「病雁」をヤムガンか、ビョウガンか?
令和2年2月22日(土)
「病雁」を
訓読にするか、
音読にするか?
今日も大津市。
芭蕉句碑と芭蕉像碑。
先ず、芭蕉句碑。
芭蕉の句は、
「からさきの
松は花より
おぼろにて」 。
そして、芭蕉翁像。
微笑んで、穏やかなご面相。
近江の人々との触れ合いを
心底楽しんでいるように見える。
そして、宝井其角の句碑。
句は、
「雪日や
船頭どのの
顔のいろ」 。
本堂裏手の庭にも行く。
凄い広い裏手の庭。
住職の家の庭も兼ねているのかな?
芭蕉句碑2基目。
「病(びよう)雁(がん)の
夜寒むに落ちて
旅寝かな」 。
元禄3年。
「ヤムカリ」「ヤムガン」と読む説と
音読説とがあるが、後者をとる。
「落て」は鳥の空から急に降りるを
いい、「堅田の落雁」を意識しての
表現。
堅田の浦に風邪心地の身に、夜寒
侘びつつ旅寝をしている自分を、
折から頭上を鳴き渡る雁の列から
病を得て湖上に降りる一羽と観じた。
流石芭蕉の最古参の高弟の三上千那さん。
千那の墓碑だ。
大谷句佛句碑は、
「山茶花の
落花に魂や
埋もれむ」。
芭蕉が何度も当寺に来泊した所だけに
“句碑寺”の様相を呈している。
見事!