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貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

「病雁」をヤムガンか、ビョウガンか?

2020-02-22 09:09:17 | 日記

「病雁」をヤムガンか、ビョウガンか?

令和2年2月22日(土)

 「病雁」を

訓読にするか、

音読にするか?

 今日も大津市。

芭蕉句碑と芭蕉像碑。

 先ず、芭蕉句碑。

 芭蕉の句は、

「からさきの 

   松は花より 

     おぼろにて」

 そして、芭蕉翁像。

  

 微笑んで、穏やかなご面相。

 近江の人々との触れ合いを

心底楽しんでいるように見える。


 そして、宝井其角の句碑。

句は、

「雪日や 

   船頭どのの 

      顔のいろ」 。 


 本堂裏手の庭にも行く。

 凄い広い裏手の庭。

 住職の家の庭も兼ねているのかな?


 

 芭蕉句碑2基目。

「病(びよう)雁(がん)の 

   夜寒むに落ちて 

       旅寝かな」

 元禄3年。

 「ヤムカリ」「ヤムガン」と読む説と

音読説とがあるが、後者をとる。

 「落て」は鳥の空から急に降りるを

いい、「堅田の落雁」を意識しての

表現。

 堅田の浦に風邪心地の身に、夜寒

侘びつつ旅寝をしている自分を、

折から頭上を鳴き渡る雁の列から

病を得て湖上に降りる一羽と観じた。

流石芭蕉の最古参の高弟の三上千那さん。

 千那の墓碑だ。 

 大谷句佛句碑は、

「山茶花の 

   落花に魂や 

       埋もれむ」

 芭蕉が何度も当寺に来泊した所だけに

“句碑寺”の様相を呈している。

 見事!