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内田樹『子どもは判ってくれない』

2011-04-08 01:04:00 | ノンジャンル
 内田樹さんの'03年作品『子どもは判ってくれない』を読みました。著者がウェブ日記やBBSに書いた文章、過去2年間にいろいろなメディアに書き下ろしたエッセイのいくつかに加筆・修正したものを集めたものです。
 掲載されている文章の題名は、「教養喪失と江口寿史現象」「ヴァーチャル爺のすすめ」「本が読む」「学歴が知性の指標にならない時代」「『ずれている』から大学」「漢文がなくなる不幸」「精神年齢の算出法」「私が授業で怒らない理由」「読む雑誌がない」「歴史を物語ることの効用」「『いまどきの若い者について』と問われて」「対話を始めるための条件」「正論を信じない理由」「オリジナルとコピー」「『自分らしく』あるのは当然か」「後悔、後に立たず」「論理的な人と理屈っぽい人」「才能の測り方」「『嫌いなこと』を言葉にできない人に未来はない」「自立のために知っておくべきこと」「身体を丁寧に扱えない人に敬意は払われない」「幻想と真実は交換できない」「話を複雑にすることの効用」「呪いのコミュニケーション」「目からウロコの愛の心得」「友達であり続ける秘訣」「すべての家族は機能不全」「ヨイショと雅量」「諸行無常の高度情報化社会」「無事なのに国家有事」「熱く戦争を語ってはいけない」「『目には目を、歯には歯を』の矛盾」「日本人であることの『ねじれ』」「在日問題と国民の『権利と義務』」「人種という物語の賞味期限」「日本人であることの『ねじれ』再考」「ベトナムの青年が教えてくれたこと」「風通しのよい国交とは」「ネオコンと愛国心」「さよなら、アメリカ」です
 以前に読んだ著者の本の内容がここでも繰り返し述べられていましたが、同学齢集団を参照し、年齢が上下に離れている人々は「競争」の対象として意識されない傾向が、1980年代以降の世代に広がってきていること、その原因と考えられるのが偏差値であること、1928年にフランス外相ブリアンとアメリカの国務長官ケロッグによって共同提案された、いわゆる「不戦条約」に対して、当時の世界のほとんどの国が(もちろん日本も)加盟調印したことなどは、新たに知ることができて勉強になりました。まだ内田さんの本を読んだことのない方にはオススメです。

 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/^m-goto)

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