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ロバート・アルドリッチ監督『女の香り』

2020-08-09 00:15:00 | ノンジャンル
 DVDで、ロバート・アルドリッチ監督・製作の1968年作品『女の香り』を観ました。

 かつての大スター、ライラ(キム・ノヴァク)の元マネージャー、バートは、彼女そっくりな女優エルサ(キム・ノヴァク2役)を見つけ出す。ガンで余命いくばくもない彼は、ライラの死により中断していた彼女の伝記映画をプロデュースしようと考えていた。バートは、ライラの元夫で監督のルイス(ピーター・フィンチ)に声をかける。
 自宅でエルサに会ったルイスは、事故現場となった階段に彼女を上がらせる。そこでライラは、ナイフを持った若い男に追いかけられ、ナイフを奪ったあげく死なせてしまい、そのショックで階段から落ちたのだった。
 エルサに可能性を感じたルイスは、プロデューサーのバーニー(アーネスト・ボーグナイン)に連絡し、20年ぶりにメガホンを取ることを伝える。
 マスコミを招いた製作発表会の席で、有名な評論家のモリーから侮辱を受けたエルサは、激しく彼女を罵り、会場から追い出してしまう。その姿は、かつてのライラそのものだった。
 撮影に入る前、エルサはルイスからライラの死の真相を聞かされる。格闘したのは若い男とルイス自身で、ルイスが若い男からナイフを奪って階段から落として死なせ、その後にライラもショックを受けて階段から落ちたのだった。
 普段は高慢なルイスがライラを深く愛していたことを知ったエルサも、彼を愛するようになる。しかし、撮影が始まるとルイスはエルサの演技を否定、ライラの感情を理解し始めたエルサは指導に納得がいかず、二人は激しく衝突するようになる。
 そしてラスト、空中ブランコ乗りを演じたエルサは、彼女が高所恐怖症であることを知っているルイスに「下を見ろ!」と言われ、めまいを感じ、ブランコから落ちて首の骨を折る。ルイスに「愛してる」と言って息を引き取るエルサ。
 完成した作品は試写会で絶賛され、モリーも好意的に評価する。テレビのアナウンサーはルイスにインタビューするが、時間が来たのでインタビューを中断させ、ドッグフードの宣伝をする。ドッグフードに殺到する犬。その狂暴な犬の表情をカメラは捉えて映画は終わる。

 キム・ノヴァクのあばずれぶりが印象的な映画でした。

 →サイト「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto