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三池祟史監督『太陽の傷』その1

2016-12-04 03:34:00 | ノンジャンル
 三池祟史監督の’06年作品『太陽の傷』をWOWOWシネマで見ました。
 通勤中の男(哀川翔)が電車から降りる。自転車置き場で自転車を出していると、携帯が鳴り、「今、どこ? 『パパの誕生日』って、アヤノも楽しみにして待ってるのよ」と妻。「駅前だよ。遅くなってごめん」と男。
 コンビニの前のベンチに座る男2人。「一応、警察には電話しといたけど」。その2人の前を自転車で男が通過していくと、ベンチの2人はそれを見送る。
 一人の若者に対し、殴る蹴るの暴力を振るう3人の若者。自転車の男は、それに気づき、一旦は見過ごそうとするが、結局自転車を停める。3人の暴力はエスカレートし、ダムダム弾を被害者の若者の顔に連射。「だめじゃん、頬に穴が開いてないじゃん」。一人の若者、大きな飴を舐めている。自転車の男「おい、やめろ!」。無視して暴行を続ける3人。間に入った自転車の男と3人は格闘となり、3人のうちの1人はナイフを取り出す。パトカーの音。自転車の男は、ナイフを持った男を組み伏せ、顔を何度も殴る。駆けつける警官。「ケンカじゃない!」と自転車の男。ナイフを持っていた若者の死んだような瞳のアップ。ギラリと光るナイフ。
 警官「片山さん、相手は中学生ですよ。浮浪者に暴力をふるっていたとしても……」傷だらけの片山ddd「あれは正当防衛です。あいつらをもう、帰したんですか?」「しょうがありません。そうするしかないんです。今度やったら過剰防衛になりますよ」。
 かすかな風の音。夜。一軒家に帰宅した片山。「警察から電話なんて驚いたわ。ほっとけば良かったのに」。娘が描いた絵を見る片山。「家族のことだけ考えてて」「わかった。もうこりごりだ」「週末どこかへでかけましょうよ」。
 眠り込んだ娘をベッドに寝かす片山。
 金属音。無音。職場。パソコンで製図する片山。
 夜。自転車置き場から自転車を出す片山。
 コンビニ店員は一瞬、片岡を見る。「家族で遊ぼう」という雑誌を手にする片山。道をはさんで先日の若者のうちの1人が見える。片山は駆け出すが、店を出ると、もういない。
 帰宅すると、妻「買い物中に変な男に尾行されたの」。
 警察の地域課に電話する片山。「奴らは私の家族を付け回してる。名前と住所を教えてくれ」「未成年だし、プライバシーの問題もあるから」と一方的に電話を切られる。
 金属音。3人の若者。
 職場に電話。「歩道橋の下で人が死んでたらしいぞ」。
 片山は自宅に電話するが、誰も出ず。喫茶店で男と話す妻。娘は一人で店を出て、目の前の公園で遊んでいる。やがて妻は娘がいなくなっているのに気づく。「アヤノ!」。娘を探し回る妻。
 ナイフの若者に手を引かれて商店街を歩くアヤノ。監視カメラを見つめるナイフの若者。探し回る妻、ナイフの若者とアヤノ、この2つのカットがカットバック。
 ナイフの若者、レジ袋の中にグチャグチャした赤い塊を持って廃墟となった場所を歩く。
 帰宅した妻。「アヤノ!」
 草むらに捨てられたアヤノの遺体。
 少年、片山の自転車に例のレジ袋を提げる。
 携帯に出た片山「おい、どうした?」
 遺体。「パパ、パパ」。
 走る片山。看護師によって運ばれるアヤノの遺体に妻は泣きついている。走ってきた片山に刑事の尾崎が「話を聞きたい」と言う。「15 ,6歳の少年といたらしい。少年はすでに確保してある」。駆け出す片山。追う青年刑事。タクシーに乗って去る片山。
 警察署前。ごった返す報道陣の中を少年が連れられてくる。片山も駆け寄り、警官に制止される。殴られた痕のある少年の横顔。片山「ぶっ殺してやる!」。
 アヤノの葬式を報じるニュース番組。葬儀で泣き崩れる妻。茫然としてニュースを見ている片山。「少年と殺された少女の父との間にトラブルがあり、少年はその父親に暴行を受けていた」と報じるニュース。
 ごった返す報道陣。
 片山「奴は被害者みたいになってる」刑事「報道には手を出せない」「妻はノイローゼ寸前だ」。
 片山に男。「少年の弁護士の赤津ですマスコミはすぐに静かになります」。
 妻「約束したのにね」とぬいぐるみを抱く。風の音。
 うっそうとした草むら。風。片山「2年前にも殺人未遂をしている。神木は少年院行きだ。この手で死刑にしてやりたい」。
 片山に男(勝野洋)「うちの会社に来い。学生の頃にバイトを世話してくれたお礼だ」妻の妹「お姉ちゃん、知らない?」
 歩く妻。
 片山が外に出ると、屋上から飛び降りた妻が車の上に降ってくる。ワイパーからしたたる血。暗転。
 “3年後”の字幕。画面、白黒に。歩く片山。ドアから事務所へ。「飲み物をどうぞ」と女子社員。「少し休んでは?」上司「片山はワークホリックだからなあ」。
 墓参りをする片山。
 電車内。雑誌の吊り広告に「アヤノちゃんの殺人犯、偽名で既に社会復帰?」の文字。
 少年院。片山に「1年8カ月で出所しました。居所は教えられません」。(明日へ続きます……)

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