ドン・シーゲル監督・製作の'73年作品『突破口!』をスカパーのBSイマジカで再見しました。
“ニューメキシコ トレス・クルセス WF銀行”の看板。銀行前に駐車した車は、パトカーでやって来た保安官に駐車場に停めるように注意されますが、助手席の男(ウォルター・マッソー)はギブスをはめた足を示して許してもらいます。パトカーは一旦去りますが、車のナンバーが盗難車のものであることを照会してもらい、戻ってきます。男は銀行の支店長を呼んでもらうと、マスクをつけた2人の客とともに強盗に変身し、支店長に金庫を開けさせます。パトカーの保安官は拳銃を構えて車に近付き、ドライバーの女性に免許証の提示を求めますが、女性はバッグに手をいれるとバッグの中から拳銃を発射し、2人の保安官を倒します。その銃声を聞いた警備員に撃たれるマスクの男。残りの2人は車に乗り、逃げ出します。腹を撃たれていた女性に替わって運転するギブスの男・チャーリーは、荒れ地の中に停めていた農薬散布屋のバンに乗り換え、死んだ妻を車に残し、火薬とガソリンと発火装置を車に仕込んで、バンで立ち去ります。マスクを脱いだサリバン(アンディ・ロビンソン)と2人になったチャーリーは、一旦パトカーに停められますが、保安官が荷物を調べようとした時に爆発が起こり、保安官はそちらに急行したため、難を逃れます。銃を川に捨てる2人。
キャンピングカーに戻って来た2人は、盗んだのが50ドル札と100ドル札ばかりなのに驚き、チャーリーはマフィアの金であると直感します。3、4年は寝かせようと言うチャーリーに反抗するサリバン。ラジオでは被害額は2千ドル以下であると報道されていました。一方、WF銀行の頭取のボイルは殺し屋モリー(ジョー・ドン・ベイカー)に盗まれた75万ドルの調査の依頼をします。組織の情報屋のオネスト・ジョンに会いに行ったモリーは、車の提供を受けます。妻の死体の損傷が激しく歯型で身元を調べるしかないとニュースで言っているのを聞いたチャーリーは、歯科医の家に忍び込み、妻の記録を盗み、自分の記録を他人のものと摺り替えます。
翌朝、サリバンが起きると、チャーリーは金と共に消えていて、チャーリーは金を安全なところに置いたと電話してきます。刑務所仲間から聞いたトムの店で偽造屋を聞いたチャーリーは女性の偽造屋にパスポートを2枚頼みます。トムからすぐに情報が行ったオネスト・ジョンはモリーにそのことを知らせ、モリーはトムを脅迫し偽造屋からも情報を得て、夜にチャーリーのキャンピングカーに向かいます。草むらに隠れているチャーリー。キャンピングカーにモリーを入れてしまったサリバンは拷問され死にます。一方、ボイルは銀行の支店長のヤングに組織から疑われるのは避けられないため、外国に逃げろと言います。
翌日ダイナマイトを買ったチャーリーはボイルに電話しますが、秘書が取次がないので、秘書の名前を聞きます。自家用機でWF銀行の本社に向かうチャーリー。入り口で秘書に花を届け、それをもらって帰る秘書を尾行し、家に押し入ったチャーリーは秘書にボイルへ電話をかけさせ、明朝、郊外の廃車置き場横の滑走路で1人で待てば金を返すと言います。秘書と寝るチャーリー。
モリーが車に隠れる中、自家用機で現れたチャーリーは草原の真ん中にボイルを迎え、彼に抱きつき2人して喜ぶふりをします。ボイルが裏切ったと思ったモリーは車を発進させ、ボイルを轢き殺し、自家用機に飛び乗ったチャーリーも追い、最後にチャーリーの自家用機はひっくり返ります。金のありかは車のトランクの中だと言うチャーリー。彼からキーをもらったモリーがトランクを開けると、そこにはダイナマイトと死体が入っていて、モリーは爆死します。自家用機から脱出したチャーリーは、トランクの火の中に札をいくらかばらまき、自分の服も入れて、金とともに車で立ち去るのでした。
ラロ・シフリンの小気味よい音楽とスピーディーに進むストーリーがよくマッチしていて楽しく見られました。ウォルター・マッソーの抑えた演技は、モリーに代表される組織の暴力に対する怒りをよく表現していて、マッソーの代表作の1つになっていたと思います。また、『ダーティーハリー』に次いで、シーゲル監督はここでもアンディ・ロビンソンに暴力を振るっていたことを最後に付け加えておきます。
→Nature LIfe(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)
“ニューメキシコ トレス・クルセス WF銀行”の看板。銀行前に駐車した車は、パトカーでやって来た保安官に駐車場に停めるように注意されますが、助手席の男(ウォルター・マッソー)はギブスをはめた足を示して許してもらいます。パトカーは一旦去りますが、車のナンバーが盗難車のものであることを照会してもらい、戻ってきます。男は銀行の支店長を呼んでもらうと、マスクをつけた2人の客とともに強盗に変身し、支店長に金庫を開けさせます。パトカーの保安官は拳銃を構えて車に近付き、ドライバーの女性に免許証の提示を求めますが、女性はバッグに手をいれるとバッグの中から拳銃を発射し、2人の保安官を倒します。その銃声を聞いた警備員に撃たれるマスクの男。残りの2人は車に乗り、逃げ出します。腹を撃たれていた女性に替わって運転するギブスの男・チャーリーは、荒れ地の中に停めていた農薬散布屋のバンに乗り換え、死んだ妻を車に残し、火薬とガソリンと発火装置を車に仕込んで、バンで立ち去ります。マスクを脱いだサリバン(アンディ・ロビンソン)と2人になったチャーリーは、一旦パトカーに停められますが、保安官が荷物を調べようとした時に爆発が起こり、保安官はそちらに急行したため、難を逃れます。銃を川に捨てる2人。
キャンピングカーに戻って来た2人は、盗んだのが50ドル札と100ドル札ばかりなのに驚き、チャーリーはマフィアの金であると直感します。3、4年は寝かせようと言うチャーリーに反抗するサリバン。ラジオでは被害額は2千ドル以下であると報道されていました。一方、WF銀行の頭取のボイルは殺し屋モリー(ジョー・ドン・ベイカー)に盗まれた75万ドルの調査の依頼をします。組織の情報屋のオネスト・ジョンに会いに行ったモリーは、車の提供を受けます。妻の死体の損傷が激しく歯型で身元を調べるしかないとニュースで言っているのを聞いたチャーリーは、歯科医の家に忍び込み、妻の記録を盗み、自分の記録を他人のものと摺り替えます。
翌朝、サリバンが起きると、チャーリーは金と共に消えていて、チャーリーは金を安全なところに置いたと電話してきます。刑務所仲間から聞いたトムの店で偽造屋を聞いたチャーリーは女性の偽造屋にパスポートを2枚頼みます。トムからすぐに情報が行ったオネスト・ジョンはモリーにそのことを知らせ、モリーはトムを脅迫し偽造屋からも情報を得て、夜にチャーリーのキャンピングカーに向かいます。草むらに隠れているチャーリー。キャンピングカーにモリーを入れてしまったサリバンは拷問され死にます。一方、ボイルは銀行の支店長のヤングに組織から疑われるのは避けられないため、外国に逃げろと言います。
翌日ダイナマイトを買ったチャーリーはボイルに電話しますが、秘書が取次がないので、秘書の名前を聞きます。自家用機でWF銀行の本社に向かうチャーリー。入り口で秘書に花を届け、それをもらって帰る秘書を尾行し、家に押し入ったチャーリーは秘書にボイルへ電話をかけさせ、明朝、郊外の廃車置き場横の滑走路で1人で待てば金を返すと言います。秘書と寝るチャーリー。
モリーが車に隠れる中、自家用機で現れたチャーリーは草原の真ん中にボイルを迎え、彼に抱きつき2人して喜ぶふりをします。ボイルが裏切ったと思ったモリーは車を発進させ、ボイルを轢き殺し、自家用機に飛び乗ったチャーリーも追い、最後にチャーリーの自家用機はひっくり返ります。金のありかは車のトランクの中だと言うチャーリー。彼からキーをもらったモリーがトランクを開けると、そこにはダイナマイトと死体が入っていて、モリーは爆死します。自家用機から脱出したチャーリーは、トランクの火の中に札をいくらかばらまき、自分の服も入れて、金とともに車で立ち去るのでした。
ラロ・シフリンの小気味よい音楽とスピーディーに進むストーリーがよくマッチしていて楽しく見られました。ウォルター・マッソーの抑えた演技は、モリーに代表される組織の暴力に対する怒りをよく表現していて、マッソーの代表作の1つになっていたと思います。また、『ダーティーハリー』に次いで、シーゲル監督はここでもアンディ・ロビンソンに暴力を振るっていたことを最後に付け加えておきます。
→Nature LIfe(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)