gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

ウェス・アンダーソン監督『グランド・ブダペスト・ホテル』その1

2015-11-20 09:33:00 | ノンジャンル
 WOWOWプライムで、ウェス・アンダーソン監督・共同製作・共同原作・脚本の’14年作品『グランド・ブダペスト・ホテル』を見ました。
 “ヨーロッパ大陸の東端、旧ズブロフカ共和国、かつての帝国の中心地”の字幕。“オールド・ルッツ墓地”。銅像には“記念すべき国の宝”“作家”の文字が刻まれている。その銅像が実際の作家の映像に変わる。“グランド・ブダペスト・ホテル”の看板。
 “1985年”の字幕。カメラに向かって話す作家。孫がおもちゃの拳銃の弾を当て、話が中断する。
 “1968年”の字幕。「ホテルは廃墟となり、客も少ない」とナレーション。見事な紅葉の中に立つホテル。極端な坂を登る登山電車。「お一人様の客が多く、コンシエルジュのムッシュ・ジャンと私は懇意にしていた。ある日、小柄な老人で、憂いを秘め、深い孤独に浸っているゼロ・ムスタファをホテルに発見する。彼は誰もが知るズブロフカの富豪だ」。“移民が財産を相続”“ゼロ、市場を買い占め”の記事。「彼は当時のホテルのオーナーだった」。“人民委員と協定”の記事。「年に3回、オフシーズンにだけ滞在し、最上階の風呂なしシングルに泊まり、そこは荷物用エレベーターよりも狭かった。城や宮殿を買い、豪勢な生活をしていたのに。私は“ゲシュバット”の境地に、つまり“興味津々”になった」。
 温泉浴場。ゼロ「君の作品が好きだ。私はここを買っていない」作家「どうやって手に入れたのですか?」。シャワーを背中に浴びせかけられる客のショットがカットイン。「今夜、食事をしよう。そこで私の物語をしてあげる」。
 食事をする2人。ゼロは話し出す。
 「パート1“ムッシュ・グスタヴ”」の字幕。“1932年”の字幕。老女「私はもう帰らない。会えるのはこれが最後かも」支配人のグスタヴ「くそルッツへ行くのか?」。グスタヴは詩を語る。老女を乗せた車は去り、グスタヴは「19季連続で訪れてくれたが、あんなに落ち込んだ姿を見るのは初めてだ」と言い、ロビーボーイに用事を言いつける。「お前は誰だ?」「ロビーボーイのゼロです」「誰が雇った?」「モシェルです。試用期間です」「正式に面接を受けさせてやろう」。歩きながら面接をするグスタヴ。
 “4か月後”の字幕。「私の人生が始まった。モシェルから私は仕事を教わった。上客はグスタヴが目当て。彼が相手にするのは、金持ちで、老人で、不安に満ち、虚栄心が強く、軽薄で、金髪で、寂しがり屋。彼は香水の香りを振りまいていた。私たちは週6日と半日分の仕事をし、短い食事を何回も取り、説法を聞いた。オーナーの正体は不明で、代理人のコヴァックスが経理を調べに来た」。“メンドルの店”の看板。「私はここでアガサと知り合った。しかしこの話は今すべきでない」。
「パート2“マダムC・V・D・u・T”」の字幕。新聞スタンド。“ズブロフカの2大新聞”の看板。どっさりと新聞を買い込んだゼロは、見出しを見て、あわてて登山電車に乗る。グスタヴに見せた新聞には“戦争か? 国境に戦車”“伯爵夫人、寝室で死亡”の記事。「行かねば」とグスタヴ。
 “10月19日 国境の封鎖”の字幕。グスタヴとゼロの乗った列車は麦畑の真ん中で停まる。軍人が入ってきて書類の提示を求めるが、ゼロが外国籍なのを知って外に出るように言い、それに反抗したグスタヴと乱闘になる。そこに現れた軍人の上官は、以前にホテルの客であったことから、グスタヴらを解放し、ゼロに“特別通行許可”の紙を渡す。
 タクシーに乗る2人。“ルッツ城(シェロス)”に到着。「執事のセルジュ様が内密に会いたいと」と従僕。侯爵夫人の財産を得ようと、多くの親類縁者が集まっている。遺言執行人のコヴァックスが場を仕切る。「財産の管理権を息子のドミトリーに。特別手当を3姉妹に。少々の形見分けを残りの親族に」とコヴァックス。「グスタヴ・Hには非課税で絵画『少年と林檎』を」と言うと、ドミトリーは渡すものかと反発する。グスタヴとゼロは絵画を盗み出し、列車に乗り、そこで血の契約を交わし、売値の1.5%と単独相続人の地位をグスタヴがゼロに与えると約束する。1932年付けで契約する2人。
 グスタヴはホテルの金庫に絵画を隠すが、そこに現れた警察は夫人の殺人容疑でグスタヴを逮捕すると言い、グスタヴは逃げ出す。
 「パート3“第19犯罪者拘置所”」の字幕。“1週間後 裁判待ち”の字幕。面会に現れたグスタヴは、目に黒い隈を作り、「刑務官に袋叩きにされた」とゼロに言う。10月19日の未明にグスタヴは夫人を訪れ、翌朝夫人はストリキニーネにより毒殺されたとのこと。事件目撃の重要証人であるセルジュは、管轄外へ逃走。現在行方を警察が捜査中。(明日へ続きます……)

 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/

最新の画像もっと見る

コメントを投稿