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中野独人『電車男』

2007-06-06 15:52:45 | ノンジャンル
 今週のオリコン・シングル・チャートでaikoの新曲「シアワセ」が2位に! 1位はラルクなので、しょうがないですが、快挙です!! ニューアルバムが今から楽しみ!

 さて、吾妻ひでお氏が「ただの恋愛物だが、2ちゃんねるの仲間が熱くてなんか感動的」と評した中野独人氏の「電車男」を遅ればせながら読みました。普通の小説の形式かと思ってたら、これネットの掲示板の書き込みをそのまま転載したものでした。で、どんな話かというと‥‥
 電車の中で酔っぱらいの爺さんが女性にからみ始めます。車両に乗ってる男は自分だけなので「おい、やめろよ」と言いますが、爺さんは自分の方に寄って来て男に手を上げますが、それが男の隣に座っていた若い女性に当たります。男は爺さんの両腕をつかみ、隣の車両から来てくれたサラリーマンが爺さんを羽交い締めにすると爺さんは大人しくなります。「迷惑な人ですね」と隣の女性は男に声をかけます。爺さんを車掌と警察に引き渡すと、証人として同行していた女性たちが、男の行動を誉め、お礼をしたいからと住所と名前を聞いて来ます。そして数日後、男のもとに若い女性からエルメスの高価なペアのティーカップが宅急便で送られてきました。男は女性に電話する勇気が出ず、今までのいきさつをネットの2ちゃんねるの独身男が主に集う掲示板に書きます。そこで励まされた男は電話でデートの約束を取り付け、その後も掲示板のアドバイスにしたがって何回かのデートをした後、最終的に交際を申し込み、熱い口づけをして、掲示板は狂乱の渦になる、という話です。
 これ、まず書き込みの文体に慣れるのに抵抗感があります。そして励まされないと女性に電話もできないダメ男と、それを励ますダメ人間たちのなれ合いにも抵抗感が生じます。時々、見てて怖くなるような巨大な絵(?)の書き込みがあったり、とにかくつまんないことに大騒ぎしすぎです。デートの報告がある度に「キタキタキタ」の大合唱。中には泣く奴まで出て来ます。男が応援してくれてる人たちのことを「おまいら」と言うのもどうか、と思うし、救いはたまにユーモアのセンスのある女性が書き込みをしてくれることでしょうか? それに何と言っても交際相手の女。言動から計算高い女であることが分かり、無垢な人たちが踊らされているのが見え見えです。多分今頃はこのカップル、ひどいことになってるんじゃないかなあ。結婚なんか絶対にしちゃだめだぞ、電車男。ということで、この本はオススメはしません。怖いもの見たさで読みたい方にはどうぞ。

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