アキ・カウリスマキ監督・脚本・製作の'92年作品『ラヴィ・ド・ボエーム』をDVDで見ました。
出版社の社長から長過ぎると自分の書いた戯曲を返されたマルセルは、カフェのボーイが読んでみたいと言うので、21幕劇の戯曲の原稿を渡します。翌朝起きると、自室に「立ち退き命令」の紙が貼ってあり、彼は窓からタイプを出すと、玄関で大家を迎えます。未払いの3ヶ月分の部屋代を払ってすぐ出ていくように言われたマルセルは、銀行に行って金を下ろしてくると言いますが、大家はユゴーを見張りにつけます。銀行でユゴーのことを怪しい男だと警備員に告発して、彼から逃れるマルセル。大家は次の入居者を迎えますが、そこへ国防大臣からの手紙が届けられます。やっと年金が下りるようになったと思った大家でしたが、それは1年間家具と部屋を預けるというマルセルからの手紙でした。食堂でアルバニア人で画家のロドルフォと知り合い、芸術談義に花が咲いたマルセルは、彼を自室に招きますが、そこには次の入居者で作曲家のショナールがいました。仲良くなる3人。絵の具代に事欠いたロドルフォは知り合いに借金を申し込みますが、すべて断られます。借金のカタに知人から受け取った指輪を、6人の子供が待ってると嘘をつき高額で質に入れるロドルフォ。クラブで気に入った女性ができたロドルフォは、自分の代わりにショナールを女性のところへ行かせますが、ショナールは先に女性とキスします。呆然とするロドルフォ。彼は自室に帰ると、ドアの前に若い女性ミミが寝ていて、田舎から知人を頼ってきたが留守だと言われます。知人は3年の刑を受け刑務所にいるので、今晩は自分の部屋に寝ろと言うロドルフォは、自分は手が早く、ミミは美人だからと言って、飼い犬を連れて部屋を出ていきます。花とともに翌朝帰ると、自分で宿を探しますというミミのお礼の手紙がありました。ロドルフォが自画像を描いていると、マルセルが現れ、新たに創刊するモード紙の編集の仕事を得るために新聞王のガソーと面接することになったと言いますが、彼の黒い上着はロドルフォが既に着ていて汚れていました。そこへ砂糖工場主のブランシュロン(ジャン=ピエール・レオー)が現れ、ロドルフォに自画像を描いてもらいたいと言ってきます。部屋にいたショナールとロドルフォは普段着の方がいいと言って、ブランシュロンの上着をマルセルに渡し、ロドルフォがブランシュロンの絵を描いている間に、マルセルはその上着を来て面接に行き、戯曲とボードレールの生涯の連載を載せるという企画を認められ、編集の前渡し金として約1万5千フランを受け取ります。広告を任されたショナールは車を買うことをマルセルに認めさせます。やがてタバコ屋で働くミミと再会したロドルフォは、ブランシュロンに絵を届けて代金をもらいます。上着を買ってミミとデートし、一緒に暮らそうと言うロドルフォでしたが、電車で財布をすられ、ミミと食事した後、無銭飲食の嫌疑をかけられ、警察に通報されます。ビザが3年前に切れて、労働許可証もないことが判明したロドルフォは、また密入国したら6ヶ月の実刑だと脅かされ、翌日にアルバニアへ送還されます。マルセルに犬と絵を預かっておいてほしいと言うロドルフォ。“春”の字幕。ハシゴを持ってマルセルの前に現れたショナールは、名家の娘と恋に落ち、ハシゴで柵を乗り越えなければならない“ロミオとジュリエット”になったと言います。やがて車のトランクに隠れて密入国してくるロドルフォ。彼はミミと再会し、2人は一緒に暮らすようになります。するとまたブランシュロンが現れ、コレクターになることにしたと言い、ロドルフォの売れない絵を買っていきます。ミミ、それにマルセルと彼が雇っているミュゼット、ショナールらと買物やピクニックに行くロドルフォ。しかし、マルセルはガソーに契約破棄を言い渡され、2日後までに返金しろと言われます。ショナールは新曲を皆に聞かせたいと言いますが、あまりに突飛な曲に皆唖然とします。マルセルと別れて地元の地主と結婚するとミミに明かすミュゼット。ミミは貧乏な生活から一旦はロドルフォの元を去りますが、やはりそばにいたいと戻ってきます。不治の病にかかるミミ。ロドルフォはすべての絵をブランスロンに売り、働き、マルセルも本をすべて売り、ミミの入院費と治療費に当てますが、春になり、ミミに花を摘んで来てと言われたロドルフォが戻ると、ミミは既に死んでいました。1人で犬と去るロドルフォの姿に日本語の『雪の降る町を』が流れ、“ヨルマ・カウリスマキに捧ぐ”の字幕とともに映画は終わります。
カウリスマキ監督の最初のフランス語の映画で、淡い白黒の画質が印象的な映画でした。
→Nature LIfe(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)
出版社の社長から長過ぎると自分の書いた戯曲を返されたマルセルは、カフェのボーイが読んでみたいと言うので、21幕劇の戯曲の原稿を渡します。翌朝起きると、自室に「立ち退き命令」の紙が貼ってあり、彼は窓からタイプを出すと、玄関で大家を迎えます。未払いの3ヶ月分の部屋代を払ってすぐ出ていくように言われたマルセルは、銀行に行って金を下ろしてくると言いますが、大家はユゴーを見張りにつけます。銀行でユゴーのことを怪しい男だと警備員に告発して、彼から逃れるマルセル。大家は次の入居者を迎えますが、そこへ国防大臣からの手紙が届けられます。やっと年金が下りるようになったと思った大家でしたが、それは1年間家具と部屋を預けるというマルセルからの手紙でした。食堂でアルバニア人で画家のロドルフォと知り合い、芸術談義に花が咲いたマルセルは、彼を自室に招きますが、そこには次の入居者で作曲家のショナールがいました。仲良くなる3人。絵の具代に事欠いたロドルフォは知り合いに借金を申し込みますが、すべて断られます。借金のカタに知人から受け取った指輪を、6人の子供が待ってると嘘をつき高額で質に入れるロドルフォ。クラブで気に入った女性ができたロドルフォは、自分の代わりにショナールを女性のところへ行かせますが、ショナールは先に女性とキスします。呆然とするロドルフォ。彼は自室に帰ると、ドアの前に若い女性ミミが寝ていて、田舎から知人を頼ってきたが留守だと言われます。知人は3年の刑を受け刑務所にいるので、今晩は自分の部屋に寝ろと言うロドルフォは、自分は手が早く、ミミは美人だからと言って、飼い犬を連れて部屋を出ていきます。花とともに翌朝帰ると、自分で宿を探しますというミミのお礼の手紙がありました。ロドルフォが自画像を描いていると、マルセルが現れ、新たに創刊するモード紙の編集の仕事を得るために新聞王のガソーと面接することになったと言いますが、彼の黒い上着はロドルフォが既に着ていて汚れていました。そこへ砂糖工場主のブランシュロン(ジャン=ピエール・レオー)が現れ、ロドルフォに自画像を描いてもらいたいと言ってきます。部屋にいたショナールとロドルフォは普段着の方がいいと言って、ブランシュロンの上着をマルセルに渡し、ロドルフォがブランシュロンの絵を描いている間に、マルセルはその上着を来て面接に行き、戯曲とボードレールの生涯の連載を載せるという企画を認められ、編集の前渡し金として約1万5千フランを受け取ります。広告を任されたショナールは車を買うことをマルセルに認めさせます。やがてタバコ屋で働くミミと再会したロドルフォは、ブランシュロンに絵を届けて代金をもらいます。上着を買ってミミとデートし、一緒に暮らそうと言うロドルフォでしたが、電車で財布をすられ、ミミと食事した後、無銭飲食の嫌疑をかけられ、警察に通報されます。ビザが3年前に切れて、労働許可証もないことが判明したロドルフォは、また密入国したら6ヶ月の実刑だと脅かされ、翌日にアルバニアへ送還されます。マルセルに犬と絵を預かっておいてほしいと言うロドルフォ。“春”の字幕。ハシゴを持ってマルセルの前に現れたショナールは、名家の娘と恋に落ち、ハシゴで柵を乗り越えなければならない“ロミオとジュリエット”になったと言います。やがて車のトランクに隠れて密入国してくるロドルフォ。彼はミミと再会し、2人は一緒に暮らすようになります。するとまたブランシュロンが現れ、コレクターになることにしたと言い、ロドルフォの売れない絵を買っていきます。ミミ、それにマルセルと彼が雇っているミュゼット、ショナールらと買物やピクニックに行くロドルフォ。しかし、マルセルはガソーに契約破棄を言い渡され、2日後までに返金しろと言われます。ショナールは新曲を皆に聞かせたいと言いますが、あまりに突飛な曲に皆唖然とします。マルセルと別れて地元の地主と結婚するとミミに明かすミュゼット。ミミは貧乏な生活から一旦はロドルフォの元を去りますが、やはりそばにいたいと戻ってきます。不治の病にかかるミミ。ロドルフォはすべての絵をブランスロンに売り、働き、マルセルも本をすべて売り、ミミの入院費と治療費に当てますが、春になり、ミミに花を摘んで来てと言われたロドルフォが戻ると、ミミは既に死んでいました。1人で犬と去るロドルフォの姿に日本語の『雪の降る町を』が流れ、“ヨルマ・カウリスマキに捧ぐ”の字幕とともに映画は終わります。
カウリスマキ監督の最初のフランス語の映画で、淡い白黒の画質が印象的な映画でした。
→Nature LIfe(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)