貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

春なのに、芭蕉翁月五句!

2019-03-22 09:10:26 | 日記

春なのに、芭蕉翁月五句!

 平成31年3月22日(金)

 昨年、イチローが選手として出場

できなくなった時から、日本で

マリナーズが開幕を迎える時、

選手として出場。そして引退。

 そういう花道かな?

 予感は的中。

 流石、大リーグの名選手の花道は、

見事!

 それにしても走攻守三拍子揃い、

そのどれもが超一流に磨かれたもの。

 名言も多い。

 次は、大谷選手かな。

という今朝の思い。

 野球好きの私も、イチローの

お蔭で、長い間楽しんだ。

 61歳まで投げたり打ったり、

少年のように・・・。

 今朝も敦賀の名月を。

 1689年(元禄2)旧暦の8月

14日の夕方、快晴の敦賀に入り、

宿の旅籠出雲屋の主人に、

「明日も晴れるかどうか」を問う。 

 出雲屋の主人は、北陸の天気は

変わりやすく明日は晴れるか

分からないので、月見なら今晩の

内にと・・・。

 芭蕉はその夜に「氣比神宮」に参拝し、

月明かりに照らされた神前の白砂と

その由来に感動し、次のように詠む。

「月清し 遊行のもてる 砂の上」

 翌15日、亭主が言ったとおり

雨天となる。

 そして、

「名月や 北国日和 定なき」

という句を詠む。

 樹齢七百年といわれるタモの木の前には、

高さ26m、横44m、奥行き1.3m、

重量が約30tの巨大な句碑。

 しかも日本では数少ない自然石を

使用したもので、

上記の敦賀の地を詠んだ

“芭蕉翁月五句”が刻まれている。

「國々の 八景更に 

        氣比の月」

「月清し 遊行のもてる 

         砂の上」

「ふるき名の 角鹿や恋し 

         秋の月」

「月いつこ 鐘八沈る 

         海の底」

「名月や 北国日和 

         定なき」

 また、別の「芭蕉と敦賀の月」の

石碑には他3句が刻まれている。

「中山や 越路も月ハ

           また命」

「月のみか 雨に相撲も

         なかりけり」

「衣着て 小貝拾ハん 

         いろの月」

 敦賀で見る月も、青梅で見る月も

全く同じ月なのに・・・。

 名月は、名月。

 敦賀の名月もじっくり味わいたし。