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ロバート・キャパの命日

2006-05-25 17:11:29 | ノンジャンル
 ポール・オースターの「最後の物たちの国で」を読み終わりました。やりました。やっと「ムーン・パレス」に匹敵する面白さの本に出会えました。詳細は「Favorite Novels」の「ポール・オースター」の項を御覧ください。

 さて、突然話題は変わりますが、今日からちょうど52年前、ロバート・キャパはベトナムで地雷を踏んで死亡しました。享年40歳でした。
 ロバート・キャパ、ご存じでしょうか? 最近は知らない人も増えてきたようです。彼は戦争写真家の第一人者で、初めて戦場の写真というものを世に広めた人です。コペンハーゲンで演説するトロッキーの写真でキャリアを始め、スペイン市民戦争を市民側から、日本占領下の中国、メキシコの初の選挙などを撮った後、第二次世界大戦ではアメリカ軍とともにノルマンディ上陸作戦に参加しました。(「プライベート・ライアン」を思い出して下さい。)戦後もハリウッド、ソ連、イスラエル、日本と取材し、最後のベトナムまで、常に世界の最もダイナミックなシーンを撮影し続けました。
 彼の写真の特徴は、必ず人が写っていることです。そこには常にナマの人間が写っています。彼の写真には演出がありません。そこにあるものを撮るだけです。ただ、撮る瞬間とフレーミングの選び方がとにかく素晴らしい。天才的です。彼の写真集はちょっと大きな本屋さんなら手に入ると思います。この文章を読んで興味を持った方、ぜひご自分の目で見て確かめてください。損はさせません!

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