2018年1月6日の日記で宣言したように、5月13日に初のウルトラマラソン50kmを控えている私です。
3~4月はガンガンに走り込んで、5月は疲労を抜きつつ本番を迎えたいところだ、と練習のイメージを持っていたものの、
度重なる故障で、理想からどんどん外れていってしまいます。
故障する前に、練習にと思って鶴見川で行われるフルマラソンにエントリーしておいたんですよ。
でも故障を治すのと調整ランばかりで、いつもフルの前におこなう練習が全然出来ませんでした。
この大会の説明として「普段走り慣れている方の練習にもご活用ください」と書かれてあったので、
「理想の走りが出来なくても、フルの距離を走り切るだけで練習になる」と思い「練習」と割り切って出場しようとイメージしていました。
が、大会が近付くにつれ段々と降水確率がUPし、足裏は痛いし、「走りに行くの嫌だな」と思うようになってしまいました。
かなりネガティブになっていた私ですが、ふと「何故エントリーしたのか」を思い出して「ウルトラの練習はやりたい」と思い、出場する決意をして、降水確率100%の完全雨仕様のウエアと荷物を用意し、新横浜へ向かいました。
~参加記の前に~
~息子を通わせた幼稚園の関係者でこのブログを読んでくださっている方へ~
日々私のブログをチェックしてくださり、ありがとうございます。
私がこの記事のマラソン大会の存在を知り、出場を決めたのは2018年1月10日の事です。
この大会と同じ日の集まりに「個人的な問題や事情により参加出来ない」と意思表示したのは2017年12月上旬であり、マラソン大会出場の為に集まりに行かなかった訳ではない事を説明させていただきます。
では、参加記です↓
第2回UP RAN新横浜鶴見川スプリングマラソン大会参加記
2018年3月21日(水)横浜市、最高気温6度、最低気温4度、降水確率100%
雪の可能性もあるとの予報。
「は?雪まで??」と思いながら、しっかりと降り続く冷たい雨の中、新横浜に向かう足は止まりませんでした。
この大会は、フルマラソンの部・30kmの部・ハーフマラソンの部・10kmの部と4種目ありますが、もちろん私は迷わずフルの部にエントリー。
50kmのウルトラマラソンの練習なんだからフルマラソンくらい走れないとね、という気持ちでしたが、当日になってフルにエントリーした事を後悔しました。
傘をさしたまま受付へ行き、ゼッケンとチップのリストバンドをもらいました。
大会本部の辺りは泥ベチャだし雨をさえぎる場所がありませんでした。
何名か近くの雨が降り込まないビルの周りで準備していたので、私もここで準備を始めました。
走るウエアは既に着込んでいるものの、靴下とシューズを変えたり、ゼッケンを付けたり、荷物をビニール袋に入れたりなどは濡れない場所でやりたかったのです。
濡れない場所でも気温が低く風もあったので、とにかく寒い、寒い!
フルマラソンのスタートは9:30。
しっかりとした雨が雪に変わって来た頃かしら。
ちらっと本部を見たら、チップのリストバンドがかなり残っている!
やはりDNSの選手が多いのかしら。それともこの後スタートの他の部門の選手のものかしら。
スタート前に競技の説明とか特になく「3分前なので集まってください」「10秒前~3、2、1、ブーッ」この2つだけだったような。
まさか小雪舞う中走り出すことになるなんて思いもよらなかった。
フルの部の選手は30~40名くらいに見えました。
これが今日こんな悪条件の中一緒に戦う仲間ね、と思ったけど、スタートしてすぐにほとんどの人が見えなくなくりました。
スタート後は嫌な気持ちしかなかったです。
小雪はすぐにみぞれになりました。
寒すぎて足の指の感覚がなくて、着地のたびに痛いというかしびれるというか、自分の足じゃないものがくっついているような…
確か2016年の横浜マラソンでも寒くてこんな感じだった。あの時は5kmくらい走れば指の感覚が戻って来た事を思い出して、今日も5kmくらい走らないとこれは消えないだろうと思いました。
つい一昨日まで1~2km走ると土踏まずが痛くなっていたので、今日も痛くなったらすぐにやめようと思っていたのですが、足の指の感覚がなかったせいで、自分の足裏がどんな着地をしているか(指がひらいているかとか、左右のバランスは良いかとか)全く分からずにいました。
そのおかげか(?)土踏まずが痛くなることはなかったです。
あまりに寒過ぎて、ペースを考える余裕もなく、ただただ走るだけ。
みぞれが強くなってきて、視界が段々と真っ白になってきました。
「こんな中走れるの?」
「足裏が痛くなったらさっさと切り上げて帰ろう」
「せっかく来たし、もうビショビショだから、20kmくらいは走っておくか」
こんな事を考えながら
LAP1は6:00ちょうど。
遅い。
遅いけど、なんか身体が動かない。どうしようもない。こんな悪天候だしタイムはどうでもいいか。
LAP1だけはタイムを見たけど、見るたびに腕を出して濡れて寒いのは嫌だなと、終わるまで時計を見ない事を決めました。
1.0975km走ると、1回目の折り返し。
あっ、そうか。
説明がなかったけど、そうだろうな、と思った。
だって、2.195kmを最後にとっておくのはモチベーションが下がるもんね?
最初に消化しておかないと。
2.195kmを走ってから、10kmの周回コースのはじまり~はじまり~!(苦笑)
ま、1周目はとにかく走るしかないよな。
とりあえず消化しないとね。
LAP1 6:00
★
LAP2 6:03
★
LAP3 6:11
LAP4 6:14
LAP5 5:57
LAP6 5:52
LAP7 5:25
★
LAP8 5:21
LAP9 5:31
LAP10 5:51
LAP11 5:45
LAP12 5:38
★
(大体折り返した地点で★印を入れておきます)
1周目終わるまではこんな12.195kmのタイムだったようです。
私は遅い方で、ほとんど先行くランナーの背中が見えませんでした。
私があと1~2kmで折り返しというところで、2周目に出発したランナーとすれ違いました。
ま、2周目も行けそうだな~?
よし、私も2周目に出発。
折り返すと風向きが変わり、時に横なぐりのみぞれがあたって頬が痛かった・・・。
風向きが変わった後(折り返し直後)くらいは本当に嫌で、風は強く感じるし、
みぞれもどんどん強くなるし、視界は真っ白だし、もうまさに吹雪の中に突っ込んでいくようでした。
5km走ってまた折り返し、の繰り返しです。
2kmくらい走ると、その状況に慣れてきて、折り返してまた風向きが変わって、慣れるまで走って、変わって、慣れて、変わって、みたいな。
LAP13 5:43
KAP14 5:34
LAP15 5:22
LAP16 5:27
LAP17 5:15
★
LAP18 5:27
LAP19 5:24
LAP20 5:32
LAP21 5:34
LAP22 5:28
★
2周目は1周目と比べてスピードに乗ってきた感じですね。
途中で時計を見なかったものの、足の動きが良くなったのはもちろん感じていました。
1周目の途中で足指の感覚がつかめてきたし、何より今日は何故が土踏まずが痛くない!
それと、一度追い抜いたランナーがついてきたので「あ、ペーサーにされてるかも?」と感じたのでちょっと頑張っちゃいました(笑)。
2周目が終わる頃、足が乗って来て土踏まずも痛くないとなれば、3周目に行けそうだな~って思いました。
でも、どんどんみぞれは強くなってきているような感じ。
どうしよう、2周目でやめる?
こんなに降ってるんだもの、ほとんどのランナーがリタイヤするんじゃないの?
どれくらいの人が3周目に出発するんだろう、折り返す人をチェックしてみよう。
すると、ほとんどの選手が3周目に出発してる感じ。
まじか。
何度か折り返しているうちに、女性が何人走っているか数えたところ、私を入れて5人。
ひとりはさっき抜いた。
私の先にいるのは3人。
その女性ランナー3人とも私より2~3km先にいて、もちろん3周目に行った。
すごいな~、みんな。
私も足が大丈夫だから、3周目に行くか!
周りのランナーに影響されて、私も行った。
そうそう、いつの頃からか他の部門のランナーも続々とスタートした様子で、一本道を走っているランナーが増えて心強くなってきました。
しかし、しかしですね、どんどんみぞれは強くなり、アスファルトの塗装の上はすぐに溶けるものの、コースの中は時に鉄板(?)のような部分もあり、そこにはみぞれが積もってきた。勢いよく走るとズルンと滑りそうだったので、鉄板の上は少しスピードを落として慎重に走りました。
あまりの降りっぷりに「これは途中で中止になるんじゃないの?!」と思いました。
そうしたら3周目が終わったくらいでストップがかかるよね!と考えたけど、それは希望的観測にすぎませんでした。
LAP23 5:49
LAP24 6:01
LAP25 5:58
LAP26 5:39
LAP27 5:44
★
LAP28 5:29
LAP29 5:55
LAP30 6:01
LAP31 5:56
LAP32 5:58
★
私の3周目が終わる2~3km前には、またもどんどん折り返していったランナーとすれ違いました。
もちろん4周目に出発した選手たちです。
え~?途中でやめる人いないの?みんなすごいな~。私には無理。
とちょっと引いたものの、
もともと2周走るつもりだった…
それを今3周目を走っている…、それだけでもスゴイ事じゃないか!
「3周でやめたとしても十分すごいぞ」
「いや、4周目に出発してもっとすごい事をやってみようじゃないか」
この2つの考えが頭を交差しながら3周目を終え、、、
「えいっ」と4周目に出発してしまいました。
出発したらこっちのもの、あとは簡単=帰ってくるだけ
とシンプルに考え、あまり気張らないようにしました。
しつこいですが途中で時計を見ていない私。
すこ~しずつスピードが落ちているような気はしましたが、ここまではリズムよく走れているな~とも思っていました。
4周目をスタートした時は32.195kmでしょ。あと10km。
そもそもいつもフルをマジ走りしている時のペースよりも遅いペースでしょ。
だから足の疲労自体はそんなでもなかった。
そして、折り返すたびに強く感じる横なぐりのみぞれにも慣れてきた(苦笑)。
あと10km走れば、フルマラソンを完走。
まさか、まさかこんな悪天候の中フルマラソンを完走出来るなんて思ってなかった。
スタート時は想像もつかなかった。
絶対無理だと思ってた。
でも「やれば出来るんだ」という事が、今、自分の力で、自分の目の前で起きているというのが嬉しかった。
ここまで来たんだ。絶対完走したい。
ペースは落ちてきたけど、4周目になって初めて強い気持ちを持って走りました。
「出来ると思えば出来る、やれると思えばやれる」この言葉を唱えながら気持ちだけで4周目を終え、無事にゴール。
LAP33 6:19
LAP34 6:14
LAP35 6:10
LAP36 5:55
LAP37 6:05
★
LAP38 6:11
LAP39 6:21
LAP40 6:32
LAP41 6:34
LAP42 6:29
LAP43 1:50
goal
total 4:08:33(自己計測)
「やった!やり遂げたぞ!!!」
ゴールしてみると、そんな素晴らしい達成感ではなく、とてつもない寒さが襲ってきました。
足を止めると、ただただ寒いだけ。当然まだみぞれは降り続いています。
息を吐くたびに歯がガタガタガタガタ震えました。
身体が芯から冷え切って、思考回路も変だ。
スタッフの人がいろいろと声をかけてくれたけど、なんだかよく分からなかった。
なんだか自分が今すごくヤバイ状況にある気がして(笑)とにかく無事に着替えて、とにかく無事に家に帰らなくては!それだけ考えた。
着替えるのにも強い気持ちが必要。気を抜いたらきちんとなんて着替えられない。
本当にどんな大会後よりも一生懸命着替えました。
着替えてもなおかつかじかんだ手と足。
また足の指の感覚を失ってしまった。でも駅まで歩かないと。
そう言えば小銭入れはどこのポケットだっけ?
指がうまく使えなくて小銭を出せない=温かい飲み物を買えない。
まだ歯がガタガタしているまま。
なんなんだ、この状況は。これは絶対に風邪を引くぞ。
とにかく、電車に乗って、とにかく家に帰らないと。
電車に乗っても、まだまだ芯から冷えたまま。
でも何とかスマホの操作が出来るようになった。乗り合え案内などを調べた。
「第2回UP RAN新横浜鶴見川スプリングマラソン大会に参加してみて思った事」へ続く・・・。