演出助手: 三浦安浩 舞台監督: 大仁田雅彦
公演日: 2005年7月30(土)15:00 4F4-17 5千円 超安い
31(日)14:00 4F4-12 5千円 超安い
管弦楽: 新日本フィルハーモニー交響楽団 ◎
舞台美術: ヘルマン・フォイヒター 衣裳: ヘンリケ・ブロンバー
主催: 二期会オペラ振興会
美貌の妻の浮気疑惑に追い詰められる夫。嫉妬・殺人・そして大どんでん返し。
歌劇『フィレンツェの悲劇』(全1幕・上演時間:約1時間)
オスカー・ワイルドの戯曲を台本にしたツェムリンスキーの代表作。1917年初演。
息を呑む三角関係。貴族の跡取りグイード公と美貌の妻ビアンカとの浮気疑惑。じりじりと追い詰められる心理戦の果て、決闘を申し込むシモーネ。恋人に夫を殺すようけしかける妻。しかしグイードはシモーネに絞め殺されてしまう。その時、夫を見つめて妻は囁く・・。
ビアンカ:あなたはなぜそんなに強いと言ってくださらなかったの。
シモーネ:君はなぜそんなに美しいと教えてくれなかったんだ。
激しく抱擁し口づけする二人・・・
魂を魅了する耽美な音楽と倒錯的な結末が印象的なツェムリンスキーの大傑作。
オペラ発祥の地・花の都フィレンツェに渦巻く欲と金。プッチーニ唯一の痛快な喜劇。
歌劇『ジャンニ・スキッキ』(全1幕・上演時間:約1時間)
ダンテの神曲 地獄編 第30歌を原作に1918年に初演された。
フィレンツェの大富豪が亡くなり、その遺産を目当てに欲の皮のつっぱった親戚たちが繰り広げるプッチーニ唯一の喜劇。利用したつもりが結局、全員ジャンニ・スキッキの策にはまり、遺産はスキッキのものに。悔しがる人々。そんな騒動を他所に若い恋人たち・リヌッチオとジャンニ・スキッキの娘ラウレッタは恋する幸せに酔いしれる。リヌッチオの歌う「フィレンツェは花咲く樹のように」、ラウレッタの歌う「私のお父さん」など一度聴いたら忘れられない美しい名曲も心に残る。
『フィレンツェの悲劇』と『ジャンニ・スキッキ』は、ツェムリンスキーとプッチーニの傑作で、フィレンツェを舞台にほぼ同時期に初演された悲劇と喜劇。『フィレンツェの悲劇』は、行商から帰った商人シモーネが、留守中に妻のビアンカが浮気をしていたことを知り、さらにはその相手がフィレンツェ王子グイード・バルディであることを知り、心理的葛藤の末にグイードを殺してしまうという迫力の一幕物。オペラ上演は日本では初めて。軽妙な喜劇『ジャンニ・スキッキ』との二本立ては、今年もミラノ・スカラ座がアンドレアス・ホモキ演出で上演、かつて多田羅迪夫が契約し出演していたドイツのゲルゼンキルヒェン歌劇場では3月に新制作(ディーター・カエギ演出)があり話題を呼んだ。
(関連記事:http://www.nikikai-opera.or.jp/com_02.html)
●登場人物は3人きりの濃密な世界。オスカー・ワイルドの原作、ツェムリンスキーの渾身の傑作とだけあって、濃厚で激しく官能的な倒錯の世界が繰り広げられる。特にほぼ出ずっぱりのシモーネ役は難役中の難役だが、かつて大野和士指揮の東フィル・オペラコンチェルタンテシリーズでも同役で迫真の新境地を拓いた多田羅迪夫と、ドイツのアルテンブルク・ゲラ劇場で同役をレパートリーとして活躍する小森輝彦が満を持して登場(2003年4月、マティアス・オルダーグ演出)。
(小森輝彦Official web siteはこちら:http://www.teru.de/)
この作品に深みを添えるミステリアスな美貌の妻ビアンカには、艶のある深い声質とともに優美な舞台姿が大きな魅力のメゾソプラノ菅 有実子と『ニュルンベルクのマイスタージンガー』エーファで絶賛された本格派ソプラノ林 正子が競演。恋敵となりシモーネと決闘する王子グイードには大野徹也と羽山晃生の魅惑のキャスト。
●指揮のアルミンクは1971年ウィーン生まれの33歳。24歳でヤナーチェク・フィルを指揮してデビュー。最年少で首席指揮者に指名され、同年にザルツブルク音楽祭にもデビュー。2002~2003年シーズンには、スイスのルツェルン歌劇場の音楽監督とルツェルン交響楽団の首席指揮者を兼任するなど、目下絶好調の若き俊英。オスカー・ワイルドにも造詣の深いアルミンクが、昨年9月に音楽監督に就任した新日本フィルハーモニー交響楽団を率いての二期会オペラ・デビューである。
演出のグルーバーは、2005年10月に母国ウィーン国立歌劇場でプッチーニ『妖精ヴィッリ』(指揮:シモーネ・ヤング)も演出する予定
2005年7月30日
フィレンツェの悲劇 初めて聴く/観るオペラで3人の歌手のみで その日の調子がモロニでる・・生の醍醐味が30日は初めて聴く旋律 筋書きが錯綜した 愛/恋
嫉妬 歌手陣 オケ指揮者 一体の共振性 ドラマ性 人間の根底にある 性・サガ 浮気相手へ・・
■キャスト
《フィレンツェの悲劇》 7/30日 7/31日
シモーネ
(バリトン) 多田羅迪夫◎ 小森輝彦◎
ビアンカ
(メゾ<リリコソプラノ>) 菅有実子◎ 林 正子○
グイード (テノール) 大野徹也○ 羽山晃生◎
《ジャンニ・スキッキ》 7/・30日・31日
ジャンニ・スキッキ (バリトン) 直野 資○ 蓮井求道 ◎
ラウレッタ(ジャンニ・スキッキの娘)(ソプラノ) 斉藤紀子○ 臼木あい ◎
ツィータ(ブォーゾの従妹) (コントラルト) 三津山和代○ 与田朝子◎
リヌッチオ(ツィータの甥) (テノール) 大間知覚○ 水船桂太郎◎
ゲラルド(ブォーゾの甥) (テノール) 猪村浩之 塚田裕之
ネッラ(ゲラルドの妻) (ソプラノ) 浅野美帆子 品田昭子
ベッド(ブォーゾの義兄) (バス) 大澤恒夫 筒井修平
シモーネ(ブォーゾの従兄) (バス) 境信博 大塚博章
マルコ(シモーネの子) バリトン) 吉川健一 馬場真二
チェスカ(マルコの妻) (メゾソプラノ) 山本ひで子 池田香織
スピネロッチョ(医者) (バス) 畠山 茂 鹿野由之
アマンティオ(公証人) (バリトン) 栗原 剛 村林徹也
ピネッリーノ(靴屋) (バス) 笹倉直也 山口邦明
グッチョ(染物屋) (バス) 追分 基 宮本聡之
18日 トリスタンとイゾルデ
なかのZERO大ホール 2F 6-46 4千円・超安い
一度だけの公演とは・・勿体無い・・6割位の入りで・・同時間・渋谷で外来オペラも・・2階4千円の席で・・最初から自由席のようで・・即前席へ移動・・皆様ごめんなさい
オケの規模は小さいが オケ力 歌唱力 演出力 全て良し
Ⅰ幕前半は・・最近イタオペを連続で観て・・長大なワーグナーモードに中々切りかえが・・進むに連れ・・中々ヤルジャン・・態勢が前に前に引き込まれる劇性 ロールの歌唱が素晴らしい 新たなワーグナー像を確立した
[トリスタン] 田代 誠◎ [イゾルデ] 飯田みち代◎
[マルケ王] 斉木健詞◎ [ブランゲーネ] 小畑朱実◎
青いサカナ団がオペラ芸術の最高峰『トリスタンとイゾルデ』を上演するんです!
これは無謀な挑戦か? それともオペラの新しい時代の幕開けか?>
神田慶一(国立オペラ・カンパニー 青いサカナ団芸術監督)
「実は"トリスタン"をやろうと思っていまして…」と口にすると、オペラに不馴れな方が相手なら「ああ、そうなの」で済んでしまうものの、オペラに通じていらっしゃる方が相手となると、まず驚いた表情を浮かべ、そして微笑みながら「それは楽しみですね」と言って頂ける。この様なリアクションこそがサカナ団が曲りなりにも16年活動して来た事の証であり、サカナ団という風変わりな団体の本質を表している。
『トリスタン』は物語としては実にシンプルな「許されざる」愛の物語である。メロドラマの典型の如くドロドロと進み、ザワザワと胸をえぐる。決して結ばれてはならない境遇の男女が"秘薬"によって恋に落ち、昼(こちら)の世界を捨て、夜(あちら)の世界だけで生きたいと願う。この作品はワーグナーの代表作であり、様々な要因の故に、滅多に上演される事ない、極めて魅力的で、かつ極めて難しい作品である。日本舞台界を未来を担う2人の若手芸術家、指揮者・神田慶一と演出家・粟國淳のタッグによって、<オペラ>とは決して欧米の伝統を神田慶 粟國 淳 ベニート・レオノーリ
照 明;笠原俊幸 大道具;東宝舞台 舞台監督;斉藤美穂
衣 裳;増田恵美 音 響;関口嘉顕 副指揮;高野秀峰
コレペティトゥール:
相田久美子/高野眞由美/朴 令鈴
キャスティング&プレス;池田卓夫
油彩:
神田慶一/多田麻由美 合唱:青いサカナ合唱団
管弦楽:Orchestre du Poisson Bleu [クルヴェナル] 今尾滋*
[メーロト] 大槻孝志
[若い水夫/羊飼い] 所谷直生 [舵 手]吉川誠二
指揮:神田慶一 演出:粟國淳
主催:国立オペラ・カンパニー 青いサカナ団
2005年8月27日28日 アドリアーナ・ルクブルール
アドリアーナ・ルクブルール」<チレア作曲>2005年8月27日(土)15:00・
5F2-8 4500円、高い 28日(日)15:00 4F3-8 3500円、超安い 東京文化会館
指揮者菊池氏は 初めて聴く・・雄弁・一音、一音の粒に、豊かさ、弾ける旋律美
がそれに共振する歌手人が・・出口 低音域の美しさ 中鉢 張りがありそしてシナヤカナな・・大げさな例えでは・・ホセ・カレーラスとドミンゴを足し二で割る様な声の質感が・・演劇でも脇役が良いと、主役がより一層引たち・・歌唱演技共、日本陣営が上出来なオペラとなる
外人部隊の初日は急遽のロール歌いで共振性が欠けていた、重唱になるとバランスの悪さが・・散見された・・今日の二度目公演では修正されるかも??
指揮者菊池・出口・中鉢 3氏を 今後大マーク・・注目である
指揮/菊池彦典◎ 演出/マウロ・ボロニーニ オケ・東京交響楽団◎
ヴェロニカ・ヴィッラロエル アドリアーナ・ルクヴルール 出口正子 ◎
マルチェッロ・ジョルダーニ マウリツィオ 中鉢 聡 ◎
エレーナ・カッシアン◎ ブイヨン公爵夫人 藤川真佐美 ◎
堀内康雄 ミショネ 牧野正人 ◎
久保田真澄 ブイヨン公爵 彭 康亮
持木 弘 シャズイユ僧院長 村上敏明 ◎
小林厚子 ジュヴノ 佐藤亜希子
永田直美 ダンジュヴィル 河野めぐみ
小山陽一郎 ポアソン 所谷直生
田島達也 キノー 党 党 主税
納谷善郎 公爵の執事 納谷善郎藤原歌劇団公
2005年8月18日 (木)
近代イタリアの作曲家チレアの傑作。甘い旋律とメロドラマ的な面白さで、世界的に人気のあるオペラです。
今回の藤原歌劇団公演では、実在したパリのコメディー・フランセーズの人気女優アドリアーナ//
またマウリツィオを愛するブイヨン公爵夫人に、スカラ座日本ツアー「リゴレット」のマッダナーレをはじめスカラ座、ローマ歌劇場、バスティーユ、テアトロ・レアル等ヨーロッパの主要歌劇場で活躍している新進メッゾ・ソプラノのエレーナ・カッシアン、コメディー・フランセーズの老舞台監督でアドリアーナに思いを寄せているミショネにヨーロッパの歌劇場で活躍する当団のバリトン、堀内康雄を配しています。
日本人キャストには「ルチア」「椿姫」「リゴレット」など数々のオペラで主演を重ねている出口正子、「ロメオとジュリエット」「椿姫」などの主演で著しい活躍の若手テノール中鉢聡、「アイーダ」のアムネリスや「イル・トロヴァトーレ」のアズチェーナなどで比類なき実力を見せた藤川真佐美、いまや実力派バリトンとしての地位を確立した牧野正人など当団の誇る最高のキャストを得て、満を持しての藤原歌劇団による「アドリアーナ・ルクブルール」の公演です。
指揮には、ヴェローナ野外オペラやミラノ・スカラ座をはじめ、ヨーロッパ各地で活躍している日本の誇る実力者・菊池彦典を迎え、イタリアの名演出家マウロ・ボロニーニ演出のローマ歌劇場のプロダクションを導入し、オーソドックスで華麗なイタリア・オペラ公演を予定しています。
第1幕
コメディー・フランセーズの楽屋
舞台監督のミショネが走り回る本番前の楽屋。女優デュクロのパトロンのブイヨン公爵とシャズイユ僧院長がやってくる。とそこへ、花形女優のアドリアーナが台詞を練習しながら現われる。その姿を見た公爵は彼女を絶賛するが、アドリアーナは謙遜し、<アリア「私は創造の神の卑しい下僕 」>と歌う。そして誰もいなくなったところで、彼女の恋人マウリツィオが現われ<二重唱「甘く優しい微笑」>と歌う。出番が近づき、アドリアーナは舞台へ向かう。
マウリツィオは公爵からの宴の誘いを受け、今夜アドリアーナに逢えぬ旨を小道具にしたため立ち去る。舞台を終えたアドリアーナは、逢えぬと知りショックを受けるが、もしかすれば宴で彼に逢えるかも知れない、という淡い期待を抱き、公爵の宴の招待をうける。
第2幕
セーヌ河岸にある公爵の別荘
ブイヨン公爵夫人もまた、マウリツィオに思いを寄せていた。マウリツィオを待つ公爵夫人はここで<アリア「苦しみの快楽」>を歌う。夫人は、マウリツィオが他の女に想いを寄せていることを感じ嫉妬し、マウリツィオに対し情欲の炎を露にする。そこに公爵が到着するのが見えたので、夫人は別室に隠れる。現われた公爵は、昼にデュクロがマウリツィオに手紙を宛てていたのを知っていたので、彼らが逢引していたと勘違いするが、公爵は“自分もちょうどデュクロに飽きていた所、どうせなら君が面倒見てくれたまえ”と言って、一件落着する。
そこにアドリアーナが現われ、ただの旗手だと思っていたマウリツィオが実はサクソニア伯爵である事を知り驚き、身分違いの恋に身を引くことを決心するが、彼の熱烈な愛に再び彼のもとに戻る。マウリツィオは、アドリアーナに別室に隠れている公爵夫人を逃がすように頼む。公爵夫人とアドリアーナはお互いに顔を隠していたため、はじめはわからなかったのだが、会話の端々でお互いが恋敵である事を知る。
第3幕
ブイヨン公爵の館の豪華なバロック風サロン
公爵夫人は、自分の恋敵は誰かを探りはじめる。宴に現われたアドリアーナの声を聞き彼女であると確信した夫人は、「捨てられたアリアドネ」の独白を所望するが、アドリアーナもあの夜の女性が夫人であると確信し、あてつけに夫を裏切り淫らな恋に燃えるフェードラの一節を激しく朗詠する。
第4幕
アドリアーナの家、三月の夕方
あの一件以来、病に伏しているアドリアーナにミショネや劇場の仲間が見舞い、劇場に復帰するよう励ます。そこに、マウリツィオからの贈り物である小箱が届く。中には、毒ガスが仕込まれており、倒れそうになる。その中味が自分の贈ったスミレであることに気付き<アリア「可哀想な花」>を歌う。そこにマウリツィオが現われ、誤解であることを解き、結婚の約束をするが、体にまわった毒がアドリアーナの命を奪う。
2005年8月27日28日 アドリアーナ・ルクブルール
アドリアーナ・ルクブルール」<チレア作曲>2005年8月27日(土)15:00・
5F2-8 4500円、高い 28日(日)15:00 4F3-8 3500円、超安い 東京文化会館
指揮者菊池氏は 初めて聴く・・雄弁・一音、一音の粒に、豊かさ、弾ける旋律美
がそれに共振する歌手人が・・出口 低音域の美しさ 中鉢 張りがありそしてシナヤカナな・・大げさな例えでは・・ホセ・カレーラスとドミンゴを足し二で割る様な声の質感が・・演劇でも脇役が良いと、主役がより一層引たち・・歌唱演技共、日本陣営が上出来なオペラとなる
外人部隊の初日は急遽のロール歌いで共振性が欠けていた、重唱になるとバランスの悪さが・・散見された・・今日の二度目公演では修正されるかも??
指揮者菊池・出口・中鉢 3氏を 今後大マーク・・注目である
指揮/菊池彦典◎ 演出/マウロ・ボロニーニ オケ・東京交響楽団◎2005年6月4日 椿姫
カーセンの演出を観た後では・・割り負け・であった 1.2幕と眠い
初日で 歌手陣が 固い オケは前日Aキャストで・・演奏した・・此れが歌無し 指揮が 感情移入も無し 統制力無し で・・残念
木下さんは2度目聴く 確か正月のNHKで さわりを歌った事が 印象が良かったので 期待して・・Ⅲ幕が 良く歌いこみ 己のものにしたと
ヴィオレッタ 木下美穂子 アルフレード 水船桂太郎
ジェルモン : 福島明也 フローラ 山下牧子
ガストン子爵 大川信之 ドゥフォール男爵 大塚博章
ドビニー侯爵 峰茂樹 藪西正道
医師グランヴィル 谷茂樹 アンニーナ 村松桂子
ジュゼッペ 伊藤俊三 片寄純也 仲介人 笹倉直也 村林徹也
●D席5.000 2F 20-36 高い
19世紀のパリを舞台に高級娼婦ヴィオレッタとプロヴァンス出身の青年アルフレードとの純愛悲恋。アレクサンドル・デュマ・フィスの「椿の花を持つ女」を原作に、流麗な音楽、美しい場面転換などオペラの中で最も人気の高い演目のひとつ。
今回、指揮にはアントネッロ・アッレマンディが登場。
1957年ミラノ生まれ。ピアノ、指揮を学び、21歳でデビュー。イタリア各地の歌劇場で活動を開始したほか、現代音楽のアンサンブルにも携わった。1980年、モーツァルトの「見てくれ馬鹿娘」を取り上げてから年一作のオペラ新演出を指揮。その後、ドニゼッティの「ゴルンコンダの女王アリーナ」の世界初録音を行った。90年パリでマーラーの「復活」を指揮。91年2月には、初来日を飾り、ヴァランティーニ=テラーニを迎えた藤原歌劇団のロッシーニ「チェネレントラ」公演で好評を博した。同団では、ベルリーニ「夢遊病の女」も指揮。90年代半ばよりウィーン国立歌劇場と契約、ヴェルディ、プッチーニの公演の指揮でも高い評価を得ている。
近年では、ケルンで「椿姫」「カヴァレリア・ルスティカーナ/パリアッチ」、フランクフルトで「椿姫」、ベルリン・ドイツ・オペラでの「ウェルテル」の新演出を指揮している。
演出は我が国オペラ演出界の巨匠:栗山昌良。
乾杯の歌〉〈花から花へ〉〈プロヴァンスの海と陸〉といった名曲の数々を、美声のソプラノ、テナー、バリトン等が盛り上げる。オペラ初心者からオペラ通まで老若男女問わず、必ず楽しめる作品。注目のヴィオレッタには佐々木典子と木下美穂子