貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

姥もめでたし!

2020-02-29 08:51:07 | 日記

姥もめでたし!

令和2年2月29日(土)

 いよいよ如月も大晦日。

 花粉症の症状もしっかり表現

するようになる。

 風の強い日に、歩け歩けを

強行しているのだから詮無きこと。

 今朝は、ひこにゃんの彦根市へ。

 山門は、強風の被害にあっている。

 妙法山明照寺山門。

 明照寺は、「めんしょうじ」。

 これまた、珍しい!

 その門前右に庭園がある。

 笠塚と呼ぶ。

  14代目住職の李由は、松尾芭蕉に

師事した俳人。

  芭蕉は1691年秋に大津から江戸に

向かう途中で明照寺に立ち寄る。

 寺院近くの農家の老女を眺めて

芭蕉が詠んだのが、

「稲こきの

    姥もめでたし

       菊の花」

という句。

 菊が長寿の象徴であることに見立

てて詠んだとされている。

 参拝!

 当時寺院内の池泉回遊式庭園には、

李由の手植えの梅がある。

 芭蕉は庭園を鑑賞しながら、

 「百(もも)歳(とせ)の

    気色を庭の

       落葉かな」  

と詠み、句碑として残る。

 その背面に、

 奥の細道300年を記念して建立された、

と説明書き。よくわかって、うれしさも

倍増。

  芭蕉没後に李由が形見分けとして、

芭蕉の渋笠 貰いうけて、笠塚の下に

埋めた事を示す物。